ファイトクラブ【ゲームレビュー】

『にゃんこ大戦争』のポノスが贈る対戦バトルゲーム『FIGHT CLUB』(以下、ファイトクラブ)がいよいよリリース。相手との一瞬の駆け引きを繰り返していく、熱いバトルを楽しもう。

どこまで極められる対戦特化ふっ飛ばしバトル!

リリース前から最強決定戦が行われるなど、その盛り上がりが話題となっている対戦バトルゲーム『ファイトクラブ』。

本作はe-Sports志向のタイトルであり、だれもがプレイしやすい手軽さと、突き詰めていける奥深さを兼ね備えたゲーム性が魅力だ。

2D格闘ゲームのような対戦画面でキャラクターが武器を片手に互いをふっ飛ばし合う! ユニークな武器にも注目だ

操作キャラクターには武器のほか、頭、上半身、下半身、靴の4種の衣装が設定できる。多彩な衣装はバトル中の能力値に影響するほか、着せ替え要素としても楽しめる

プレイヤー同士のリアルタイム対戦をひたすら行い、勝利することでポイントを獲得。そのポイントをためていき、上位のステージ、そして最強のファイターを目指していくのが大まか流れだ。

勝利するたびに、装備やゲーム内通貨が入った景品BOXが手に入り、これを集めることで徐々にキャラクターを強くしていくことができる。

入手したBOXは時間経過で開封できるが、課金アイテムのシェルを消費して即時に開封することもできる。シェルを支払い、内容が豪華なBOXを購入することも可能だ

攻撃とガードの瞬時の判断が問われるバトル

バトルは、相手に攻撃を当ててふっ飛ばし、キャラクターの後方にある壁へとぶつけることでダメージを与えていく。

制限時間内に相手の体力を0にするか、時間経過時点で、より相手の壁に近い方が勝ちとなる。

操作方法は、画面の右半分で「攻撃」、左半分で「ガード」を行っていくシンプルなもの。攻撃を長押しすると、ガード不可の「ため攻撃」を繰り出すこともできる

後方でビリビリしている壁にキャラクターがぶつかると、ダメージを受ける。残り体力は、画面下の顔マークから大まかに判断できる

自キャラと相手キャラは、自動で前方へと進むようになっており、バトル中は距離を詰めてふっ飛ばすということを繰り返す。

相手が近づいてくるたびに、攻撃を仕掛けるか、防いでスキを狙うかを選択していく、駆け引きの妙を楽しんでみよう。

攻撃ボタンを2連続で入力すれば、「上と見せかけて下」のようなフェイント攻撃も可能。相手のガードを外したり、対応を惑わせることができる

左上のゲージが半分以上たまったら、攻撃時のふっ飛ばす距離が長くなる「バースト」を発動可能になる。自分の壁周辺で発動すれば発動時に相手をふっ飛ばすこともできるので、押し込まれたときに有効

相手の動きを見つつ、攻撃やガード、フェイントやバーストを選択し、それをタイミングよく実行できるかがバトルの勝敗を分ける。

操作は単純だが、非常に奥深いバトルが楽しめるといえるだろう。

高度なテクニックを駆使してライバルに差をつけよう!

基本的な動作のほかに、特定の場面で役立つ、応用編ともいえるテクニックも存在している。

タイミングが非常にシビアだが、活用できると勝率をグッと上げることができる。プレイ動画を用意したので、タイミングの参考にしてみてほしい。

ホーム画面右上の歯車マークをタップすると、それぞれのテクニックのチュートリアルを見ることができる。何度も練習できるので、まずはここでタイミングをマスターしてみよう

カウンター

相手の攻撃時にガード→攻撃を行うことで、カウンター攻撃ができるテクニック。

ここで紹介するテクニックの中でもタイミングが最も難しく、発動させるのは大変だが、決まれば必ず相手をふっ飛ばすことができる。

武器によって変わるが、相手の攻撃エフェクトが出始めるタイミングで攻撃ボタンをタップするイメージ。まずはくまちゃんで練習してみよう

壁蹴り

壁にぶつかる直前にガードボタンをタップすることで、壁蹴りを行うことができる。

壁にぶつかるダメージを無しにできるので、これさえ成功させていれば体力切れで負けることはない。

よほど壁際に追い詰められていない限りは容易に発動できるので、実戦でどんどん活用していこう。

見切りステップ

攻撃とガードボタンを同時押しすることで、前方へ間合いを詰めることができるテクニック。

発動の際、一瞬だが無敵状態になることが特徴で、うまくいけば攻撃をかわしつつ、相手の攻撃後のスキを突くことができる。

ガード不能の「ため攻撃」にも有効なので、相手のアクションを見つつ利用してみよう。

画像の瞬間に見切りを発動できればため攻撃をかわすことができる。ため始めてから若干早めに見切りをするイメージ

はじき

互いの攻撃が同時にぶつかり合うことで、はじき状態になる。

この直後は、通常攻撃・ため攻撃・ガードをとっさに判断して行動するのだが、自分と相手の行動の組み合わせにより、その後の展開が変わってくる。

実践においてはたまに発生するため慌ててしまうが、これに慣れておくといざというときに対応しやすいので要練習。

武器のリーチによって変わるバトルスタイル

多彩な武器には、それぞれ攻撃範囲「リーチ」が設定されており、バトル時の戦い方に大きく影響する要素となっている。

武器選択時は、リーチに注目しておこう。SS、S、M、L、LLの順に長くなる。ちなみに、打タイプと突タイプで、攻撃時のアクションが変わる

上攻撃、下攻撃でもリーチは微妙に異なる。上の方が発動は遅いが、より遠くに攻撃できるようだ

武器の大まかな傾向としては、リーチが短い武器は攻撃の発動が速く、長い武器は攻撃の発動が遅い。

攻撃をかいくぐりながら接近戦で勝負するか、より遠くから先制して攻撃していくか、好みのスタイルを選択してみよう。

リーチの短い武器の場合、当然相手に近づかなければ攻撃が当たらない。見切りやガードを駆使して懐に入り込む必要があるため、上級者向きの戦い方と言える

リーチの長い武器は、先んじて攻撃を当てられるため、高度なテクニックが必須ではない。戦いやすいので、初心者にはこちらがおすすめ

バトルロイヤルで腕試し!ガチ賞金がある大会も

本作は、ゲーム内の大会「バトルロイヤル」に参加することで、装備やシェルなど、さまざまな報酬を入手することができる。

公式が毎日開催している「デイリー賞金大会」では、優勝するとなんとリアルマネーをもらうこともできる。

テクニックに磨きをかけて、ゲームをしてお金を稼ぐという、ゲーマーの夢を叶えてみよう!

デイリー賞金大会は、毎日12:30から30分開催されている。平日は1万円、土日祝日は5万円がガチで優勝者に支払われる!

公式大会の場合、参加者はレンタルされる装備の中から身に着けるものを決めることができる。強化具合の違いで差が生まれないので、純粋にテクニックが勝敗を分ける

大会は、事前にエントリーした参加者が、開催時間内にポイントである「大会スコア」を奪い合うことでランキングを決めていく形式になる。

対戦相手に勝利すればスコアが増え、逆に敗北すればスコアが減る仕組みだ。

バトル内容によってもスコアは変動する。圧倒的な勝利を目指そう

「キアイ」というブースト要素も存在。キアイの数が多いほど、大会スコアの増減が大きくなる。優勝には3賭けが必須……?

バトルロイヤルでは、公式大会以外に、プレイヤー各人が主催するローカルな大会も自由に開くことが可能。

ほかにも任意のプレイヤーと戦える「タイマン」機能もあるので、休憩時間に、仲間内でワイワイ楽しむという遊び方も面白そうだ。

大会は、シェル(課金アイテム)を消費することで開催できる。参加人数や報酬の数、エントリーするために必要なSP(ステージポイント)が設定可能。参加人数が多いほど、必要なシェルも増える

本気のe-Sports志向を感じたバトルゲーム

ゲームで一獲千金ができるかもしれない、という夢を見せてくれる本作。

e-Sportsを意識したスマホゲームは数あれど、ゲーム内で賞金を出すまでに本気度合を見せたタイトルは他にはないように思う。

ゲーム内容も、親しみやすいデザインやシンプルな操作性で間口を広げつつ、練習すればどこまでも極められる。まさにスポーツと同じではないだろうか。

どこまでもe-Sports志向をつらぬく本作が、今後のスマホゲーム、そしてe-Sportsの発展にどう影響するか、引き続き注目していきたい。

  • 使用した端末機種:Galaxy S7 edge
  • OSのバージョン:Android 7.0
  • プレイ時間:約4時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.3

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