YouTube Gamingとは
まず、こちらのサービスについて現状でわかっている点を羅列していこう。
- ゲームに特化したYouTubeの新サービス
- ゲーム配信のライブストリーミングに対応、仲間とチャットしながら楽しむこともできる
- 25,000タイトル以上のゲーム動画が視聴可能
- 過去に視聴したYoutubeのゲーム動画からおすすめを表示
※ライブストリーミングの配信についてはPCからのみ可能
※Youtube Gamingアプリがあればスマホ上で配信の視聴ができるが、現時点ではアメリカ、イギリスのストアでしかダウンロードできない
大まかにはこのような感じである。ゲームに特化ということで、すでに市場にはニコニコ動画やTwitchなどの手強い競合が存在している状況であるが、ここにYouTubeがどのように食い込んでいけるかは注目だろう。
近年のゲーム実況配信市場
ゲーム実況配信において、海外では、
- Ustream
- Twitch
の2つがメインだろう。Ustreamは日本語にも対応しており、Twitchは世界最大のゲーム実況配信サイトということで、これらのサービスを利用している方も多いはず。
東京ゲームショウ2015にTwitchが初出展
昨年、Amazon.comによって買収されたTwitchだが、今年のゲームショウでは「Amazon & Twitch」として初の出展を行う。おそらく、Twitchの日本プロモーションが目的だろう。詳しい情報についてはこちらを参照。
日本国内では、ニコニコ動画の生放送配信サービス「ニコニコ生放送(ニコ生)」がユーザーからの支持が大きい。さまざまなゲームメーカーが公式の生放送チャンネルを持っているということもあり、一般的にも広く普及している。
このように、ゲーム実況配信においては、海外でも国内でもすでに強力なライバルがそろっている状態だ。YouTube Gamingが日本で正式リリースされた際には、これらの競合と真っ向勝負しなければいけないという状況になる。
YouTube Gamingの勝算
すでに強力なライバルが複数存在しているということで、厳しい戦いが予想されるYouTube Gaming。市場に切り込んでいくには、さまざまな難題を乗り越えていかなくてはならないだろう。しかし、YouTubeといえば、誰もが知っているであろう大手動画サイト。ポイントを押さえていけば、勝算は十分にあるはずだ。
配信の手軽さ
Twitchにしろニコ生にしろ、ゲームをライブ配信するには機材の確保や複雑な設定など、クリアしなければいけないハードルがいくつもある。もし、YouTube Gamingが簡易な設定で配信可能であれば、非常に多くのユーザーによるライブ配信が期待できる。
メーカー公式チャンネルにおける生放送
日本においては、ニコ生が圧倒的なシェアを誇っており、ゲームメーカーが公式チャンネルを開設しているほど。切り分けが難しいだろうが、YouTube Gamingでもメーカーが公式生放送を行えば、かなりの視聴者数が期待できる。ひょっとすると、ニコ生とYouTube Gamingで同時に同じ番組を流す、ということも考えられるだろう。
YouTubeといえば知らない人はまずいないレベルなので、メーカー側としてもここでの宣伝告知は非常に魅力的なのではないだろうか。
ちょっとした遊び心? 謎の隕石らしきものが登場
Youtube Gamingアプリの設定画面で「App version」を5回タップすると、画面上部に謎の矢印と隕石のような物体が出現する。特に動くわけではないが、どうやらイースターエッグらしい……。
注目のサービスであることは間違いない
YouTube Gamingがヒットするにしろしないにしろ、ゲームに特化しているという点で、ゲーム好きな方であれば注目すべきメディアであることはまちがいない。果たしてどういった広がりを見せていくのか、ユーザー数はどこまで伸びるのか、その動向を注視していきたい。
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