アルケミアストーリーの4つの特徴をプロデューサーが解説
「スマホで遊べるMMO」ではなく「スマホならではのMMO」を目指して開発が進められている『アルケミアストーリー』。
2015年の東京ゲームショウ出展以来、声優オーディションや特別体験版の配信などで話題を呼んでおり、正式サービスに向けた今後の展開が気になっている人も多いのではないだろうか。
ゲームの発表会がプラネタリウムで開催されるというのは、筆者にとっては初めての体験。いったいどのような発表が行われるのか、非常に気になっていたところだ。
発表会ではまず、本作のプロデューサーを務める橋本和明氏がステージに登場。『アルケミアストーリー』の特徴をあらためて説明してくれた。
橋本プロデューサーから紹介されたのは。本作における4つの特徴だ。
1.人のやさしさを知るMMO“J”RPG
「MMO“J”RPG」とは、アソビモが得意とするMMO形式のゲーム性と、日本らしいストーリー主体のRPGの要素を合体させたゲームジャンルのこと。
本作では「MMOは難しい」というイメージを払拭するため、「簡単」をテーマにしたさまざまな工夫が取り入れられている。
バトルはスキルを選ぶだけという操作性の、昔ながらのコマンドバトル。オートバトルシステムも搭載される。
ただし、属性やデッキ編集、スキル複合技などを突き詰めていくと、高い戦略性も楽しめるという。
また、MMOゲームにつきもののコミュニケーションを煩わしく感じる人のために、1人の世界で冒険できるソロモードが用意される。ただし、ボス戦では共闘が必須となり、オンラインプレイでほかのユーザーと自然にかかわり合いたくなる仕掛けも存在する。
プレイヤーを導いてくれる「ナビゲーションモード」や、目的地まで自動で移動できる「オートラン」なども搭載され、さくさくとクエストを進行することが可能だ。さらに、このシステムにより、しばらくログインしていなかった状態でも、次に何をすればいいのかが簡単にわかるようになっている。
2.スマホの先にある、魔法と錬金術の世界
もちろん、ファンタジーゲームならではの異世界感を、広大なフィールドで満喫することもできる。それを実現するのは、高精細なグラフィック。
アソビモのタイトルは、高機能でも軽快に動作することを目指しており、本作もその例外ではない。本作では工数を掛けてテクスチャを書き込み、スマホの画面で美麗に見える工夫がなされている。また背景も通常より広く、幻想的なつくりになっているという。
そして気になるキャラクター。バリエーションに富んだ組み合わせて、自分の好みのキャラクターを作り込めるメイキングシステムが備わっている。
3.出逢ったすべての人に、幸せな記憶を
本作の特徴の1つは、ストーリーをメインにしたゲーム構造。さらに、登場するキャラクターのほぼすべてに名前があり、「モブが存在しない」世界となっている。
加えて、ほかのプレイヤーのオフライン時に、NPCのようにゲームへ登場させる「NPNPC」なるシステムが導入されている。モンスターについても「生き生きとした世界」を表現するべく、1匹ずつに個性を持たせているとのこと。
そして、ストーリー展開は必ず「ハッピーエンド」。死んでも絶対に生き返るとのことなので、悲しい物語が苦手という人も安心だ。
4.ひとりだけじゃない、冒険の旅路へ
『アルケミアストーリー』の大きな特徴として注目されている「YOMEシステム」は、ソロプレイでも1人ぼっちにならないための仕組みだ。
YOMEとは、「Your Own Meet Everyday」の頭文字をとったもの。むろん後付けではある……のだが、自分に付き従うパートナー(YOME)の存在によって、「あなた自身のすてきな日常」が実現されるという。
なおYOMEは、プレイヤーと同じく細かなカスタマイズが可能。プレイヤーの絶対的な見方であり、合成などで助けとなってくれるほか、レベルアップなどあらゆるガイドを行う。そして戦闘では、一緒に戦う仲間となるはずだ。
タイアップアーティストが発表!あのリンドバーグがテーマ曲を担当
続いて橋本プロデューサーから、本作のテーマ曲を手掛けるアーティストが発表された。
本作のテーマ曲は、1990年代に一世を風靡した伝説のバンド「LINDBERG(リンドバーグ)」の新曲『パレード』に決定!
- アーティスト:LINDBERG
- タイアップ曲名:パレード
- 作詞:渡瀬マキ
- 作曲:小柳“Cherry”昌法
- 編曲:LINDBERG・角田崇徳
ここでステージには、作曲を担当した小柳“Cherry”昌法さんが登場。
LINDBERGでは平川達也さん、川添智久さん、そして小柳さんの3人がそれぞれ作曲を担当しているが、小柳さんが新しい曲の制作に取り組んでいるとき、たまたま『アルケミストーリー』の話が舞い込んだのだという。
ゲームにはまったく疎いという小柳さんだが、「こんなステキなものがあるんだ」との気づきから、楽曲のアレンジを大幅に変更したとのこと。
当初はハードなイメージの曲として制作していたが、『アルケミアストーリー』の雰囲気に合わせてファンタジックな音をどんどん足し、最終的に現在のアレンジに落ち着いたと話してくれた。
このテーマ曲をバックにした『アルケミアストーリー』のプロモーションビデオは、この8月の間中、発表会の会場となった「コニカミノルタプラネタリウム“満天”」にて1分間バージョンがCMとして上映予定だ。
また、YouTube VRでも公開予定となっているので、楽しみにしておこう!
アルケミアストーリーの世界がVRに!?
続いて、橋本プロデューサーから本作のVR対応について説明が行われた。ゲーム内で3D表示にして楽しむもの+αの要素として、VR(バーチャリアリティ)映像にも対応。
フィールドを走ったり、ビジュアルで左右を少し見られたりと、ちょっとした遊びの要素としてこの機能が実装される。
また、赤青眼鏡を使った立体視「アナグリフ」にも対応する。こちらも長時間プレイすることを想定してはいないが、1つの遊びとしてクラシカルな方式の立体視が実現されるとのことだ。
新キャストも発表!八尾一樹さんと石上静香さんがゲストとして登場
続いて、本作の新たなキャラクターとそのキャストが発表された。
主人公と同じ冒険者の「マナ」役に堀江由衣さん、自称人間と言い張る「紳士オーク」に八尾一樹さん、錬金施設の頭を務める「スミナ」役に石上静香さんが起用される。
ステージにはスペシャルゲストとして、八尾一樹さんと石上静香さんが登場。八尾さんは、この紳士オーク役に決まったことを会場に着いてから知らされたそうで、非常に驚いた様子だった。
しかし、イラストを見て非常に気に入ったようで、「この豚みたいなやつが、どこまでジェントルになるのか、私自身もアフレコを楽しみしています」と話してくれた。
実は、石上静香さんもスミナ役への起用を「今日知ったばかり」とのこと。
「プレイヤーさんと多くかかわるキャラクターになると思うので、嫌われないかわいらしさも出しつつ、でも飽きないキャラクターを演じられればいいなと思っています」とコメントしてくれた。
最後に発表会の締めくくりとして、プラネタリウムの球形スクリーンを使った360°映像のプロモーションムービーが上映された。
テーマソングの「パレード」はどこか切ない雰囲気の楽曲。しかしリズミカルでもあり、何らかの希望を感じさせる曲調となっていた。
また、どこを見てもキャラクターやゲーム世界の景観が見られる映像も、圧巻のひとこと。曲に合わせて踊るキャラクターたちのにぎやかさ、そしてカメラが一気に上昇して都市の建物を映し出す際の浮遊感は、なかなか感動する出来栄えだった。
もし「コニカミノルタプラネタリウム“満天”」に足を運ぶ機会があれば、その迫力を存分に楽しんでほしい。気になるリリース時期は残念ながら明かされなかったが、非常に期待が高まる発表会だった。
(C) ASOBIMO,Inc. All rights reserved.