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Premiere Proの便利機能・時短テクニック【ゼロから始めるゲーム動画・編集編6】

「ゼロから始めるゲーム動画」第12回(編集編6)は、「Premiere Pro」の便利機能まとめ。設定のカスタマイズや各種ショートカットなど、動画編集をするときに覚えておきたい時短テクニックを紹介します。

■目次

・プレミアプロで最初にやるべき設定は?
 └編集メニューのカスタマイズと保存方法
 └フォルダ(ピン)を作って素材を分類
 └ヒストリーの使い方を覚えておこう
 └「V1」と「A1」で混乱しないための基礎知識

・覚えておきたい時短テクニック&ショートカット
 └パネルのフルスクリーン化(⇧+@)
 └Ctrl+Zの逆は「Ctrl+Shift+Z」(取り消し⇨やり直し)
 └カット編集が爆速になる3つのショートカット(QWE)

プレミアプロで最初にやるべき設定は?

編集メニューのカスタマイズと保存方法

編集メニューの各ウィンドウは、名前のところをドラッグ&ドロップで色んな場所に移動できます。初期配置は結構使いやすくなってますが、自分の好みにカスタマイズするのもおすすめ。

他のパネルの場所だけでなく、パネルの間だったり、一番右に縦長で入れたりもできます

名前の右にある三本線のところから「パネルを閉じる」を選ぶと消すこともできるので、使わないものは消してしまってもOKです。

消したパネルは、上のウィンドウメニューからいつでも復活できます

ウィンドウの中には、初期では表示されていないものもあるので、一通り確認してみましょう。

また、変更したレイアウトは、テンプレートしてアカウントに保存(アップロード)しておくと、いつでもどこでも使えるようになります。

編集レイアウトの登録方法

  1. プレミアプロのホーム画面にある「設定を同期」からログイン
  2. レイアウトを変更したプロジェクトを立ち上げて、「Premiere Pro→アカウント名(メールアドレス)→今すぐ同期→設定をアップロード」を選択
  3. プレミアプロを再起動して、ホーム画面から「設定を同期→今すぐ同期:アカウント名→設定をダウンロード」を選択
  4. 新規プロジェクトを立ち上げると、登録してレイアウトが反映されています

プロジェクトを立ち上げるときに、この場所から設定をダウンロード

ログインしてダウンロードすれば、別PCで作業するときも同じ設定で編集できるようになります

フォルダ(ピン)を作って素材を分類

動画を作るときに必ずやっておきたいのが、ライブラリ内の素材管理。

ライブラリで「ピン」を作成すると、プレミアプロ内にフォルダができるので、動画や音源などのファイルをまとめて管理しやすくなります。

ピンを作ったら、名前のところを選択してフォルダ名をつけておきましょう

下のアイコンで表示方法を変えられます。画面が小さいときは、ファイル名のみでコンパクトにしたほうがやりやすいかも?

フォルダ内のファイルは「数字>アルファベット>ひらがなetc」という順番で表示されるので、音声ファイルなどは番号をつけておくと、整理しやすいと思います。

また、よく使う素材はデスクトップとかに専用のフォルダを作って管理しておくのがおすすめ。ライブラリにある「メディアブラウザー」でお気に入り登録すれば、デスクトップのフォルダも一発で呼び出せるようになります!

フォルダがある場所を探して、右クリックで「お気に入りに追加」

使いたいフォルダだけを集めて表示できるようになります

ヒストリーの使い方を覚えておこう

隠れて見にくい場所にあるけど、地味に便利なのが「ヒストリー」機能。

これを使うと、編集中の操作のログを自動で記録してくれて、ワンクリックで過去の操作まで戻してくれます。

「ヒストリー」を見つけるときは、ウィンドウメニューからヒストリーの項目をクリック

動画のカットやテロップの挿入など、編集中の操作はすべてヒストリーに自動で保存されます

ヒストリーで過去の操作をクリックすると、その場所まで一気に巻き戻し!

「色々編集してみたけど、これは違ったなー。」そんなときはヒストリー!

コントロール+Zでひとつずつ戻ってもいいんですけど、こっちのほうが早いので覚えておきましょう。

「V1」と「A1」で混乱しないための基礎知識

タイムラインの左にある「V1」とか「A1」の表示は、動画ファイルの映像と音源のON/OFFボタンのようなもの。

一番左にあるやつはライブラリのファイルと連動していて、ファイルを持ってくるときにOFFにしておくと、V1だったら動画の映像部分を、A1だったら動画の音源部分を切り取ってタイムラインに持ってこれるようになります。

画像ファイルなんかは音がないので、選択してもA1が表示されません

「音いらないな」とか逆に「音だけほしい」なんてときは、ここを操作すれば簡単にできます。あとで切り離して削除するよりも楽ですね。

右側のV1では、ON/OFFでコピペの挙動が変わります。ONになっている中で数字の小さいほうが優先されて、ペーストしたものがそのラインに乗っかるので、コピペするときは注意してください!

V1がONになっていると、コピペしたファイルが動画のV1のライン上にこんにちは。なので、私はV1のチェックはだいたい外してます

V3だけONにしたら、そこにペースト。知らないで操作していると混乱するポイントですね

あと、覚えておくと便利なのが、V1とかの右側にある空きスペースをダブルクリックすると、パカッと開いてタイムラインを拡大表示できるということ。

何もないところをダブルクリックしてみると、バーが開いた!

BGMのところなんかを拡大すると、編集バーのところでボリューム調整なんかもできるようにになります。結構便利!

さらに動画クリップの場合は、編集エリアの左上にある工具マークで「ビデオのサムネール表示」をONにすると、クリップに動画のワンシーンが表示されるようになります。

動画の切り取り箇所が多いときなんかは、編集したい動画の位置がひとめで分かるようになるのでおすすめです。

これだとどのシーンか分からない……

めっちゃ分かりやすなった!

覚えておきたい時短テクニック&ショートカット

編集に役立つ時短テクニックは、覚えておきたいショートカットキーなどをまとめて紹介。ショートカットの編集は、上部メニューの「Premiere Pro⇨キーボードショートカット」からできます!

キーワードを入れると、いっぱいある操作の中から探してくれます

パネルのフルスクリーン化(⇧+@)

地味に使うことがあるパネルのフルスクリーン化。通常の手順がこちら。

パネル名の右の三本線メニュー⇨パネルグループの設定⇨パネルグループの最大化(戻すときは同じ手順でパネルグループサイズの復元を選択)

め、めんどくさすぎる……。

ということで、ここはショートカットキーの出番です。デフォルトだと「⇧+@」になっているはずなので、試してみてください。

できなかった場合は、ショートカットキーの編集から「アクティブ」で検索して、「アクティブフレームを最大化または戻す」をショートカットに設定しておきましょう!

パネルを選択してキーを押すだけで、最大化&元に戻せる!めっちゃ使うわけではないけど便利

Ctrl+Zの逆は「Ctrl+Shift+Z」(取り消し⇨やり直し)

コントロールZで戻ったやつを取り消すのは、定番操作だとコントロールYですが、プレミアプロだとできないので要注意です!

プレミアプロで取り消し操作をするときは、「Ctrl+Shift+Z」の3キー同時押し。

画像を間違えたのCtrl+Z押したら、戻りすぎてしまった!

こういった通常の操作と違うところは、知らないとできないので困りもの。最初は「あれ?」って思ってしまいがちなので、ぜひ覚えておきましょう!

カット編集が爆速になる3つのショートカット(QWE)

動画編集者に「カット編集が早くなるコツを教えて!」って聞いたときに8割くらいの人が真っ先にあげそうな答えが、リップルトリミングのテクニックです。

やることは簡単で、「Q」「W」「E」の3つのキーにそれぞれ以下のショートカットキーを登録するだけ!

  • Q:前の編集ポイントを再生ヘッドまでリップルトリミング
  • W:編集点を追加
  • E:次の編集ポイントを再生ヘッドまでリップルトリミング

「リップルトリミング」や「編集点」で検索すればすぐに見つかると思います。

登録してみました(左からQ、W、Eキー)

では、これらの使い方を簡単に解説!

まずはQとEに登録した「前の編集ポイントを再生ヘッドまでリップルトリミング」から。分かりやすいのが、こんな状況です。

動画を置いてみたけど、いらない部分が長すぎた……

レーザーツールで切って、選択ツールに戻して動画を削除して…あ、動画を移動して前に持ってこないと!

かなりめんどくさいですね。そこで「リップルトリミング」の出番です。これを使うと、動画のいらない部分をカットしつつ、空いたスペースを詰めてくれます。

今回は動画の前を切りたいので、Qキーでリップルトリミング!

逆に動画の後ろを切りたい時は、Eキーでトリミング。右側に次の動画を配置してあっても、勝手に移動してくっついてくれますよ!

もうひとつの「編集点を追加」は、めっちゃ簡単で、レーザーツールを選択しなくても勝手に動画を切ってくれる機能です。

わざわざカットツールに変えなくても、簡単に動画のカットができます

このQWEのショートカットは、高速カットテクニックの3種の神器と言っても過言ではないレベルで便利です。まだやってなかった人は、ぜひやってみてください!

※QWE配置は一例です。自分が使いやすいキーに設定してください!

(C)Tencent Games
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