「ちょゲつく」最新作ピックアップレビュー

新タイトルが続々登場中「ちょゲつく」の中から、2016年にリリースされた最新作をまとめて紹介。電車の中や寝る前など、さまざまなシチュエーションで楽しめる「手軽で面白いゲーム」の魅力をたっぷりとお届けしていこう。

終わりなき乱世に終止符を『戦国WASAWASA合戦』

戦国時代を舞台にしたタワーディフェンスゲーム『戦国WASAWASA合戦』。自動で攻め込む兵士を戦場に配置し、敵の城を破壊することが目的となる。

ユニットには攻撃力の高い槍兵や、敵の攻撃を阻止する竹東兵など、さまざまな兵種が用意されており、それぞれの特徴を活かすことで戦闘が有利になっていく。各ステージはクリアするごとに難易度も上がっていくため、どのような編成にするかも攻略のカギとなる。

その名のとおり、一度合戦になると敵味方が「わさわさ」と入り乱れる。序盤のうちは何も考えずに、ひたすら自軍兵士を配置すればOKだ。数の暴力とはまさにこのことよ……

おすすめポイント:城を落とすまでの駆け引きがアツい!

戦闘中は時間経過とともに食料がたまっていき、これを消費することで自分のユニットを配置することができる。敵の城へと向かう途中には「拠点」という施設が建っており、敵か味方のどちらかが破壊することによって、ユニットを配置できる範囲が広くなっていく。そのため、戦闘を有利に進めたいのであれば、拠点を制圧することを最優先として動かなければならない。

拠点を奪うためには、スピードに特化した「くノ一」や「忍者」などのユニットが必要だ。彼らは足軽や槍兵よりもコストは高いものの、移動速度と攻撃速度がどの兵種よりも高く、前線にある拠点を破壊するのに特化した能力をもっている。

このように、そのときに必要な兵種を見極める駆け引きが、本作の醍醐味といえる。

ユニットを配置できるスペースが狭いということは、それだけ攻めこまれているということ。食料が底を尽きていない状況であれば、なるべくユニットは出しておこう

操作するタイミングがカギを握る『跳べ!怪盗少女』

続いての作品は、怪盗少女を操作しながら、夜の街を逃げ回る『跳べ!怪盗少女』。プレイヤーは怪盗少女「ビビ」を操作して、多彩なギミックを回避しつつ、エリート警察官である「ユスティ」に追いつかれる前にゴールを目指すことが目的となる。

ユスティから逃げている間のビビはオートで進むため、必要な操作はタップとフリックのみになるのだが、タイミングよく操作しないと障害物に衝突してしまい、足止めを受けてしまう。何度も足止めされると、ユスティに捕まってしまうので、正確な操作で障害物をかわさなければならない。失敗するごとに少しずつ近づいてくるユスティに、なんともハラハラさせられてしまう。

スワイプで行うジャンプやスライティング、タップでのワイヤーアクションなど、ゲームが進むほど求められる操作量もより多くなってくる。それらをタイミングよく回避し、道中にあるすべてのコインを集めることで、完全クリアとなるのだ

おすすめポイント:お宝が手に入るまで繰り返しプレイしたくなる

本作では、ステージクリア後にコインの獲得量やGOOD ACTIONの成功数に応じて、最終的な評価が決まる。そのとき、まれにトレジャーというお宝アイテムが手にはいる。これはいわゆる収集用アイテムで、手に入れても足が速くなったりとか、そういう効果はない。しかし、お宝のそれぞれにちょっとしたコメントがついており、それを読みたくて、ついつい集めたくなってしまうのだ。

基本的に、トレジャーはステージをクリアすることで入手できる。ただし、中にはハイスコアの合計数やクリア回数などの条件もあるので、プレイが無駄にならないようにしっかりと確認しておこう

達成感が感じられる謎ときパズル『魔王ドミノの倒し方』

未完成なドミノにあらゆる工夫を施しながら、すべてドミノのように倒すことが目的の『魔王ドミノの倒し方』。未完成といっても、序盤のうちはどこにドミノが足りないかがひと目でわかるようになっているため、そこまで難しくはない。

しかし、徐々にその難易度はあがっていき、微妙な配置の違いですら失敗となったり、敵のギミックも利用したりなど、一筋縄では攻略できなくなってくるのだ。集中力はもちろんのこと、どこを工夫すればすべてのドミノを倒せるかなどをイメージする発想力も重要なゲームといえる。

画像のように、中には不思議な仕掛けを持ったドミノも存在するため、失敗を積み重ねながらどのようなギミックがあるのかを1つずつ覚えていこう

おすすめポイント:自分のミスを見つめ直させてくれる親切設計

どうしてもすべてのドミノが倒せない人への救済措置として、本作には3段階のヒントが用意されている。各ヒントは詰まっているステージを5回、10回、15回と失敗していくごとに解放される仕組みになっており、3回目のヒントはかなり決定的なことを教えてくれる。

ヒントはただ答えを教えてくれるだけではなく、ドミノを使ったテクニックも知ることができる。難しく感じたら、それらを見て新たな道を切り開くのもひとつの手。それらをひとつずつ理解していけば、パズルが苦手な人でも、最後までクリアできるはずだ。

ゲームを進めていくごとに、「こんぼう」や「てつのやり」などのアイテムを使ったテクニックは自然と身についてくるはず。あとはドミノの並びをみて、適切な箇所に配置できるように練習していくといい

難易度も中毒性も高い『OTAKARA HUNTER』

襲い来るトラップをかわしてお宝を持ち帰るのが目的となる『OTAKARA HUNTER』。「ちょゲつく」からリリースされているタイトルの中では2本目となる、昔懐かし液晶ゲーム風スマホゲームだ。

プレイヤーは、毒蛇や斧、川から流れてくる巨大岩やミイラなど、さまざまなトラップを掻い潜り、宝箱から手にいれたお宝を持ちかえることが目的となる。それらのトラップは一定の法則性で動いているのだが、手にいれたお宝の数が多くなっていくにつれて、トラップの動きも次第にはやくなっていく。そのため、いかに効率よくお宝をゲットするかが重要となるのだ。

お宝を集めている間に砂時計マークが表示されると、すべてのトラップが一定時間、動きを停止した状態となる。この間は自分のみが行動できるといった貴重な時間なので、貪欲にお宝を集めていこう

おすすめポイント:ゲーマー心をくすぐる挑戦的なつくりにドハマり

本作にはエンディングが存在しないため、ひたすら自分の記録を更新し続けることが最終目標となる。しかしながら、ただ罠を避けながら左にあるお宝を目指し、右のスタート地点まで戻るといった単純な操作を繰り返せばいいだけのはずが、つい夢中になってしまい、気がつくと時間を忘れているようなゲーマーの心を鷲掴みにする謎の中毒性があるのが、このゲームのいいところ。実際に筆者もその中毒性にやられてしまった結果、画像にあるようにランキング3ケタに入るくらい夢中でプレイをしてしまった。それほどまでに、自分自身の記録を更新できたことが嬉しいのだ。

総合ランキング3ケタまで記録を更新できた筆者だったが、2ケタからは必要なお宝が4ケタになる様子。とくに1位のポイントを目にしたときは、浮かれていた筆者の顔も真顔になった

「ちょゲつく」から生まれたゲームのほとんどが、暇つぶしの合間に遊べるもの以上のクオリティを持っており、シンプルながらも中毒性の高いのが特徴である。「手軽で本当に面白いゲーム」を求めている方は、ぜひ一度プレイしてみてほしい。

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