World of Tanks Blitz【攻略】:今から始めるバーチャル戦車道! 最新マップ「運河」付き

オンライン戦車バトル『World of Tanks Blitz』をこれからプレイする方のための必勝ガイド! 初めての戦車選びから基本的な戦い方、そして11月11日に実装されたばかりのアップデート2.3の最新マップ「運河」の攻略ポイントまで、盛りだくさんの内容で攻略法をお届けする。

スマホで遊べる本格オンライン戦車バトル! その必勝法とは!?

戦車と少女をテーマにしたアニメ映画『ガールズ&パンツァー 劇場版』が、来る11月21日にいよいよ公開される。これに先駆けて開催された茨城県大洗町のイベント「あんこう祭」では、オンライン戦車バトル『World of Tanks Blitz』の試遊会が行われ、多くの人が迫力の砲撃戦を体験。これを機会に、新たに『World of Tanks Blitz』を始めてみようと考えている方も多いのではないだろうか。

『World of Tanks Blitz』は、全世界で1億人以上の会員数を誇るPCゲーム『World of Tanks』のスマホ版。対戦人数こそ7vs7に制限されているが、PC版と比較しても見劣りしないリアルな3Dグラフィックで、焦げつくような戦車バトルの緊張感を味わえる。1試合当たりの所要時間は最大でも7分で(おおむね3~5分で勝負がつく)、手軽に遊ぶことが可能だ。

リアルそのものに再現された戦車&戦場で、白熱のバトルが展開! このゲームにはエンディングがない。戦車の強化だけにとどまらず、自分の腕前を磨いていくことこそが喜びとなる。自分だけの「戦車道」を極めてみよう

登場する戦車は100種類以上。もちろん「IV号戦車(Pz.IV))」を筆頭に、『ガールズ&パンツァー』でおなじみの戦車も多数登場。現在はドイツ、イギリス、ソビエト、アメリカの4カ国だが、2015年内には日本の戦車が追加される予定だ。試合に参加することで得られる経験値とゴールドを使って新たな戦車を「研究」、「開発」し、高性能なパーツを組み込んで自分の車両を強化していくことになる。

なお、戦車の研究・開発は「技術ツリー」によって体系づけられており、「ヘッツァー(Hetzer)」の研究が終われば次は「III号突撃砲(StugG III)」といったように手持ちの車両を替えていくことが可能だ。

基本ルール

  • 1試合に合計14人のプレイヤーが参加し、2つのチームに分かれて戦う
  • 参加車両は、戦車のランク(Tierと呼ばれる)によって自動マッチングされる(小隊を組んでフレンドと一緒にプレイすることも可能)
  • 戦場となるマップはランダムで選択される。高ランクの戦車で参加すると、より多くのマップが候補となる
  • 相手チームを全滅させれば勝利。また、相手の「陣地」を一定時間占領することでも勝利となる

ゲーム開始直後はチュートリアル。左スティックで車体をコントロールする。また画面の何もないところを右手の指でスワイプすれば、視点を自由に操作できる。砲塔のある戦車なら、その動きに追随して砲塔が旋回する

双眼鏡のアイコンをタップすると視界がスナイパーモードに切り替わり、精密な射撃が行えるようになる。赤い表示は敵の装甲を貫通できないことを意味する。敵の背後に回ったり、特定の弱点部位を狙ったりして有効な打撃を与えよう。また時間経過とともにレティクル(照準)が収束し、命中率がぐんとアップするので、落ち着いて狙いを定めることも大切だ

出撃前の基本画面となる「ガレージ」。使用する戦車の変更や弾薬、消費アイテムの補充はここで行う。また画面右下の「技術ツリー」からは、これまでに開発した戦車やその後に研究できる戦車がチェックできる

初めての戦車選び! 4種類の車両カテゴリーに注意しよう

ゲーム開始時には、ドイツ、アメリカ、イギリス、ソビエトの戦車の中から好きな1台を受け取ることになる。いずれも各国の最も基本的な戦車(Tier I)であり、性能に大差はない。唯一、イギリスだけは中戦車だが、能力的に特に優れているというわけでもない。選ぶ基準は、最終的に使いたい戦車がどの国のものか、ということでOKだ。

また、より高ランクの戦車を使うようになる段階では、戦車のカテゴリーに注意する必要がある。例えば、軽戦車と重戦車では戦場で果たすべき役割がまったく異なっているからだ。自分の好みに応じてカテゴリーを選択し、新たな車両を開発していこう。

  • 軽戦車:機動力、隠ぺい率に優れる。その一方で火力や耐久性は低い。偵察に向いている
  • 中戦車:すべての能力をある程度備えている。臨機応変に戦えるが、一方で特徴に欠ける
  • 重戦車:厚い装甲と強力な火力を持つ。戦線を構築して部隊の壁となるが、車体が大きく移動は遅い
  • 駆逐戦車:主砲が旋回せず小回りが利かないが、火力は高い。扱いにくいが、スナイパーとして活躍する

4カテゴリーそれぞれの特徴が分かるよう並べてみた。軽戦車(左上)、中戦車(右上)、重戦車(左下)、駆逐戦車(右下)の順で、大きさや外観の違いを見比べてみてほしい

なお、軽戦車に関しては、各国とも比較的早い段階で上位モデルが登場する。特にアメリカではTier IIの「T2 Light」が最上位モデルで、これは課金で購入するプレミアム車両だ。つまり、実質的には初期の「T1 Cunningham」のみと言えるだろう。

戦場での心得! 基本となるテクニックは?

本作ではさまざまなセオリーが存在するが、ここでは最低限必要となる基礎知識を紹介する。これさえ覚えておけば、味方から「足を引っ張るな!」と怒られるようなことはないはずだ。

なるべく味方ともに行動し、単独先行は控えよう

複数の敵を相手にすることになった場合、自分が単独で行動していた場合は非常に不利となる。速度の出る軽戦車で走っていたら、いつの間にか周りに味方がいなかった……というような事態にならないよう、なるべく近くに味方がいるような状況をキープしよう。逆に、単独行動している敵は援軍が来る前に一気に撃破してしまうのがおすすめだ。

全体マップを見る限り、自分の近くには2両の味方が控えている。無造作に陣地に入ってくる敵がいれば、協力して狙い撃ちにしようという構えだ

障害物を意識して敵から身を隠せ

マップ上には、岩や高台、建築物など、数多くの障害物が存在する。これらを利用して、なるべく隠れながら進軍しよう。見晴らしのいい場所では逃げ場もなく、集中砲火を浴びてしまうことになるだろう。ただし、陣地の周辺は比較的障害物がなく、開けた空間になっていることが多い。敵の陣地を占領している場合も、なるべく障害物を利用するように心掛けよう。

味方とともに陣地を確保しているシーン。左側と背後に壁があるので、前方と右側にだけ注意を払っておけばいい

常に全体マップを警戒! 周囲に敵がいないか確認しよう

正面の敵と撃ち合っていたはずが、いつの間にか別の場所から自分が攻撃されている、ということがある。目の前の敵に夢中になっているうちに、ほかの敵が回り込んできているせいだ。こうした事態を防ぐためにも、たとえ目の前に敵がいても、全方向で自分の周囲に気を配るように気をつけよう。そのコツは、小まめに全体マップをチェックすること。逆に、味方と撃ち合っている敵の側面などに回り込むというのは、有効な戦術の1つだ。

この図解のように、赤く表示されている部分は装甲が厚く、ダメージを与えにくい。味方が正面から撃ちあっているようなら、背後とは言わずとも、側面に回り込むスキがないか探ってみよう

ちなみに、索敵範囲の広い軽戦車が先行していれば、自分からは見えない敵も全体レーダーに表示される。これをうまく活用して、有利な陣形を敷いていこう。もちろん、自分が軽戦車乗りなら、味方が必要な情報を送れるように立ち回ろう。ただし、全体マップの情報を共有できるのは、無線が届く範囲までとなっている。

セオリーにとらわれるな

ゲーム開始前、マップと配置が決定して待機をしているタイミングで、「このマップだと陣地周辺に進軍するのがいいな」とか、「このルートで進むと安全そうだな」といった作戦を漠然と想定するのがいい。しかし、実際にゲームが始まってみると、味方の大半が自分の想定したのとは違う方向に進んでいくことがある。そんなときは、自分のイメージした作戦に固執するのではなく、ほかの味方についていった方がおすすめ。これは言うまでもなく、単独行動を避けるためだ。

バトルの開始前から、戦いは始まっている。このマップでは右方向から回り込んで敵の陣地周辺を押さえたいが、左側からまっすぐ突撃して最短距離で敵と遭遇、撃ち合いになるという事態も想定される。味方の動向にも気を配ろう

最新の「アップデート2.3」で実装された内容とは

最新のアップデート2.3では、新マップ「運河」の実装を筆頭に、さまざまな要素の追加、変更が行われている。主な内容は以下のとおり。

  • 新マップ「運河」の追加
  • 消耗品「おにぎり」の追加
  • Rise of Continents 入賞者への勲章を追加
  • 「クラン」機能の充実
  • そのほかの修正、改良、不具合調整

「おにぎり」は、日本の搭乗員専用の回復アイテム。先日開催された「東京ゲームショウ2015」に合わせて期間限定販売された日本の「三式中戦車 チヌ改」のためのものとなっている。なお日本戦車を開発できるようになる技術ツリーも開発が進められており、2015年12月には実装される予定

アップデートの目玉は新マップ! 「運河」での戦い方を考察

多くのユーザーにとって重要なのは、新マップ「運河」の追加だろう。マップの選定はランダムだが、Tier III以上の戦車で出撃すれば、このマップで遊べるチャンスがある。アップデート直後だから選ばれやすい、といったことはないようで、ほかのマップと同じ確率で平均的に出現するようだ。

一見するとのどかな風景が広がる「運河」。ここも、すぐに壮絶な戦いが繰り広げられる戦場へと変貌する

新マップ「運河」はどのようなマップか?

まずは、このマップの地形的な特徴から解説。「運河」という名前ではあるが、実際に水が流れている水路はほとんどなく、おおよそ干上がっている状態だ。お互いの陣地は右上と左下、この干上がった川の中にある。また、運河を渡る橋の架かっている場所がいくつか存在する。特に中央の2つの橋は重要な攻防ポイントになるだろう。

敵陣の占領を狙えるか?

このマップでのお互いの陣地は川の中ということもあり、地形を生かして隠れて戦うというのが難しい。逆に、周囲の高台からは陣地内を狙えるようなポイントが複数ある。つまり、何の考えもなく敵陣の占領を目指すというのは愚策と言える。重戦車であれば、自陣の周辺に構えて、寄ってくる敵を撃破するという作戦もなくはないかもしれないが……あまり現実的ではないだろう。

ご覧のとおり、陣地の周辺には障害物もなく、隠れることはできない。一方で、その周辺の高台には茂みも多く、身を隠しながら敵を狙い放題というわけだ

2つの橋を攻略せよ

このマップでは、3つのポイントに木製の粗末な橋が架かっている(壊れた橋もほかに存在する)。このうち、中央部にある2つの橋を挟んだ高台で、両軍が撃ち合うようなケースが多く見受けられた。つまり、攻防の重要なポイントになっている場所になっているのだ。障害物に隠れるのはもちろん、味方とうまく協調して、何としてもこのポイントを押さえにいこう。直接撃ち合いに参加しない場合でも、自分が狙える敵がいないか、離れたところから味方を狙っている敵がいないか、そういったところに注意する必要がある。

また、この橋の下は水が流れていないため、その下をくぐって移動したり、隠れるのに利用したりといったことが可能だ。これを利用して敵の防衛線を突破……というアイデアも浮かぶと思うが、高Tier の戦車は砲身を俯角に大きくとれることも多いので、多少の高低差なら双方が攻撃を行うことができる。くれぐれも、うかつな行動で先行しないように気をつけよう。

なお、当然だが、橋から落下すればそれなりのダメージを受けることとなる。意外と落ちてしまうプレイヤーもいるという情報もあるので、細心の注意を払っておくといいだろう。

それほど道幅が狭いというわけでもないので、中央を走るようにすれば落ちることはない。とはいえ、車体が大きい重戦車などの場合は気をつけてもらいたい

このマップは茂みや建造物といった障害物も多く、橋を挟んでの攻防はエキサイティングだ。主戦場から遠く離れた場所で敵を狙うスナイパー的な役割を楽しむこともできる

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