新しい方で目いっぱい遊びたいはずなのだが、5年目を迎える初代の重さに慣れ切っているのだなぁとしみじみした。
物忘れが激しいだけじゃないか、という突っ込みはよしてほしい。今回は。重さもないし年を取って古くなることもない、バーチャルペットのご紹介。
ただし、まともな連中ではない。
Stress Baal
そこそこダウンロード実績のあるタイトルなので、ごぞんじの方もいるかもしれない。しかし、こいつはまぎれもなく変ゲーだ。
ときは現代、ストレスにさらされ続けるプレイヤー諸君のために、開発スタジオDouble Flawlessが八つ当たり専用の存在を用意してくれた。
ただの子鬼か魔王の雛か、その名はBaal。スマホの中に閉じ込められたBaalは、どんなにもがいても外には出られない。
君はこいつをスワイプでちょいちょいといじりまわし、壁にたたきつけ、存分にちょっかいを出していいのだ。小さなスワイプと大きなスワイプ、それぞれの方向に応じてBaalは実に多彩な反応を見せる。
変わり種のバーチャルマスコットとして楽しむのもいいだろう。アニメーションを全種類見るには、それなりに長い付き合いが必要となる。
さて、スコアもアチーブメントもミッションもないこのアプリ、一応達成目標がないわけではない。
それは、Baalをいじりまわして破壊してしまうことだ。異界の存在は、ちょっとやそっとでは死にはしない。「いかにしてこいつを滅するか?」を考えながらの暗いプレイを楽しむことも可能なのだ。
もし、「成し遂げて」しまってもご安心。スマホをシェイクすれば、再びBaalはよみがえり、諸君のストレスを受け止めてくれるのだ。
Pet Peaves Monsters
「なんで洋ゲーってこうなんだ」と、キャラクターの顔を見てため息をついたことはないだろうか。あちらのお国の方々は、我々とは若干、いやだいぶ「かわいさ」に対する捉え方と表現の仕方が異なるようだ。
とにかく濃い。そして、かわいいというより不気味という印象を抱くデザインも見られる。
このPeavesと呼ばれるバーチャルペットモンスターを見たときも、思わず「これがかわいいわけあるか!」と叫んでしまった。
このゲームを変ゲーたらしめているもの。それはモンスターの顔だ。とにかく顔がすごい。育てて見てほしい、見ればわかる。
最初はまあよかった。ショップで卵を選び、虫を食べさせ、おもちゃで遊んでやり、かいがいしく世話をした。妙にリアルな声でキャッキャと笑いよろこぶモンスターは、まあかわいいといえなくもなかった。
しかし、短時間で次々と成長フェーズが訪れる。成長するごとに目がでかくなり、口には凶暴な尖った歯が生え、唇はなぜかタラコになり、ボールを投げるとガブリと噛みつくようになった。
そしてとうとう、シュールアートのような不気味な生物が誕生してしまったのだ。
育ちきったモンスターは、とにかく不気味である。不気味だが育ててしまった責任を持って世話をする。おもちゃで遊んでやると成体になっても「ゲヘヘェ!」とよろこぶのが心に来る。
育ったモンスターは、なぜか定期的に対戦をしたがるので、させる。4体のバトルロイヤルは、ターゲットを選べばほぼ自動進行。
成体になったあとは世話して、対戦させるの繰り返しだ。単調なプレイになるので、プレイの続行はどこまでこのモンスターペットを愛せるかにかかっている。
そうそう、それ以外にも2つの選択肢がプレイヤーには残されている。別なペットを育て始めることと、育ったモンスターを売り払ってしまうことだ。
モンスターの種類はたくさんあるらしい。コレクションしてみるのも一興だ。先にお話しておくが、全員似た系統の不気味顔である。覚悟されたし。
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