アジア最大のITトレードショーCOMPUTEX 2016の記者発表会をレポート

2016年4月26日、都内で「COMPUTEX 2016」の記者発表会が行われた。本記事では、その様子をレポートする。

COMPUTEX 2016ではテーマにGamingが追加! ゲーム関連企業が多数参加

発表会では、最初に台湾貿易センター(TAITRA)副秘書長の葉明水(ウォルター イェー)氏が登壇。
COMPUTEX 2016が持つ4つのテーマと、新たに設けられた3つの展示エリアを紹介した。

台湾貿易センター(TAITRA)副秘書長の葉明水(ウォルター・イェー)氏。「COMPUTEX 2016」が日本で発表会を行うのは、今回が初となる

COMPUTEX 2016とは

毎年、台湾で行われている、アジア最大のITトレードショー。世界の名だたるコンピュータ関連企業が、新製品、新技術を出展している。36回目を迎える2016年は、28ヵ国から1,600以上の企業が参加、5,000ものブースが用意される予定だ。

  • 開催日:2016年5月31日~6月4日
  • 開催場所:Taipei International Convention Center

テーマの1つGamingでは、VR関連企業も参加!

葉氏が挙げた今年のテーマは、「IoT」「スタートアップ(Startups)」「ゲーミング(Gaming)」「スマートビジネスソリューション(Business Solutions)」の4つ。

このうちGamingでは、以下のゲーム関連企業が出展を予定している。

中国のPC関連機器メーカーのacerやASUS、同じく台湾のPC関連機器メーカーのASRock、GIGABYTEなどが出展

この中で気になるのは、「VR体験エリア」。

昨年、Gear VRを発売したSamsungGに、今年Viveを発売したhtc、さらにGDC 2016でARとVRの両方に対応するSulon Qを発表したAMDが出展を予定している。

その内容までは明らかにされなかったが、近年、コンテンツの数とクオリティが急速に伸びているVR業界だけに、期待ができそうだ。

新たに追加された3つのエリア

COMPUTEX 2016で新たに追加されたエリアは、「SmartTEX」「InnoVEX」「iStyle」の3つ。それぞれ以下のような内容となっている。

SmartTEX

セキュリティアプリやウェアラブルなど、最新のスマートフォンテクノロジーアプリを展示。

IoTにフォーカスを当て、家電や自動車など、さまざまな最新技術やアイデアを紹介する

InnoVEX

世界中から招いたスタートアップ企業の製品を展示するエリア。

100以上のスタートアップ企業が展示予定。また展示以外に、賞金30,000$のピッチ・コンテストなども開かれる

iStyle

Apple社のMFi認証を受けた、関連アクセサリーなどを展示。

展示されるのは、iPhoneやiPad、iPodの周辺機器

4人のゲストが登壇

葉氏によるCOMPUTEX 2016の紹介の後、「アドバンテック株式会社」「デルタ電子株式会社」「NTT Taiwan LTD.」「Socionext Taiwan Inc.」の有力IT企業4社による、出展内容のプレゼンテーションが行われた。

アドバンテック株式会社

アドバンテック株式会社の社長、マイク小池氏。COMPUTEX 2016では、モバイルPOS製品の新製品や、UTC/POS製品などを展示

デルタ電子株式会社

デルタ電子株式会社のマーケティングマネージャー、坂口友英氏。COMPUTEX 2016では、「スマートグリーンビル」をテーマに、IoTを活用した環境に優しい職場などを紹介する

NTT Taiwan LTD.

NTT Taiwan LTD.の総経理、惠木教文氏。「Seamless Cloud for Taiwan」をテーマに、企業向けのモバイルソリューションなどを展示予定

Socionext Taiwan Inc.

Socionext Taiwan Inc.の総経理、姉歯伸彦氏。COMPUTEX 2016では、最新の超解像画像処理技術や高速映像ストリーミング、セキュリティカメラなどのアプリケーションを展示

IT企業4社によるプレゼンテーションの後、発表会は終了となった。

今回のCOMPUTEX 2016で「Gaming」がテーマの1つとなったのは、ゲームというコンテンツが、ITの一角を占めていることの現れだろう。

今年のCOMPUTEX 2016では、どのような新技術が飛び出すのか。大いに期待したい。