高校生のスマートフォン利用実態を公開! 所持率や人気のアプリなどを調査
[以下、リリースより]
モバイル専門マーケティングリサーチ機関であるMMD研究所(東京都渋谷区、所長:吉本浩司)は、インテル セキュリティ(日本での事業会社:マカフィー株式会社、代表取締役社長:山野修)と共同で、2016年8月26日~8月31日に、高校生921人を対象に「高校生のスマートフォン利用実態調査」を実施いたしました。
また、高校生の所有するスマートフォンの実態を明らかにするために、102人の高校生にスマートフォンのホーム画面のキャプチャを送ってもらう「高校生のスマートフォンホーム画面分析調査」も同時に実施いたしました。調査結果は以下のとおりです。
- 高校生のスマートフォン所有率は93.0%、2014年より13.5ポイントアップ
- スマートフォンで普段していること、「LINE(92.1%)」「インターネット検索(88.8%)」「音楽を聴く(77.7%)」が上位、「勉強で活用」も38.5%
- 学校でのスマートフォン・携帯電話に関する校則「ある」が85.6%、「授業中の使用禁止(61.6%)」「構内での使用禁止(37.4%)」など
- 「SNS上に自身の個人情報を掲載することはリスクのある行為だと思う」が9割も
- SNS・掲示板利用者の8割が「個人情報を掲載している」
- 高校生が実際に経験したSNSや金銭に関するトラブル
―金銭に関するトラブルは「ワンクリック詐欺画面の出現(13.4%)」や「有料サイトに勝手に登録され、請求された(5.5%)」など、請求額の平均は「15万3千975円」
―SNS関連のトラブルは「自分のあげてほしくない写真や個人情報のアップ」「誹謗中傷」や「写真や個人情報を送るよう強制された」なども
高校生のスマートフォンホーム画面分析調査
- 高校生スマートフォンホーム画面、最も多かったアプリジャンル「カメラ系/81人」「LINE/72人」「音楽/67人」
- ファースト画面に設置しているSNSアプリランキング1位Twitter/47人、2位Instagram/12人、3位Facebook/9人
- 高校生102人中通話ボタンがあったのは79人
- Android端末保有者62人中セキュリティアプリを起動確認できたのは22人、ファースト画面にアプリを設置していたのは7人
- 電池節約アプリを設置人数は8人、8人中6人が男性
高校生のスマートフォン所有率は93.0%、2014年より13.5ポイントアップ
高校1年生~3年生(n=921)を対象に所有している携帯電話端末について聞いたところ、携帯電話端末の所有率は96.8%で、うちスマートフォンの所有率は93.0%となり2014年の同様の調査と比較すると13.5ポイント増えていることがわかった。
続いて、スマートフォン所有者(n=857)の内訳をみると、docomo、au、SoftBank、Y!mobileで契約しているiPhoneが73.3%と最も多く、次いでdocomo、au、SoftBank、Y!mobileで契約しているAndroidが18.2%となり、格安スマホを利用している高校生は7.3%となった。
スマートフォンで普段していること、「LINE(92.1%)」「インターネット検索(88.8%)」「音楽を聴く(77.7%)」が上位、「勉強で活用」も38.5%
スマートフォンを所有している高校生(N=857)を対象に、スマートフォンで普段していることを聞いたところ、「LINE」が92.1%と最も多く、次いで「インターネット検索」が88.8%、「音楽を聴く」が77.7%となった。
また、普段勉強に使用していると答えた人が38.5%と、高校生ならではの回答となった。
続いて、スマートフォンを所有している高校生(N=857)を対象に、スマートフォンを勉強に使用したことがあるかを聞いたところ、90.0%の高校生がスマートフォンを勉強に使用したことがある回答した。
そのうち85.6%の高校生が「勉強でわからないことをインターネットで調べる」と回答した。その他の回答では「わからないところを友達や知人にLINEで聞く」「アプリを使う」などの回答が得られた。
学校でのスマートフォン・携帯電話に関する校則「ある」85.6%、「授業中の使用禁止(61.6%)」
「構内での使用禁止(37.4%)」など高校生(N=921)に、現在通っている学校にはスマートフォン・携帯電話に関する校則やルールがあるかを複数回答で聞いたところ、「授業中の使用禁止」が61.1%、「構内での使用禁止」が37.4%、「学校への持ち込み禁止」が12.6%となった。
また、スマートフォンや携帯電話に関する校則があるかをフリー回答形式で聞いたところ、「LINEの禁止(私立高校1年生・女性)」「SNSへの校内画像アップ禁止(国公立高校2年生・男性)」などSNSに関するルールがある学校もあることがわかった。
「SNS上に自身の個人情報を掲載することはリスクのある行為だと思う」が9割も
SNS・掲示板利用者の8割が「個人情報を掲載している」高校生(N=921)を対象に、SNSやインターネット上への書き込み内容や個人情報の取り扱い方、画像や音楽のアップロードやダウンロードなどに関するITリテラシー・倫理観・道徳観を問う9項目を4段階で評価してもらった。
その中で、「SNS上に自身の個人情報を掲載することはリスクのある行為だと思う」と答えた高校生が「そう思う」「ややそう思う」を合わせて89.3%となった。
しかし、SNS・掲示板利用者(N=654)にSNSや掲示板への個人情報の掲載・書き込み経験を聞いたところ「自分の写真や動画」が59.3%と最も多く、次いで「自分のニックネーム」が56.6%、「友だちや恋人の写真や動画」が41.1%となり、8割の高校生が個人情報をSNSや掲示板に載せていることがわかった。
また、SNS利用者(N=650)にSNSの公開設定を聞いたところ、最も多かったのは「友達や自分の知っている人のみに公開している」で41.5%であったが、「誰でも見られる公開設定」も38.2%に迫った。
高校生が実際に経験したSNSや金銭に関するトラブル
- 金銭に関するトラブルは「ワンクリック詐欺画面の出現(13.4%)」や「有料サイトに勝手に登録され、請求された(5.5%)」など、請求額の平均は「15万3千975円」
- SNS関連のトラブルは「自分のあげてほしくない写真や個人情報のアップ」「誹謗中傷」や「写真や個人情報を送るよう強制された」なども
スマートフォンを所有する高校生(N=857)を対象に、スマートフォンを使用していて起こったことがあることを聞いたところ、「迷惑メールが送られてきた」が59.5%と最も多く、次いで「サイトやアプリにわいせつなバナー広告などがでてきた」が53.3%、「SNSやLINE上で知らない人から友だち申請があった」が30.8%となった。
ちなみにお金に関わる項目では「ワンクリック詐欺画面の出現」が13.4%、「課金や有料アプリの購入など親に許可を得ずにした」が10.5%、「有料サイトに勝手に登録され、請求された」が5.5%となり、お金を請求されたと回答した人(N=169)の請求された金額の平均額は「15万3千975円」だった。
※169人中回答者は93人
SNS関連のトラブルでは「ネット上にアップしてほしくない写真や個人情報をあげられた」が11.1%、「ネット上に嫌な事を書かれたり、うそのうわさを立てられたりした」が9.6%、「ネットで知り合った人と実際に会った」が8.5%、「自分の写真・個人情報を送るように強制された」が5.1%となった。
高校生のスマートフォンホーム画面分析調査
ここでは、高校生の所有するスマートフォンの実態を明らかにするために、102人の高校生にスマートフォンのホーム画面のキャプチャを送ってもらい、「高校生のスマートフォンホーム画面分析調査」を実施いたしました。
高校生スマートフォンホーム画面、最も多かったアプリジャンル「カメラ系/81人」「LINE/72人」「音楽/67人」
スマートフォンホーム画面のキャプチャ送付に協力してくれた高校生(n=102)の中で一番多かったアプリジャンルはカメラ撮影やカメラ加工を含む「カメラ系アプリ(n=81)」、「LINE(n=72)」、音楽再生アプリ、ストリーミングアプリ、無料音楽アプリなどを含む「音楽系アプリ(n=67)」の順であった。
ちなみに、上位3つのアプリのドック内(スマートフォンの最下部固定部分)の数を確認したと、「LINE(n=40)」が最も多く、次いで「カメラ(n=31)」「音楽(n=22)」の順になった。
ファースト画面に設置しているSNSアプリランキングは79人
1位Twitter/47人、2位Instagram/12人、3位Facebook/9人。
TwitterやInstagramなどのSNSをホーム画面に設置している高校生51人の中で最も多く設置されていたSNSアプリは「Twitter(n=47)」次いで「Instagram(n=12)」「Facebook(n=9)」となった。
高校生102人中通話ボタンがあったのは79人
スマートフォンホーム画面のキャプチャ送付に協力してくれた高校生(n=102)の中で、ホーム画面に通話ボタンがあったのは79人。そのうち8人はフォルダ内に通話ボタンが収納されていた。23人はホーム画面に通話ボタンを置いていなかった。
Android端末保有者62人中セキュリティアプリを起動確認できたのは22人、ファースト画面にアプリを設置していたのは7人
Android端末保有者62人中、スマートフォン上部ステイタスバーでセキュリティアプリの起動確認をしたところ、22人の起動が確認された。(※アプリが起動していても必ずしもステイタスバーに表示されるわけではない)
また、ホーム画面にセキュリティアプリを設置しているものはiPhone保有者Android保有者含めた102人中7人であった。
電池節約アプリを設置人数は8人、8人中6人が男性
スマートフォンホーム画面のキャプチャ送付に協力してくれた高校生(n=102)の中で、電池節約アプリを設置しているのは8人。8人中6人が男性だった。
※本調査レポートの百分率表示は四捨五入の丸め計算を行っており、合計しても100%とならない場合がございます。
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本調査に対するインテル セキュリティのコメント
MMD研究所との共同調査は「乳幼児のスマートフォン利用実態調査」、「中学生のスマートフォン利用実態調査」に次いで第3弾となります。
これまでの調査対象とは異なり、ある程度独り立ちを始め、さまざまな創意工夫の中でスマートフォンを利用する高校生への調査となるため、今回はアンケートを中心とした定量的な調査だけでなく、所有するスマートフォンの画面のスクリーンショットも調査することで、よりリアルな実態を掴むことに挑戦しました。
結果としては、調査レポートにある通り、高校生のスマートフォン活用は、勉強、ゲームなどの娯楽、お小遣い稼ぎなど多岐にわたり、学校の校則などでの制約がある中でも、普段の生活の中で密接に関わっていることがわかりました。
またホーム画面から「通話ボタン」を消してしまうなど、高校生独自のコミュニケーションスタイルの実態も知ることができました。
一方で、危険性も認識していながらも、個人情報をオープンにしていることに関しては、パソコン利用者を中心とした時代(2010年の調査※)ではCGM利用者の約4人に1人が自分の氏名をブログなどに書き込んでいたのですが、スマートフォン時代にはSNS利用者の8割が個人情報を掲載している結果となり、大幅にアップしています。
個人情報を悪用した犯罪も多く報告される中で、オンライン上の脅威をまずしっかりと認識し、個人情報の取り扱いについて家族や学校で話し合い、セキュリティー製品を活用した対策に取り組む必要があると考えています。
※2010年マカフィー「高校生のCGM(消費者生成メディア)利用実態」調査
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