見ごたえあるストーリーをタテヨコ好きなスタイルで
細やかな3Dグラフィックによるド派手な演出と、豊富なスキルによって生まれる戦略的なバトルが楽しい『ナイツクロニクル』。
その完成度はCBTレビューでもお伝えしたとおりだが、今回はリリースが目前に迫ったということで、以前にはお伝えしきれなかった豊富なコンテンツや奥深い育成システムを紹介していこう。
バトル中、スキル発動時にはド派手な演出が発生。もちろんスキップすることもできるので、よりテンポよく進めることも可能だ
主人公の元騎士・テオが故郷の村へ帰ってきたところから、物語が幕を開ける。
しかし村人にとって、テオはモンスターを村におびき寄せた元凶と考えられていた。そのためテオは村で暮らすことが許されず、レオナとともにモンスターを根絶やしにするべく旅立つことに。
ムービーシーンを豊富に搭載。テオ役の梶裕貴さん、レオナ役の佐倉綾音さんをはじめとした豪華声優陣のフルボイスでストーリーを堪能できる
画面の向きはいつでも切り替えられる
本作の特徴の1つが、縦画面と横画面をいつでも切り替えることが可能なこと。端末の向きを変えれば、それに合わせてゲーム画面も向きが切り替わるのだ。
片手で操作したいときは縦画面で、じっくりと遊びたい場合は横画面で、といった具合に、シチュエーションに応じて向きを変えてプレイすることが可能だ。
ボタンの配置など、画面構成が切り替わり、タテでもヨコでも遊びやすくなっている。好みのスタイルで楽しもう
このタテヨコの切り替えは、いついかなる時でも可能で、バトルやストーリーの最中はもちろん、キャラクター詳細画面やガチャ演出中、タイトル画面までもがタテヨコで切り替わる。
クエストや会話パートはもちろん、ホーム画面(本作ではロビー)など、あらゆる場面で縦横が切り替えられる。端末の向きによって切り替わるのが嫌な場合、縦画面で固定することもできる
遊べるコンテンツが盛りだくさん! PvPや協力プレイも
モンスターの討伐を目指して旅をするストーリーは、演出面の完成度に加え、そのボリュームも満足度じゅうぶん。
ストーリーは、ダンジョンをクリアしていくことで進んでいくのだが、初級だけでも10個のクエストで構成されたダンジョンが全7章も実装されている。
すでにかなりのボリュームだが、正式サービス開始後も新たなストーリーが追加されることが期待できる。
初級をすべてクリアすれば中級が、中級をクリアすれば上級がアンロックされる。キャラクターの育成や属性の相性などをしっかり考えなければ、クリアは困難だろう
また通常のダンジョンに加え、経験値がより多くもらえるキャラが手に入るダンジョンや、強力なキャラクターが待ち構える降臨ダンジョンなどがプレイできるスペシャルダンジョンも用意されている。
スペシャルダンジョンでは、1人用のモードに加え、各プレイヤーが1体ずつキャラクターを操るマルチプレイでも挑戦可能だ。
マルチプレイは、1プレイヤーが1体ずつ操作。最大5人による協力プレイが可能だ。初めていっしょにプレイするユーザーがいた場合は報酬としてダイヤが獲得できるため、序盤は積極的に利用してダイヤを集めるといいだろう
スペシャルダンジョンは「経験値」「進化」「イベント」の3つのカテゴリーが存在。降臨ダンジョンをクリアするとパズルのピースが獲得でき、それを集めてパズルを完成させることでキャラクターを召喚!?
ほかにも、PvPコンテンツの「アリーナ」、1階ずつクエストを攻略していく「時空の亀裂」といったコンテンツもあり、遊びごたえは抜群だ。
アリーナは、ほかのユーザーの防衛パーティーと対戦するコンテンツ。勝敗によってポイントが変動し、リーグの配属やランキングが決定。それに応じて、ダイヤなどの報酬が獲得できる
時空の亀裂では、1階層をクリアするごとにさまざまな報酬が獲得可能。現時点で50階まで用意されている
キャラクターの育成で多彩なコンテンツに備えよう!
降臨ダンジョンや時空の亀裂といったコンテンツで勝つために必要なのは、キャラクターの育成にほかならない。
本作は、すべての人間型キャラクターは最大星6まで進化できるシステムと
さらに、星6キャラクターを最大レベルまで育てると、限界突破でレベル上限を開放することができ、最大でレベル60まで育成が可能だ。
キャラクターのレベルアップは、クエストをクリアするほかに、キャラクターを消費することでも行うことができる。スペシャルダンジョンなどで入手できる「経験値モン」を素材にすれば効率よくレベルアップが可能
進化には素材アイテムの聖水が必要だ。進化すると最大レベルやステータスがアップするだけでなく、外見も変化する!
また、キャラクターの属性は、
- 雷
- 雲
- 風
- 太陽
- 月
の5種類となっている。
雷・雲・風は3すくみ、太陽と月はお互いに有利という関係となっており、クエストごとにパーティー全体の属性を変えていくことも重要だ。
本作の属性の相性。色が付いているため、ゲーマーなら直感的に分かるはず
さらに、キャラクターには「ルーン」というアイテムを装備させることができる。
- 怒り
- 保護
- 生命
- 襲撃
- 復讐
- 破壊
- 迅速
- 敏捷
の8種類のルーンがあり、例えば「怒りのルーン」だと2個セットすると攻撃力が5%アップする効果が付与される。
同じ種類のルーンでも、1つひとつが異なるステータス補正を持っており、理想の性能を目指して厳選することになりそうだ。
同じ種類で同じランクのルーンでも、性能に若干の違いが確認できた。PvPで勝ち抜くためには、より強いルーンを求めることが必要になるだろう
キャラクターをとことん育成するタイプのゲームが好きな人も、この育成システムには満足できるはずだ。
ストーリーや世界観を楽しめる細かい作りに注目
ダンジョンやアリーナ以外にも、本作にはまだまだ楽しめる要素が盛りだくさんだ。
街づくり的要素の「タウン」では、各施設でさまざまな機能が用意されており、上記の育成やダンジョン攻略に役立てることができる。
各施設は、タウンの中心となる「ホール」のレベルを上げていくことでアンロックされていく
特に印象的だったのが、フレンドポイントを消費して引くことのできる「福引き」。
ダイヤやスタミナ回復アイテムなどの実用的なものや、レアなルーンの召喚券などが手に入る機能で、フレンドをたくさん作ることが大きなメリットとなりそうだ。
スタミナポーションが意外と出てきやすいので、福引きを小まめに引くことでスタミナ切れに悩むことが減るかも……?
ラボでは、進化に必要な聖水の制作が可能。上位の聖水があと1個足りない……というときに重宝する
ちなみに、このタウンはテオが騎士時代の頃、年金代わりに王国から与えられた土地。最初は何もないタウンだが、プレイヤー自身の手でにぎやかにしていこう。
また、豊富な会話シーンで楽しめるストーリーは、好きなときにあらためて鑑賞することができる。
クエストを再度クリアする必要はなく、スタミナをむだに消費することもないので、気軽にストーリーを楽しめるのはうれしいポイント。
観たいエピソードを観たいときに振り替えられる親切設計。どうやら、初級・中級・上級は単に難易度が異なるだけでなく、上位の難易度にて新たなストーリーが続くようだ
本作をひと言で表現するなら、すべての要素が丁寧に作られている、ということ。言い換えれば、スマホRPGのいいとこどりといった出来栄えだ。
それだけでなく、序盤からテオが理不尽な展開に襲われるストーリーや、縦横両対応のUIなど、オリジナリティーも随所に感じとることができる。
この大作は、そう遠くないうちにリリースされるとのことなので、期待する人はもうしばらくのガマンだ!
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