迷宮と化した夜の学校からの脱出
本作は、2001年に韓国でリリースされた人気ホラーゲームのリメイク版。「2016大韓民国ゲーム大賞」では、技術創作賞も受賞している力作だ。
心霊現象が多発する「八城学園」を舞台に、さまざまな謎を解き明かしながら脱出するのが目的となる。
マルチエンディング形式で、会話シーンの選択肢によってエンディングが分岐していく。
主人公は、学園でも有名な美少女「四宮しずく」が落とした日記(とホワイトデーのプレゼント)を届けるため、夜の学園に潜入する。
しかし、夜の学園は昼とは様子が一変しており、謎の力によって校門が閉ざされ、出られなくなってしまう。
迷宮と化した学園から生還するため、主人公は勇気を振り絞って謎に立ち向かっていく。
学園内を探索してアイテムと文書を入手しよう
ゲームの基本的な流れは、学園を探索して「文書」やアイテムを入手し、パズルを解明していくというもの。
ただし、文書は直接的なヒントになっていることは少ないので、ゲーム内での具体的なアクションは自分で考える必要がある。
推理を巡らせて、1つ1つ謎を解明していくのはなかなか楽しい。
夜の学園内はとても暗いので、明かりがないと何も調べられないという場所が多数ある。
そういった場所では、照明のスイッチを探し出して、明かりをつけよう。
しかし、照明をつけていると後述の「守衛」に見つかりやすくなってしまうので、こまめに消していくこと。
ひと筋縄ではいかない謎解きが満載
序盤で発生する、謎解きの例をご紹介。
講堂へ向かうための鍵がほしいのだが、鍵保管箱の暗証番号がわからないという場面がある。
ある文書に「暗証番号はいつもの工具箱の中」という記載があるので、工具箱へ向かってみるのだが……。
工具箱からは、暗証番号のようなものは入手できず、工具ベルトのみが見つかった。
何の役にも立たないアイテムか、とがっくりしつつ、暗証番号が4けたであることを思い出す。
工具ベルトに刺さっているドライバーも、4本。
アイテムはスライドして回転できるので、ドライバーの上部を見てみると……。
本作には、このようにひと筋縄ではいかない謎解きが満載。推理モノが好きな人には、たまらないことだろう。
恐怖の追手「守衛」から逃げ延びろ!
学園内には、主人公と生徒のほか、「守衛」が見回りをしている。
守衛は何かに取り憑かれているようで、主人公を見ると猛烈な勢いで追ってきて、バットで執拗に攻撃してくる。
主人公はいっさい攻撃ができないので、探索中はこの守衛からいかに逃げるかも重要なポイントになる。
走って移動する、教室の照明をつけるなどで守衛に気づかれやすくなるので、なるべく静かに移動しながら探索するのが基本。
ゆっくり移動しながら、目のマークが表示された時は物陰に潜んでやり過ごそう。
時間制限付きのイベントも登場
守衛に見つからないよう、ゆっくり進んでいくのが基本なのだが、中には時間制限付きのイベントも発生する。
この間は守衛も出現しないので、走って移動して、急いで謎を解いていこう。
序盤の山場である、しずくの救出イベントをご紹介。
しずくを救出するには鬼木を倒さなくてはいけないが、主人公は攻撃能力をいっさい持っていない。
パズルを解いて、頭脳で勝利する必要がある。
鬼木の倒し方は、時間内に謎を解いて「科学剤」を入手し、5ヵ所にある花(かどうかもあやしいが)を破壊すること。
科学剤の入手も巧妙な謎かけになっているので、序盤とはいえ手応え満点だ。
高度な謎解きに挑戦してみよう
5時間ほどプレイしてみたが、本館2へたどり着いたあたりで謎が解けず、詰まってしまった。
難易度がイージー以下なら、メールでヒントがもらえるので、難しいと感じたら難易度を下げてプレイするのもあり。
守衛が近づいてくる足音や、不安を煽り立てるようなBGMは、スリルにあふれていてホラーゲームとしての完成度は高い。
強気な価格設定が気にはなるが、マルチエンディングや「幽霊の収集」などやりこみ要素もあり、末永く楽しめるだろう。
- 使用した端末機種:iPhone 6
- OSのバージョン:iOS 8.4.1
- プレイ時間:約5時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:12.2.42.47
- 課金総額:1,200円
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