日本および世界でのアニメーションを取り巻く環境と実態に迫る
[以下、リリースより]
今回のテーマ『この世界の片隅に』製作プロデューサー真木太郎とジャーナリスト数土直志が語る「アニメーション製作の現場で起こっていること」
2016年11月21日に黒川塾42として「デジタルアニメーションの変革と未来」をテーマにトークセッションを開催しました。
その後も、スピード感は増す一方で、アニメーションを取り巻く環境が変化しました。
従来の日本資本による製作員会方式から、北米を中心にした外資の配信事業者に依る積極的なアニメーション製作への投資と独占配信方式、さらには中国の動画サイト、SNS系サイトなどからの出資や、製作段階からの関与も大きな変化と言えるでしょう。
また中国でもアニメーション製作、ソーシャルゲームの開発に積極的に推進され、それらが日本市場でも躍進しました。
また、昨今は、クラウドファンディングを積極的に活用し、単なる資金集めに留まらず、ファンとの連携や劇場宣伝への導入までと新しいプロモーションの形式としても注目されています。
さらに、最近では仮想通貨(ICO)を活用した個別のファンからの資金援助を募るケースも増えています。
今回のゲストは2016年11月12日に公開された劇場アニメーション『この世界の片隅に』(監督・脚本片渕須直)※を企画製作し、クラウドファンディングから劇場配給、パッケージング、世界配給までを成功に導いた製作プロデューサー・株式会社ジェンコの真木太郎氏、そして、日本はもちろんこと、世界のアニメーションの製作事情、展開事情に詳しいジャーナリスト数土直志氏をお迎えします。
現在の日本および世界でのアニメーションを取り巻く環境と実態、そしてそれらの課題に関してはお話を伺います。
2018年、多様性の時代に貴重な気付きをもたらすセッションを皆様と共有したいと考えます。
今回も皆様の積極的なご参加をお待ちしております。
※「この世界の片隅に」
2016年11月12日に日本国内63館で封切られた後、公開規模を徐々に拡大して累計390館を超え、上映が1年以上続く異例のロングラン。
累計動員数は200万人超、興行収入は26億円超を突破し、ミニシアター系作品としては異例のヒットを記録。日本国外では世界50以上の国と地域で上映。
ゲストプロフィール(敬称略)
株式会社ジェンコ代表取締役 真木太郎(まきたろう)
1955年、岐阜県出身。
1977年に東北新社へ入社、洋画の買付や映画の製作・配給、アニメ作品の製作などに携わった。
その後パイオニアLDCに入社し、いくつものアニメ製作に従事した経験から、1997年に業界では珍しい作品企画・プロデュース専門会社である株式会社ジェンコを設立。現・代表取締役。
これまでに『機動警察パトレイバー the Movie』(1989)、『千年女優』(2002)、『のだめカンタービレ』(2007)『ソードアート・オンライン』(2012)、『この世界の片隅に』(2016)など、100本以上のアニメ作品の製作に携わってきた。
プロデューサーに贈られる日本で唯一の賞である藤本賞を『この世界の片隅に』(第36回藤本賞・特別賞)で受賞。
ジャーナリスト 数土直志(すどただし)
メキシコ生まれ、横浜育ち。国内外のアニメーションに関する取材・報道・執筆をする。
証券会社を経て、2004年に情報サイト「アニメ!アニメ!」を設立、国内有数のサイトに育てた。
2012年、運営サイトを(株)イードに譲渡。2016年7月に「アニメ!アニメ!」を離れ、独立。
代表的な仕事に「デジタルコンテンツ白書」アニメーションパート、「アニメ産業レポート」の執筆など。
主著に『誰がこれからのアニメをつくるのか? 中国資本とネット配信が起こす静かな革命』(星海社新書)。
『この世界の片隅に』作品概要
ストーリー
1944(昭和19)年2月。18歳のすずは、突然の縁談で軍港の街・呉へとお嫁に行くことになる。
新しい家族には、夫・周作、そして周作の両親や義姉・径子、姪・晴美。
配給物資がだんだん減っていく中でも、すずは工夫を凝らして食卓をにぎわせ、衣服を作り直し、時には好きな絵を描き、毎日のくらしを積み重ねていく。
1945(昭和20)年3月。呉は、空を埋め尽くすほどの艦載機による空襲にさらされ、すずが大切にしていたものが失われていく。
それでも毎日は続く。そして昭和20年の夏がやってくる―。
出演者 のん 細谷佳正 稲葉菜月 尾身美詞 他
プロデューサー:真木太郎/監督・脚本:片渕須直
(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
主催・司会 ナビゲーター・コメンテーター・黒川文雄
東京都生まれ。アポロン音楽工業を経て、ギャガコミュニケーションズ(現在のギャガ)にて映画配給宣伝、セガエンタープライゼス(現在のセガ)にてゲーム宣伝を革新的に進化させ、ゲーム内広告を世界で初めて展開。
デジキューブにてゲームソフトのコンビニ流通を開拓、デックスエンタテイメントにてFLASHを用いた世界初のネット型対戦カードゲーム『アルテイル・ネット』を展開、ブシロードにて取締役副社長、製造管理、海外販売、オンラインゲーム開発。
NHNJapanにては家庭用ゲームメーカーとの大型の共同タイトルを企画開発、運営まで。
あらゆるエンタメジャンルに精通したメディアコンテンツ研究家であり、本イベント・キュレーター。
コラム連載など、多岐にわたる人脈と長年のナレッジの蓄積で新たな地平を切り拓いてきました。参加する皆様方とともに成長をしていきたいと思います。
開催概要
- 開催日程:2018年2月28日(水)
- 19:00開場:受付開始
- 19:30開演:90分~程度 ※終了後 懇親交流会あり
開催会場
- 開催会場:学校法人 東京ネットウエイブ
※昨年開催の会場が異なります。ご注意ください。 - 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷1丁目8-17
- JR中央総武線 千駄ヶ谷駅 徒歩3分
地下鉄 大江戸線 国立競技場 A4出口 徒歩4分
地下鉄 副都心線 北参道 出口2 徒歩7分
参加費
- peatix:事前申し込み 3,000円 1ドリンク代込み 軽食あり
- peatix:事前申し込み(学割):2,500円(専門学校・大学など学生証をお持ちいただけた方対象とします)
- 当日料金:一般3,500円/学生3,000円(学生証をご持参ください)
開催主旨
音楽、映画、ゲーム、ネット、IT、すべてのエンタテインメントの原点を見つめなおし、来るべき未来へのエンタテインメントのあるべき姿をポジティブに考える会です。
開催時期に合わせてゲスト・テーマを決定し、参加者とそれらを共有し、現状分析、動向を研究し、新たな化学変化を起こし、まだ見ぬ方向性、あるべきエンタメ像を創造するものです。
参加者においては、新たな気づき、明日からの活力になる勉強会、企画開催を心がけます。
音楽、映画、ゲーム、ネットワークなど、すべてのエンタメビジネスに精通した「黒川文雄」がナビゲートするエンタメ小宇宙。「エンタテインメントの未来を考える会」(黒川塾)開催決定です。
明日からのエンタメビジネス、自らのライフスタイルへの気付きを与え、与えられる会にしたいと考えます。
毎回多才なゲストを招待しての事例紹介、クロストーク、リスナー参加型の質疑応答形式もあります。
ぜひ足をお運びください!
あらゆるジャンルのクリエイター、プロデューサー、ディレクター、起業家、営業、販売促進などすべてのポジティブなマインドをお持ちの方を歓迎します。
もちろん、それらの職業のかたに限定するつもりはありませんので、一般のかたも奮ってご参加ください。
エンタメ業界に所属していなくても結構です。ここが何かの「入口」になるかもしれませんし、「出口」になるかもしれません。積極的な参加をお待ちしております。
- 【問合せ先】イベント運営責任者 黒川文雄 kurokawa.fumio@gmail.com
(協賛:東京ネットウエイブ)
皆様の積極的なご参加をお待ちしております。