ヒーローの種類と特徴(3)
クラス紹介:プリースト編
アンドゥイン・リン
耐久向きの戦いが得意なのがプリーストである。特に速攻系デッキ相手に対しては、非常に安定した戦いが可能だ。高い耐久力に加え、除去系のスペルも充実しており、ボードアドバンテージを得ることも難しくない。
ヒーローパワーは「小回復」。その名の通り、2マナで「体力を2回復」することができる。
ヒーローだけではなくミニオンにも使えるので、挑発持ちのミニオンの寿命を伸ばすことで、こちらへのダメージをシャットアウトすることができる。
デッキ強化はこのカードで:プリースト編
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ノースシャイアの聖職者
1マナ1/3という優秀なスタッツと、ドローを加速させる効果を持つプリーストの生命線。
どんなデッキにでも最大枚数投入することができるが、出しどころが非常に難しい。1マナなので序盤に出しやすいが、回復できないとドロー効果が期待できず、アドバンテージを稼ぐことができない。
中盤以降、マナが十分にたまったところで、このミニオンを出した後に回復系の効果を使うといいだろう。
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ホーリーノヴァ
5マナで使用できるスペル。コストは重いが、効果は非常に強力。相手の低コストミニオンを一掃しつつ、すべての味方キャラクター(ヒーローを含む)の体力を2回復できる。
前述した「ノースシャイアの聖職者」が出ているときに使えば大量ドローも可能。このカードを使うときは、こちらのミニオンの体力が減っている状態にしておいたほうがいいだろう。
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精神支配
10マナという超高コストのスペルカード。効果は書いてある通り、「敵のミニオン1体を味方にする」という強力無比なもの。
相手が出した大型ミニオンや、コンボの主軸となるようなミニオンを奪い、戦術を崩すことが可能となる。
クラス紹介:ローグ編
ヴァリーラ・サングイナー
超速攻が得意なクラス。ローグには「コンボ」というクラス固有の効果を持ったカードがあり、そのターンの2枚目以降に使うカードの場合に効果が発動する。
「そのターンに使用したカードの数だけ+2/+2を付与する」など、わずかな間に一気に攻撃力やダメージを上げられるものが多く、10ダメージ以上を与えることも容易である。
このような、相手の体力を一瞬で奪い去ることのできるすさまじい瞬間火力がローグの魅力である。
ヒーローパワーは「ダガーの達人」。自身に1/2のダガーを装備するという能力。相手の体力1のミニオンを除去できるようになる点は非常に有用。ただし、ヒーローがダメージを負うリスクもあるため、やり過ぎには注意。
ローグ固有のカードによって武器の攻撃力を上げることもできる。使っておいて損はないので、マナが余っているなら必ず発動しておこう。
デッキ強化はこのカードで:ローグ編
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死角からの一刺し
0マナで使用できるスペルカード。ローグのカードが持つ「コンボ」能力の起点。このスペル自身も非常に強力で、相手の低コストミニオンを簡単に除去することができる。
ローグデッキならまず間違いなく入っているので、低コストミニオンの扱いには注意しよう。
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致死毒
2マナで使用できるスペルカード。ローグのダメージ源となる武器の強化が可能。1マナで+2されるので、ダガーでも中型のミニオンを処理できるようになる。また軽いので、コンボの起点にも最適。
これとClassicカードパックで手に入る「千刃乱舞」とのコンボは、ローグの代名詞ともなっている。
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昏倒
2マナで使用できるスペルカード。敵のミニオンを相手の手札に戻すことができる。大型ミニオンに対して使えば、相手の展開を遅らせることができる。
ただし、強力な雄叫び効果を持つミニオンに使うと、再度雄叫び効果使われてしまうので、それは避けるようにしよう。
クラス紹介:パラディン編
ウーサー・ライトブリンガー
プリースト同様、耐久型の戦いが得意なクラス。ミニオンの強化や弱体化を行うスペルを多く持ち、それを使うことで盤面の支配権を奪っていく戦い方が可能。
また、秘策カードに強力なものがたくさんあるので、それを活用した「シークレットパラディン(略称「シクレパラ」)」というのも流行っている。
ヒーローパワーは「増援」。2マナで1/1のシルバーハント新兵を1体召喚できる。手札にミニオンがない場合でも、手数を増やすことができる。
といっても所詮1/1なので、スペルによるバフで強化するのがおすすめ。マナが余ったら使うくらいの気持ちでいよう。
デッキ強化はこのカードで:パラディン編
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トゥルーシルバー・チャンピオン
4マナで装備できる武器カード。パラディンといえばこれ、というほどよく採用されるカード。
攻撃力4を得るので、中型ミニオンまでならたやすく除去できるうえ、攻撃後は体力を2回復することも可能。
ミニオン除去もさることながら、ヒーロー本体を殴っても強い。相手は4のダメージを受け、こちらは2回復するので、実質6点ものライフアドバンテージを得ることができる。
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聖別
4マナで使えるスペルカード。序盤に出された低コストミニオンを一掃できる。
またそれだけでなく、Classicカードパックで手に入る「平等(全てのミニオンの体力を1に変える効果)」とのコンボをすれば、どんな強力なミニオンが場に並んでいても、一気に倒すことができる。
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王の祝福
4マナで使用できるスペルカード。ミニオンを大幅に強化することができる。聖なる盾を持つミニオンに使えば、1枚で何体ものミニオンを処理することも可能だろう。
ただし、直接除去などには弱いので、ここぞという時の決め手に使うのがいい。
クラス紹介:ウォーロック編
グルダン
「悪魔」のカードを駆使した展開力、そしてヒーローパワーを使ったドロー力が売りのヒーロー。
こちらの体力を犠牲に、ボードおよびハンドのアドバンテージを得ていく戦法が多いので、直接ダメージを与えてくるような相手は苦手である。
ヒーローパワーは「命を魔力に」。自身の体力2を犠牲に手札を1枚増やせる能力である。
カードゲームにおいて手札が増えるということは大きなメリットなので、非常に強力なヒーローパワーであると言える。ただし、いつのまにか体力が一桁になっていた、ということも多いので、使いすぎには注意しよう。
デッキ強化はこのカードで:ウォーロック編
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ヴォイドウォーカー
1マナ1/3のミニオン。1マナとしては非常に優秀なパラメータに加え、挑発も持っている。初ターンにこれを出されると、相手はこのミニオンの処理にそれなりの時間をかけなければならない。
また、序盤の2/1などの低コストミニオンをこのミニオンで処理するように立ち回れば、ライフの損失も防げるのでおすすめ。
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悪魔融合
2マナで使用できるスペルカード。The Grand Tournamentカードパックに封入されている。2マナで悪魔を+3/+3という優秀なバフが可能。
ただし、相手のマナクリスタルが増えてしまうので、使いかたは慎重に。相手が10マナたまっている状態で使えばデメリットはないので、後半はばんばん強化していこう。
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インプァクト
4マナで使用できるスペルカード。Goblins vs Gnomesカードパックに封入されているレアカード。ミニオンに2~4ダメージを与えつつ、与えたダメージ分のインプを召喚することができる。
呪文ダメージ+があれば、ダメージを伸ばすこともできるので、一緒に活用して、盤面をインプで埋め尽くそう。
以上ですべてのヒーローの解説は終了となる。カードゲームのデッキ構築は、自身の性格が非常によく現れるので、お気に入りの戦い方を模索して、自分だけの最強デッキを作成してほしい。
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