キャンディークラッシュゼリー【ゲームレビュー】

全世界で人気を博している『キャンディークラッシュ』シリーズの第3弾が登場。お菓子にあふれたポップな世界観と、3マッチパズルの基本的なルールはそのままに、対戦モードを設けるなど、進化したゲーム内容になっている。このゲームレビューでは、前々作『キャンディークラッシュ』、前作『キャンディークラッシュソーダ』と比較しながら、本作をプレイした感覚をレビューする。

キャンディをマッチさせ、自分のゼリーを広げよう!

本作の主人公は、小動物系の女の子ジェニー。彼女が、キャンディー王国に住むおじさんのイエティを訪ねて、冒険の旅に出るというストーリーだ。道中、クイーンやカップケーキ・カールが行く手を阻むので、それらの敵と対戦しながら、先のステージへと進んでいく。

左がジェニーで、右の雪男がイエティだ

基本的なシステムは、従来作どおり、3つ以上のキャンディーをマッチ(つなげて)させて消していく、3マッチパズル。前作から変わった点は、マップ画面の3D化とクリア条件の変更の、大きく分けて2つ。それらを中心に前々作『キャンディークラッシュ』、前作『キャンディークラッシュソーダ』と比較してみる。

3Dに進化したマップ画面

今までは2Dで平坦だったマップ画面が、本作では奥行きのある3Dに変化。フリックさせると、奥にあるステージが現れるようになった。

マップ画面比較

左がキャンディークラッシュ、中央がキャンディークラッシュソーダ、右がキャンディークラッシュゼリー。より広い世界を冒険しているように感じられる

ゼリーを広げる新ルールが追加

これまでのクリア条件が、本作ではガラリと変化。キャンディーをマッチさせることで、自分のゼリー(陣地)を広げていき、ゼリーでステージがいっぱいになったらクリアというのが基本ルールとなっている。

パズル画面比較

キャンディークラッシュ

スコアを一定値獲得か、マッチさせてキャンディーの下にあるゼリーを消すのがクリア条件。キャンディーの動かし方などは、このころから変わらない

キャンディークラッシュソーダ

ボトルとキャンディーをマッチさせ、ソーダでステージを満たすのが目的。ソーダ内は、マッチ後のキャンディーが下に落ちず、上に浮かんでいくのが特徴

キャンディークラッシュゼリー

紫色が自分のゼリー。マッチさせたときに、自分のゼリーにかかっていると、マッチ後にゼリーが広がっていく

キャンディークラッシュにあった「ゼリーを消す」ステージを、さらに戦略的にしたイメージ。キャンディーをただマッチさせるのではなく、自分のゼリーも広げる必要があるため、先を読んで進める必要がある。

対戦モードを含む3つのゲームモード

基本的な3つのゲームモードを紹介する。なお、本作では初の対戦モードも搭載。より緊張感のあるパズルが楽しめるようになった。

ゼリーを広げよう!

本作の基本となる、ゼリーを広げていくステージ。マッチするキャンディーに、1マスでも自分のゼリーがかかっていないと、ゼリーを広げられないので注意。

最後に1マスだけ残ったら、自分のゼリー以外のマスを目指すキャンディーフィッシュが便利だ

ゼリーを広げよう!(対戦)

敵CPUと交互にマッチし、自分のゼリーを一定値以上広げたら勝利。スペシャルキャンディーを作ると、追加で1回動かすことができる。

黄緑色が敵のゼリー。敵ゼリー内にあるキャンディーも動かせるので、スペシャルキャンディーを阻止するなどの戦術も

パッフィーを探そう!

氷の下に隠れている「パッフィー」を探し出すモード。キャンディークラッシュソーダのベアを探すモードに似ているが、パッフィーは見つかりそうになると、つながっている氷を移動して逃げてしまう。逃げ道がなくなるように、うまく誘導しよう。

パッフィーの大きさは3マス分。逃げ道があっても、1回のマッチで全身見つければ、逃げられずに捕まえることができる

スペシャルキャンディーで活路を開け

パズルでプレイヤーを助けてくれるスペシャルキャンディーは、キャンディーフィッシュをはじめ、今までと性能はほぼ同じ。特に対戦では、敵の動きを止めることもできるので重要だ。また、新たにカラーボムロリポップというアイテムも追加している。

基本は、縦横に4つ並べて作るストライプキャンディーを狙いたい。1列すべてを自分のゼリーに変えられるので、一気に有利になる

スペシャルキャンディーを掛け合わせるミックスは、意図的に狙うのは難しい。しかし決まれば、戦況を一気にくつがえすことも可能

キャンクラの新たな面白さを開拓した秀作

全世界でプレイされているキャンディークラッシュに、新たなモードである「対戦」を付加した本作。『ぷよぷよ』や『テトリス』など、ほかのパズルゲームでも対戦は盛んだったが、キャンディークラッシュの対戦も(CPU戦ではあるが)それらに引けをとらないほど面白い。相手の手を先読みし、自分のゼリーを広げるか、それとも敵の一手をじゃまするのか。本作は時間制限がないので、パズルというより、将棋やチェス、囲碁などに近いものを感じた。

また、これまでの2作品とは、別の面白さを持っていることも明記しておきたい。どれか1本に絞るというよりは、気分で好きなタイトルを楽しむスタイルがおすすめだ。本作もFacebookと連動しているので、フレンドといっしょに、新しいお菓子の世界をぜひ堪能してはいかがだろうか。

  • 使用した端末機種:iPhone 5s
  • OSのバージョン:iOS 9.2
  • プレイ時間:約4時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.6.5
  • 課金総額:0円

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