イノセントベイン【ゲームレビュー】

怪物たちと戦う能力者「チェイサー」たちの物語を描いたアクションRPG。引っ張りアクションの派手なバトルに加え、各キャラクターごとに用意された濃厚なストーリーにも注目!

ミニノベル付き引っ張りアクションRPG

『イノセントベイン』は、テクノロジー進化の影響で特殊な能力を持った者たちと、次元空間の裂け目から現れた怪物たちとの戦いを描いたアクションRPGだ。ゲームの基本となる戦闘は、『モンスターストライク』などでおなじみの引っ張りアクションバトルとなっている。指で自分のキャラクターを弾いて敵キャラクターにダメージを与えていき、ラストに登場するボスを倒すとステージクリアとなる。

アニメ風のキャラクタービジュアルが印象的なスタート画面。バトルでは、コンボを狙って弾く方向を定めていこう

本作には、男女問わず多数のキャラクターたちが登場する。手持ちのキャラクターからお気に入りのメンバー3人を選んでチームを編成していくのだが、気分的にはアイドルユニットを作っているかのように感じる。

各キャラクター自体の愛らしさというのもあるが、戦闘中のどド派手なエフェクトとともにボイスが聞けるということも影響しているのだろう。ちなみに、キャラクターたちの声を担当しているのは以下の豪華声優陣である。

参加声優陣

水樹奈々、堀江由衣、中村悠一、田村ゆかり、阿澄佳奈、沢城みゆき、悠木碧、竹達彩奈、内山昂輝、植田佳奈、上坂すみれ、諏訪部順一、石田彰、中井和哉、立木文彦、三木眞一郎、置鮎龍太郎、小西克幸、吉野裕行、江口拓也、代永翼、能登麻美子、佐藤聡美、水橋かおり、真田アサミ、井口裕香、加藤英美里、木戸衣吹、潘めぐみ、金元寿子、大西沙織、赤羽根健治、藤原祐規、佐々木望、木村良平、皆川純子、明坂聡美、石上静香

戦闘に入る冒頭のシーンで、キャラクターたちのやりとりが楽しめる

ユニットリストから選択することで、そのキャラクターの詳細を確認できる。ステータスのほか、誰がボイスを担当しているかもチェック可能だ

キャラクターごとに異なるユニットタイプやスキルを最大限に活用

見た目や声も個性的なキャラクターたちだが、それぞれの能力についても異なる特徴がある。そのうちの1つが、3種類のユニットタイプだ。これは、キャラクターを弾いたときの挙動に関する要素。「反射」は敵に当たって跳ね返る。「突破」は敵を押しのけていき、「貫通」は突き抜けていくといった感じだ。

ビリヤードのように狙いをつけて弾くことだけを考えるのではなく、まずはユニットタイプを把握しておくことが大事だ

また、タップや味方に当たったときなどに発動する「アクティブスキル」や、強力な攻撃を与えることができる「アルティメットスキル」も備わっており、これらを組み合わせていくことで、効率よくダメージを与えることができる。このほか、火は木に強いなど、『パズル&ドラゴンズ』などでおなじみの属性によるパワーバランスといった要素もある。

バトル中にたまったSPゲージが満タンになると、強力なダメージが与えられる「アルティメットスキル」を発動できる

さらに、本作では特定のキャラクターをリーダーに指名したり、メンバーに加えたりすることで、「チームエンブレム」と呼ばれる補助効果を追加することができる。例えば、初期キャラクターのメンバーでチームを編成した場合、闇属性の敵に対し攻撃力を10%増加させる効果を加えられるのだ。

キャラクターの組み合わせによって「チームエンブレム」の効果も異なってくる。チーム自体の種類も複数用意されている

最大4人でのマルチプレイではLINEでの募集も可能

本作では、1人で遊ぶモードと最大4人で遊べるマルチプレイが選択できる。クエストにもいくつかタイプがあり、「ノーマル」はストーリーを追っていく本作のメインとなるモードだ。このほか、曜日ごとに進化素材やコインが入手できる「スペシャル」や、戦闘は発生せず物語だけを楽しむ「サブストーリー」が用意されている。

マルチプレイでは自分で募集を掛けたり、ほかのプレイヤーが募集しているものに参加したりすることができる。パスワードを設定して知り合いだけで遊ぶこともできるほか、LINEで参加メンバーの募集を行うことも可能だ。

マルチプレイでは、順番が回ってくるごとに自分が操作できるようになる。使用できるのはリーダーに指名したキャラクターだ

ちなみに、これらの「クエスト」をプレイするときはAPと呼ばれるポイントを消費する。このAPは5分ごとに1ポイント回復するほか、プレイヤーランクを上げていくことで最大値を増やすことができるようになっている。

「ノーマル」のステージをクリアしていくことでプレイヤーランクもどんどん上がっていくので、最初のうちはあまり気にする必要はないかもしれない。

もはやライトノベル付きゲーム!?

このゲームの特徴の1つに、それぞれのキャラクターごとに異なる物語が用意されているという点がある。ゲーム中の会話だけにとどまらず、キャラクターごとに個別の物語が読めるミニノベルを集めてコレクションできるのだ。

表紙のイラストもライトノベル風? それぞれのバックグランドがわかるショートストーリー

なんとこのミニノベル、表紙だけではなく中身もしっかりと作られている。確認しただけでも、50ページ以上あるものもあり、合間に挿絵まで入れられているといった懲り様である。電子書籍のようにチームごとのフォルダにまとめられているため、目的のミニノベルが探しやすいというところもありがたい。

「圧倒的なストーリー!」なるうたい文句だが、まさかここまで濃厚とは……

本編のクエストをこなしていくだけでもじゅうぶんに楽しいが、このようなコレクション要素もあり、しばらくはこれ1本だけでも存分に遊べるくらいのボリュームを持った、厚みのある作品である。

  • 使用した端末機種:Xperia Z2
  • OSのバージョン:Android 4.4.2
  • プレイ時間:約8時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.1
  • 課金総額:0円

Copyright (C) DMMゲームズ / FINGAR STUDIO. All Rights Reserved.