ゲームセンター倶楽部【ゲームレビュー】

カイロソフトの新作は、プレイヤー自身がゲームセンターを経営していくシミュレーションタイトル『ゲームセンター倶楽部』だ。

自分だけの5つ星ゲームセンターを作り上げよう

本作は、ゲームセンターを経営していくシミュレーションゲーム。

プレイヤーは、店内にさまざまなゲームの筐体を導入しながらお店の評判を上げていき、最終的には5つ星ゲームセンターの経営者となることが目的となる。

設置できるものはゲーム筐体だけにとどまらず、自動販売機やおしぼり台などを置くことでお客の気持ちを落ち着かせることも可能。

どんなゲームセンターしていくかはプレイヤーに委ねられているが、訪れるお客のなかには女性や子供もいるため、雰囲気はもちろんのこと、設備も充実していかなければならない。

最初は設置できるものも少ないためさみしいように感じるかもしれないが、お店の人気が上がることで新しいお客さんも増えていくので、まずは常連客を獲得していこう

常連客を増やすために交流会を開催しよう

お客さんがゲームをするごとに「満足ポイント」がたまっていく。

この満足ポイントを一定量消費することによって、交流会を開催することができるようになり、お客さん自身のゲーム能力を高められるうえに、相性がいいもの同士だと仲よくなるイベントも発生する。

お客さん同士が仲よくなると、アイテムや施設などのプレゼントがもらえるほか、売上アップにもつながるので、経営面においても楽になっていくのだ。

交流会では参加したお客さんそれぞれのゲームパラメータが上昇するほか、活動レベルも上げることができる。この活動レベルはお店をランクアップさせる条件にもなっているため、満足ポイントが余っているなら積極的に開催しておきたい

ゲーム大会で優勝してお店の知名度アップを狙え

お客さんたちはプレイするゲームの内容によって各能力が上昇していき、上手なプレイヤーという噂が広がっていくと、日本ゲーセン協議会の人からゲーム大会に招待されることがある。

ステータスに影響してくるゲームとその詳細は以下のとおり。

ゲーム

ビデオゲーム系のプレイ時間や大会の能力にも影響してくるステータスで、通常のレベルアップや交流会を行うことで上昇していく

頭脳

クイズゲームのような頭を使うゲームのプレイ時間に影響してくるステータスで、季節イベントや交流会などに参加させることで上昇していく

熱中

高いほど各施設での滞在時間が長くなっていくため、1度に投入する額も多くなっていく。自販機やベンチなど快適な空間を作ることによって上昇していく

メダルゲームなどの運が関わってくるゲームのプレイ時間に影響してくるステータス。純粋にプレイ時間が長くなる

1プレイ

1回で使うゲームプレイ料金が上昇していく。お客さんのレベルアップしたり、交流会などで相性のいい友人が多くなると増えていく

ゲーセン大会ではプレイヤー自身がキャラクターを操りながら、格闘ゲームで勝利することが目的となる。

大会にはお客さんの中から1人を出場させることになるため、それまでに交流会をたくさん開催してビデオゲームに強いキャラクターを作っておきたい。

優勝すれば知名度が上がる上に、新規客獲得にもつながるので、経営破産しないためにも必ず勝利を狙っていこう。

操作は黄ボタンが連続攻撃、赤ボタンが大攻撃および必殺技、緑ボタンがガード。左右への移動やジャンプといった行動は自動で行われる仕様だ

ゲーム以外にもさまざまなサービスを提供しよう

交流会で活動レベルを上げたり、大会で結果を残すことも重要だが、それ以外の部分にも経営者となったプレイヤーは注意しなければならない。

例えば、店員にもステータスが決まっており、その中の接客値が低いとお客さんにあいさつしたときに得られる満足ポイントが、わずかとなってしまうのだ。

店員は定期的に募集できるため必要ないと感じた場合は増やさなくてもいいのだが、ラジオ広告による宣伝活動でお店の人気をアップさせたり、設備関連を充実させるなどの行為はあとの評価につながるため、なるべく早いうちに対策しておこう。

常連客を手放さないためにも、知名度アップや新規客の獲得につながるサービスを逃がさないようにしたい

小さなゲームセンターからいずれは遊園地のような大きな存在に

プレイしてみていちばん印象的だったのは、やはりゲーム大会だ。

昔のアーケードゲームのようにボタンが少なくシンプルに思えるのだが、どの技で攻めるかの選択肢が少ない分、高度な駆け引きが楽しめる。

昔はゲームセンターに通っていたという、おじさん世代の方たちがプレイすると、間違いなくノスタルジーな気分に浸れるはずだ。

ただ、1つだけ残念だと思ったのが価格である。自由度が高いゲームではあるものの、コンテンツ量に関してはまだまだ足りないと思う部分もあったため、今すぐに遊びたい人以外はセール中を狙って購入するのもいいだろう。

  • 使用した端末機種:XPERIA Z
  • OSのバージョン:Android 4.4.2
  • プレイ時間:約5時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.2

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