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『NOeSIS 歌う影の戯曲』の主題歌アーティスト・かなでももこさんたちからのコメントが公開!

  • 2017年10月18日

「SpiritWorks」が2017年冬に配信予定のAVG『NOeSIS 歌う影の戯曲』の主題歌アーティスト・かなでももこさん、上間江望さん、太田彩華さん、藤崎結朱さん、中恵光城さんから、楽曲に対するコメントが公開された。また、これらのアーティストが出演する「NOeSIS FES2017 IN七生公会堂」の開催や、過去作も含むすべての楽曲を収録したCDの発売が決定!

12月にファンイベント公演とサウンドトラック発売が決定!

[以下、リリースより]

100万DLを誇るインディーズAVG『NOeSIS』。16年6月から9月にリメイク版『NOeSIS 嘘を吐いた記憶の物語』と『NOeSIS 羽化』が発売されたが、2017年冬に配信予定の完全新作続編『NOeSIS 歌う影の戯曲』で、物語がついにファイナルを迎える。

その物語を彩るさまざまな楽曲たち。OP主題歌と各章のED主題歌を歌うアーティストからコメントが届いた。

今後は「NOeSIS FES2017 IN七生公会堂」が2017年12月23日(土)に七生公会堂(東京都日野市)で開催。さらに『NOeSIS』シリーズの音楽を収録したアルバム「NOeSIS 仄かな旋律の記憶」が12月27日(水)に発売される。

NOeSIS CD

  • タイトル名:NOeSIS 仄かな旋律の記憶
  • 発売日:2017年12月27日(水)
  • 販売場所:アニメイト・ゲーマーズにて販売
  • 定価:4,000円(税込)

リメイク版『NOeSIS 嘘を吐いた記憶の物語』『NOeSIS 羽化』の主題歌&BGM、最新作『NOeSIS 歌う影の戯曲』の主題歌&BGMのすべてを収録した楽曲集。

『NOeSIS 嘘を吐いた記憶の物語』

  • 主題歌「OSeINS」/ED主題歌「空蝉ノ嘘」

『NOeSIS 羽化』

  • 主題歌「Damask Rose」/ED主題歌「雨の菫青石」「恋は劇薬、口に甘し。」「ragexcage」「EmptyaLtar」「光と闇のドッペル」

『NOeSIS 歌う影の戯曲』

  • 主題歌「Downfall flowers」/ED主題歌「ANTiNOMY」「Irony」「命の花」「Lunatic blade」「LETZTE LiEBE」

NOeSIS主題歌楽曲14曲・BGMシリーズ全46曲 計60曲収録

NOeSIS イベント

  • タイトル名:NOeSIS FES2017 IN七生公会堂
  • 開催日:2017年12月23日(土・祝)
  • 会場:七生公会堂(東京都日野市)
  • [1部]開場11:00/開演12:00
  • [2部]開場15:30/開演16:30
  • チケット:1部、2部各¥4,500(税込)

出演(予定)

  • 岩中睦樹/奥村翔/沢城千春/上間江望/太田彩華/かなでももこ/霜月はるか/上保美香子/中恵光城/藤崎結朱

NOeSIS ゲーム

  • タイトル名:NOeSIS 歌う影の戯曲
  • ジャンル:シナリオアドベンチャー
  • リリース:Android版/iOS版
  • 2017年冬配信予定

アーティストインタビュー

かなでももこ OP主題歌「Downfall flowers」/第1章ED主題歌「ANTiNOMY」

「Downfall flowers」というタイトルの意味を教えてください。

これまで命を花に例えてNOeSISの楽曲を表現してきたんですが、それを作中でも感じる部分があったので、これはもう大きなテーマにしようと思いました。

命=花が輝き、散っていく瞬間……。その散っていくというのを考えていて、本当は睡蓮が合うと思っていたのですが、もう少しNOeSISらしいものがないかと考えていたときに、“Downfall(没落)”という言葉が出てきて、今回は戦争のパートなどが新しい要素として入ってきたので、ピッタリなのではないかと思い「Downfall flowers」と付けました。

どういう曲ですか?

ドラマチックで、映画が始まるみたいな感じだったので、主題歌にふさわしいと思って感動でした。

今回はNOeSIS初の過去編というところで、前世に行って、そこで戦争などがある。その映像とすごく合うのではないかと思いました。

パイロットとして戦場にいるような、操縦席に座って操縦桿を握っている映像を浮かべながら詞を書きました。

歌詞はかなでももこさん自身が書いていますが、特に気に入っている部分は?

挑戦だったのは、2番の〈神様の人形は お行儀がよくて 僕はイヤだ なぜ弱さを 見せられないの〉のところですね。

言葉として歌っぽくないというか、〈僕はイヤだ〉とかは、ちょっと挑戦だなぁと思いながら書いていました。

セリフっぽい?

ここだと主人公目線になってくるんですが、〈神様の人形〉は人間のことで、よくわからないけど戦っているところに、彼は〈僕はイヤだ〉と言っている。

イヤだけど戦っている矛盾を説明せずに、そのままセリフとして歌詞にしたという感じです。

聴いてほしいポイントは?

落ちサビはちょっと雰囲気が違って。みんなすごい若さで戦地に赴いているので、その幼さとか、まだ子供の部分があるところを出したいなって。

『歌う影の戯曲』の印象はどうでしたか?

今までは、主人公の時雨が持っているノエシスという能力が何なのかだったり、謎がある中で進んできたんですけど、今回はその力があるゆえに前世を辿ったり、時雨がその能力を使い出しちゃっている感じが面白かったです。

その第1章のED主題歌「ANTiNOMY」を歌うのがかなでさんですが、どんな曲ですか?

バラードなのかロックなのかわからないんですけど、歌ってみるとロックなんですよ。

ギターソロも熱くて私は好きなんですけど、ロックが芽生えるような楽曲になってます(笑)。

作詞は中恵光城さんですね。

詞が文学的!文豪!自分とは全然違うアプローチだなと思いました。

光城ちゃんがアーティストとして伝えてきたさまざまな音楽や姿を知っているからこそ、この文学を読み解けたのかなと思うと嬉しい気持ちになりますね。

二律背反という意味もある「ANTiNOMY」っていうタイトルなので、難しいテーマなんですけど、みんなにもこの文学を読み解いてもらいたいです!

歌ってみていかがですか?

私は物語を全部読ませていただいたので、全部知った上で歌っているんですけど、だからこそ気持ちが出すぎてしまうことがありました。

でも、第1章ということも踏まえて、レコーディングでは少し抑えるよう、自分に言い聞かせて歌いましたね。だから、ライブで歌ったらまた印象が変わるかもしれません。

かなでさんは、ゲームではハルデン・リグナックを演じていますが、いかがでしたか?

周りのキャラクターは男性声優さんがやられているので、掛け合いを録っているとき、もっと低くと言われたりして、歌で表現するのと声だけで表現するのは全然違いました。

男の子キャラはすごく難しかったです。

上間江望 第2章ED主題歌「Irony」

「Irony」のタイトルの由来は?

「Irony」は直訳すると皮肉という意味になるんですが、NOeSISの世界では普通の精神じゃ乗り越えられないような出来事が起こるので、その世界をうまく飲み込めていないような感じというか。

主人公は、そんなのわからないよ!という気持ちになるのかなと思って、皮肉というか、世界を「くそっ!」って思うようなタイトルを付けました。

曲の第一印象は?

プリイントロというか、歌が始まる前に長い演奏だけの時間があるんです。

そこからゲームのエンディングに入っていくんですけど、物語と曲が一体化するようなイメージを受けたので、NOeSISの世界からすんなりと歌に入っていける曲だなと思いました。

歌詞にはどんな思いを込めましたか?

NOeSISってテーマが大きいし、世界観も深いので、何を書けば良いんだろうと悩んだんです。

これまで私が書いてきた歌詞は女の子目線が多かったんですけど、今回初めて瑞光の目線で世界を見て、女の子を救いたいという気持ちを大事にして書きました。

こだわったところというと?

ストーリーを読んで印象に残った〈鈴の音〉という言葉を入れてみたり、おそらく時雨が理解し切れていなかった冥婚についてのことは、〈不条理〉とか〈顔のない影が歌う〉っていう言葉を入れて、理解し切れなくて怖く感じる気持ち、NOeSISの世界観のおどろおどろしさをできるだけ入れ込もうと思いました。

歌ってみていかがでした?

一番最後のサビは気持ちが入りすぎて、すごく悔しい気持ちになっていきましたね。助けたいけど助けてあげられないみたいな。

そういう気持ちが混ざって力が入りすぎ、息が続かなくなっちゃったりもしたんですけど(笑)。

ちなみにNOeSISの作品の印象は?

出てくるキャラクターがいろんな顔を持っているなと思いました。みんなにいろいろな過去があって、二面性がすごい子もいたりするので、私が演じさせていただけるという話を聞いたときは、私にできるのかな?って不安は正直ありました。

その千代田庵を演じて、いかがでした?

庵ちゃんの気持ちを理解するのに時間がかかりました。ちょっと抱えてるものが多すぎるので、どう声にすればいいのか悩みながらやったんですけど、物語を読み進めると、自然とわかることも出てきたので、スッと庵ちゃんが入ってきてくれた感じはしましたね。

テンションが高いときとそうじゃないときの落差が激しいので、そこは演じていて楽しかったです。

では最後に、あらためて「Irony」という曲を紹介してください。

瑞光の気持ちに寄り添って歌詞を書きました。

救いたくても救えない存在。自分の力じゃどうにもできないようなことがある中で、助けたいという気持ちをすごく大事にして書いた曲なので、2章を読んだあとであれば、みなさんの中にスッと入ってきてくれる曲なんじゃないかと思います。

なのでぜひ、瑞光の気持ちになって聴いてくれたら嬉しいです。

太田彩華 第3章ED主題歌「命の花」

「命の花」というタイトルにしたのは?

キャラクターそれぞれの生き方というか、どんなふうに咲くのかみたいなことを考えて付けました。あとは私が演じている鏡花ちゃんの“花”にも掛けてみました。

最初に曲を聴いたときの印象は?

すごくカッコいい曲調だと思いました。自分の名前で歌わせてもらうことも初めてなので、私にとって初めてだらけの曲なんです。だから新しい挑戦だなぁって思いながら聴いていました。

歌詞は、どういう思いを込めて書きましたか?

それぞれのキャラクターにすごく大変な未来が待っているんですけど、どんな未来でも強く生きていきたいな、強く生きていくしかないなっていう思いで書きました。

誰と特定はしていないので、それぞれのキャラクターの目線で聴いてもらえたら嬉しいなと思います。あと、第3章は謎が解き明かされていく感じなので、その動いていくところも感じてもらえたら嬉しいです。

ポイントは?

2番のAメロ〈優しさだけじゃ生きて行けないのだと 大人になってゆくたび人は迷うけれど、〉のところには、自分のメッセージも込めました。

ストーリーの中だけではなく、聴き手だったり私だったり、みんなが思うようなこと。

レコーディングはいかがでしたか?

もう必死でした!全力で歌おうと前のめりで生き急いだ感じで歌ったので、その一生懸命さが伝わればいいなと。

あと、言葉を大事にするように歌おうと思いました。せっかく自分で書いた歌詞なので、伝わりやすいように歌いました。それとカッコ良くの両立は難しかったんですけど。

NOeSISの作品の印象を教えてください。

最初、秘密がいっぱいあって、それがちょっとずつ解けていくのが面白くて、すいすい読めちゃいました。

私、もともと暗めのダークなストーリーが大好きなんです。だからすごく楽しかったです。だから、この作品に参加できるのもすごく嬉しくて!

最初にこのゲームをやらせてもらったのは高校生のときだったんですけど、そのときはまだ声も付いてなくて、キャラクターがしゃべらなかったんですけど、世界観がすごく好きで。その物語の一員になれるなんて思ってもいなかったので、嬉しかったです。

古宮鏡花を演じてみて、いかがでしたか?

私、すごく憂姫ちゃんが大好きだったので、その前世の役ができて嬉しかったし、その分緊張もしました。

スタジオで収録するのは、練習しているのとはまったく違っていたので、その空気感もあって、めちゃくちゃ緊張しちゃって。でも、彼女の知的で可愛いところを見てもらいたいです!

最後に、あらためて曲の紹介をお願いします。

第3章で謎が解き明かされていくところのドキドキを味わってもらえたらいいなと、すごく思います。

女子は意外と強いんだぞ!っていうのもわかってほしいですね。カッコいい曲なので、いろんな人に聴いてもらいたいです!

藤崎結朱 第4章ED主題歌「Lunatic blade」

「Lunatic blade」というタイトルは、どうやって付けていったのですか?

狂気の翼とか刃という意味になるんですけど、狂気的な意味の言葉を入れたいと思ったんです。

Lunaticという単語を見つけたとき、響きが良くてすごく曲に合っているな!と思って付けました。blade=翼は、メインヒロインの天鳥椿妃ちゃんが、愛する人を求めて現世と過去を行き来しているイメージで、歌詞中でも使っている言葉です。

どういったところから、狂気という言葉を入れたいと?

シナリオを全部読ませていただいて書いたこの歌詞が、狂気じみていたというか。

パッと見、普通の恋愛の曲のように見えるんですけど、サビの一番最後で〈どうして愛した分だけ 消したくなるの?〉とか〈これ以上愛していたって 消えたくなるわ〉って歌っているのは、私の意図としては殺したくなるとか、死にたくなるという意味なんですね(笑)。

それほど長い年月をかけてあなたを愛しているわ!という曲なので、そういう意味でも狂気じみているなと。

楽曲を聴いた印象は?

ダークで悲しげな印象で、ちょっと昭和っぽさも感じました。シナリオも昭和の話だったので、それでこういう曲なのか、なるほど!と思いました。

歌詞にはどんな思いを込めましたか?

ヒロインの天鳥椿妃ちゃんの視点で書いています。実はシナリオを読む前からテーマを与えられていて、因果と叶わぬ恋みたいなところから書いていった感じなんです。

だからシナリオも、そこを重視して読んでいきました。第5章まで読んでから歌詞を書いたんですけど、読み返してみたら4章の内容にぴったりだったので驚きました。

歌ってみていかがでしたか?

もともと、こういうスローで深みのある曲を歌うのは苦手だったんですけど、レコーディングはすごく楽しくできました。

ディレクションの方が、すごくスパルタな方なんですよ(笑)。それが大好きで、どんどん楽しくなってきちゃって。私、厳しいほうが好きみたいですね。

具体的にはどんなことを言われたんですか?

私は感情的な部分を気にしていたんですけど、それよりも音楽的なことを言われました。

リズムのここを強くすると良く聴こえるよとか、息を吐くように歌うとか。私の込めたい感情を、どう歌えば伝えることができるのか。

聴いたときにより感情が際立つよう、色付けしていただいた感じですね。だから完成されたものも、今までの自分が出せなかった部分が出ていると思います。

題材自体がヘヴィですけど、私もこんなに感情豊かに歌ったことはないですし、この曲と出会って良かったです。

NOeSISという作品の印象は?

ホラーとか、ダークなシーンも多いのですが、それに反して可愛い女の子たちがたくさん出てきて華やかな日常シーンもあるのが印象的でした。

今回は戦争の話というのは、個人的には意外でした。私はやっぱり椿妃ちゃんに感情移入していたので、展開には結構モヤモヤしていましたね~(笑)!

では最後に、あらためてこの曲を紹介してください。

8~9割ストーリーに沿って歌詞を書いているのですが、その中に入り込んで私の目線でも歌っているので、それも感じてほしいなぁというのと、曲の音使いがすごく凝っていて、とても作家さんの愛を感じる楽曲に仕上がっているので、ぜひそこも聴いてほしいなと思います。

中恵光城 第5章ED主題歌「LETZTE LiEBE」

「LETZTE LiEBE」はかなでももこさんが作詞をされていますが、このタイトルを見ていかがでしたか?

このタイトル、ももちゃん(かなでももこ)と一緒にアイディアを出し合って考えたんです。

ももちゃんが書きたかったのが、私が演じている求聞持空子ちゃんだったり、メインヒロインの天鳥椿妃ちゃんだったり、その子たちの気持ちとか境遇を表したものだったりしたので、何かいい言葉はないかなって。

私がももちゃんに書いた曲のタイトルが「ANTiNOMY」で、それがドイツ語で二律背反という意味だったので、できればそれに関連するようなドイツ語で考えたいと、ももちゃんが言ってくれたんです。

じゃあ響きがいい言葉とか、意味が素敵なものは何だろうなって出し合ったときに、この言葉(LETZTE LiEBE=最後の恋)が出てきた感じです。

曲を聴いた第一印象は?

本当にドラマティックだなっていうのは一番最初に感じたことで。決してテンポが速いわけでもないんですけど、秘めた熱情というか。

サビでガツンと盛り上がるところで心の叫びみたいな雰囲気を感じて、素敵だなと思いました。

この曲は、物語がすべて終わったときに流れる曲ですよね。

そうですね。なので、たぶんリスナーさんもそうだと思うんですけど、私自身も今までNOeSISに関わらせていただいた集大成というか、今までの記憶が走馬灯のように巡るイメージで聴いていました。

そういう意味で聴くとグッときますね。

歌詞の内容も相まって、最後に相応しい曲だと思います!

歌ってみた感想はどうですか?

歌ったときは結構悩んだんですよね。Aメロの部分は静かなフレーズが続いて、オケも静かに盛り上がるような感じなんです。

そこで、どこまで感情を出していくかとか、あえて感情を削って歌うかとか、結構試行錯誤したところでした。

でも、サビは最初に自分が思い描いた通りの歌い方で歌ったら、コンポーサーの方の意見とも合致したので、最終的にすごくいいバランスで歌えたんじゃないかと思います。

曲の聴きどころは?

悩む(笑)!冒頭と一番最後にある〈あなただけが希望(ひかり)〉っていうフレーズは、やっぱり私の中で一番印象が強いです。

しかも歌ってるときの試みとして、歌ってるんだけどセリフのように聴こえないかなと頑張ったところで。

空子も演じているので、そこは空子の気持ちにもなりながら、ここをいかに歌だけどセリフとしてナチュラルに聴かせるかっていうところには、かなりこだわりました。

歌詞の好きな部分は?

全部好きなんだけど、あえて選ぶんだったら〈また出逢えたなら 私を見つけて〉っていうフレーズが、彼女たち(椿妃や空子)の願いが一番出ているというか。強い気持ちを感じるので好きです。

『歌う影の戯曲』の印象はどうでしたか?

1(『嘘を吐いた記憶の物語』)、2(『羽化』)ときて、今回の3(『歌う影の戯曲』)で時代が結構移ったりしているので、目まぐるしい中で今までの真相とかがわかっていくのが、いち読み手として楽しかったです。

それぞれのキャラクターが、落ち着くところに落ち着いたというところが、私としてはすごくスッキリしました。それがすべて幸福ではないにしろ、それぞれのエンディングを迎えられたんじゃないかなって。

驚きも多かったです。

時雨くんの前世が出てきたりとか、今までにないような魅力的な男性キャラクターが出てきましたからね。

可愛い女の子ももちろん好きなんですけど、イケメンの中では誰推しかみたいな話もみんなでしたりして、そういうのも面白かったです(笑)。

最後の結末がどうなるのか、気になります!

きっとみんな気になってるはず(笑)。ぜひ読み進めてほしいです。いろんな物語を経てこの曲にたどり着いた人の、心の中に抱く感情っていうのが聞きたいんです。

私の中でも一つありますけど、きっとみんなの中でそれぞれ違う何かがあると思うので、それはすごく気になりますね。

では最後に、あらためて「LETZTE LiEBE」はどんな曲でしょうか?

実は、この曲は作品のBGMからできていて。いろんな印象的なシーンにBGMとして埋め込んであるんですよ。

最後にこれを聴くことで、それらのシーンを思い浮かべてくれたらいいなっていう曲になっているんです。

NOeSISの最終章を彩るグランドエンディングに相応しい、本当にドラマティックで、とても感情が入った楽曲になっているので、それぞれの抱くNOeSISの最後として受け取ってほしいです。

特別対談 かなでももこ×中恵光城

今回は、それぞれが歌うED曲の歌詞をそれぞれが提供するという形になっていますが、受け取ったときはどうでしたか?まずは第1章ED主題歌「ANTiNOMY」から。

かなで:これは文学だと思いました!

中恵:最初に言われたね(笑)。第1章のEDだったので、鹿倉時雨くんの天鳥椿妃に対する気持ちをベースにして書いていて、Bメロでは結構カギカッコを付けているんですけど、これは椿妃が言っているようなイメージで書いています。

お互いのレコーディングも見ているのですか?

中恵:作詞家として見ていました。そのときは感情的というか、クセを付けて歌ってほしいと言っていましたね。

かなで:すごく言われた!

中恵:結構感情が出ている歌詞にしたので、そこを歌で表現してほしいと思って。もちろん、その感情をストレートに出すのも素敵なんですけど、ちょっと違ったももちゃんを聴いてみたくて、歌詞に寄り添って、かつすごく感情が入っているようにやってほしかった。

かなで:なので、今まで封印していた私を出しました(笑)。ニュアンス探しが難しかったなぁ。

中恵:サビとかは、もう叫んでほしかったので、そこはもうバッチリでした!

かなで:ありがとうございます!

中恵:あと、この「ANTiNOMY」に関しては、私もコーラスでちょっと参加させてもらってます。ちょうどカギカッコの部分あたりですね。

詞だけではなく、作曲家の方も入れ替わっているようですね?

中恵:そうなんです。作編曲の折倉俊則さんは、私がよくお願いしている方で、今回はももちゃんの曲を書いていただきました。

かなで:でも私、光城ちゃんの曲をたくさん聴いていたので、何だろう……驚きや新鮮さより、おおおぉ!って感じでしたね。ギターソロがあるんですけど、そこがすごく好きで、高揚するというか熱くなります!

では第5章ED主題歌「LETZTE LiEBE」の話ですが、これも歌詞を受け取ったときの印象は?

中恵:求聞持空子を演じていることもあって、この歌詞に書かれている感情というのが、すごくスッと体に入ってきました。曲と合わせて聴いたときに私の中から出てくるものが、すごく自然だったというか。

かなで:光城の細胞を取り出せたようですね!

中恵:あははは。細胞って(笑)!

どんな思いで歌詞を?

かなで:書くとき、誰に焦点を当てようか考えてみたら、空子と椿妃ちゃんというのがあったので、空子の声優でもある光城ちゃんが歌うことも踏まえて作詞をする方向性ではありましたね。光城ちゃんの歌声も知っていたから、それも踏まえての曲というか歌詞で、光城ちゃんが歌いやすい曲にしようと思ったので、さっき出てくるものが自然だったと言ってもらえて、すごく嬉しいです。

こだわったところというと?

かなで:今回のコラボでは、お互いの制作チームごと交換するということだったので、「ANTiNOMY」をいただいて歌って、この曲の中にも何かコラボ感を出したいと思ったので、「ANTiNOMY」の歌詞にあった〈何がキミを証明する?〉とか〈誰がキミに触れられるの?〉っていう言葉に対しての、ちょっとしたアンサーを入れたいなと思いました。

レコーディングはどうでしたか?かなでさんからもディレクションをしたり?

かなで:それはそんなになく、もう完璧に作ってきてくれたので。

中恵:ありがたい。

かなで:本当に、スラスラスラ~でした。私の中で光城ちゃんの声をイメージしていたので、Aメロの〈証明してくれる〉の“る”の言い方がすごく可愛くて好きですね。ちょっと特徴がある感じなんですよ。そういうのも想像して作詞をしていたから、実際にその通りの声で歌ってもらえて良かったです。あとは、ちょっとチャレンジしたところがあって。

中恵:〈あなただけが希望(ひかり)〉を、歌だけどセリフっぽく歌うようにしたところなんですけど。

かなで:空子を演じているから、最後の言葉はセリフっぽく歌うというのにチャレンジしたんです。そういうことができたのも良かったなぁと思います。

お互いにやったことがないところを引き出せた感じはしますね。制作チームを入れ替えたのも、それほど違和感なく?

中恵:最初は緊張しましたけど、表現したいことをレコーディング前にお話ししたりして、そこでギャップがなかったので、すごくスムーズで、みんなが同じ方向を向いてレコーディングすることができたと思います。楽しかったよね?

かなで:うん。すごく良かった!

中恵:なので、ゲームをプレイして、その最後に聴いてほしいですね!

かなで:そう!やっぱり物語をプレイしてから聴いてもらうと、より心に届く歌詞にお互いなっていると思うので、楽曲だけではなく、ぜひゲームをプレイして、そして歌を聴いていただきたいと思います!

(C)SpiritWorks/SHOCHIKU NAVI