アマチュアでも賞金付きの大会ができるように!
GOLは、ブロックチェーン(分散型ネットワーク)構造を採用した新しいe-Sportsのトーナメントプラットフォーム。
ここでe-Sports大会の運営や、仮想通貨を使った賞金の受け渡しができるようになるとのこと。
GOLのCEOであるPatrick Tang氏により、概要の説明がされた。
Patrick氏によると、年々e-Sportsの市場は拡大しており、2020年には15億USドル規模にまで膨らむと見られている。
また、スポンサーになりたいという企業も増えているのに加え、e-Sportsのプロ選手は年々増加傾向にあり、一部の人気ゲームのユーザーだけで14億人にのぼるという。
そういった中で、e-Sportsのさらなる活性化を狙い、GOLが立ち上げられた。
GOLならアマチュアでも賞金付きのe-Sports大会が可能に
現在のe-Sports大会は、プロにばかり焦点があたっていて、アマチュアは簡単には参加できないという問題点があった。
しかし、GOLは24時間、誰でも人気タイトルの大会を開くことができ、独自のトークンである「GOLトークン(GOLT)」によって報酬も支払われるという。
GOL対応タイトル(3月22日公開分)
- League of Legends(LoL)
- Dota 2
- Counter-Strike: Global Offensive(CS:GO)
- PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(PUBG)
- Overwatch
- FIFA18
GOLのメインターゲットは、プロ選手として活動していないアマチュアのプレイヤー。
これらのアマチュアプレイヤーがGOLで大会を開くことにより、e-Sports市場を活性化させるのがPatrick氏らの目的とのこと。
現在のe-Sports大会は、運営会社によってコントロールされており、ほとんどの大会がプロプレイヤー向け。
しかも、大会によっては賞金の未払いなどといった問題もあるという。
しかしGOLでは、透明性のある通貨であるGOLTを使うことにより、プラットフォーム上で自動的に処理され、支払いに関するコストも軽減。
さまざまな問題を解決し、大会を開催しやすく手助けする。
GOLは、絶賛開発が進められており、5月中旬にβ版がリリース予定。
順調に行けば、2019年内には完全版がローンチするそうなので、今後の動向に注目だ。
くわしい開発状況などは、こちらの公式サイトを参照してほしい。
今年こそが真のe-Sports元年!?座談会へ突入
続いて、GOLの共同創設者であるMan Kin Fung氏、コインオタクCEOの伊藤健次氏を交えて、「eスポーツ×仮想通貨がもたらす未来」をテーマに座談会へ突入。
GOLの構想や、現在の課題について語られた。
GOLは、はじめはFung氏が香港で運営していたアマチュアの大会がベースになっているという。
Fung氏は香港で最大規模のアマチュアのe-Sports大会を手掛けており、そこに多くのスポンサーが付き、メディアでも報道されるようになった。
そこで、アマチュアの方がプロと同じように活動できないかと考えていたところに、Patrickと出会い、GOLの構想に至ったとのこと。
また、Patrick氏によると、活動地域が限定的でありグローバルに拡大することが困難であるという点が挙げられた。
他にも、コミュニティの構築などの細かい問題があるが、それらに関してはチームで力を合わせて解決しているとのこと。
「e-Sportsの未来について」という議題では、Patrick氏は長期的なシェアを見据えて活動したいとコメント。
GOLを大きなブランドとして育てていくことに焦点を当て、2、3年を展望しながらブロックチェーンを使った大会の展開を考えているという。
GOLのブロックチェーンに基づいて、ほかのプラットフォームでも使えるようになれば理想的である、とのこと。
また、伊藤氏は「2017年が仮想通貨元年だったが、2018年はe-Sports元年になるのでよろしくお願いします」とコメントした。
香港の女子プロゲーマーチーム「PandaCute」がエキシビジョンマッチ!
座談会を終えると、香港の女子プロゲーマーチーム「PandaCute」と日本の選抜e-Sports選手による、『LoL』によるエキシビジョンマッチが行われた。
PandaCuteは、LoLの大規模な大会で入賞するほどのスゴ腕チーム。果たしてどんな試合を見せてくれるのか……!?
LoLは、3対3、あるいは5対5で戦う役割分担をして戦うMOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)。
チャンピオン(キャラクター)ごとに役割が決められており、チーム内での役割分担が重要である。
バトルが始まると、最初からPandaCuteペース。攻撃力の高いチャンピオン「カタリナ」が、日本チームのチャンピオンを次々とキルしていった。
日本チームもなんとかキルを取り返して対抗するも、PandaCuteの優勢は揺るがず。
PandaCuteは日本チームのタワー(防衛施設)を着実に破壊していき、最後はカタリナチームで陽動するという作戦を取る。
陽動作戦は見事に功を奏し、日本チームのネクサス(本拠地)まで完全に破壊して、圧倒的な勝利を収めた。
5月中旬のβ版に注目!
気になるトピックが満載のGOLだが、まだ始まったばかりということで、まずは5月中旬のβ版に注目だ。
もしこれが日本でも流行っていけば、e-Sports界の一大ムーブメントになることも考えられる。
今後の動向には注目しよう!
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