ラスボスの異名をとる小林幸子さんがアークスと地球を結ぶ架け橋に
PC、PS4、PS Vitaそしてスマートフォン(※)など、さまざまなプラットフォームでサービスされているセガの人気RPG『ファンタシースターオンライン2』(以下、PS2)。
本作では、2016年1月から「新体験」をテーマにした「EPISODE4」が展開中だ。
※『ファンタシースターオンライン2 es』としてiOS/Android向けにサービス中
このEPISODE4では、惑星調査隊「アークス」のメンバーであるプレイヤーたちが第6の惑星「地球」へと訪れる物語がつづられている。
この地球の住人を代表してプレイヤーを迎えるのが、今回の地球親善大使というわけだ。
就任式ではまず、『PSO2』のシリーズプロデューサーを務めるセガゲームスの酒井智史氏が登場。『PSO2』のこれまでの歴史を振り返るとともにその魅力を映像で紹介しつつ、地球親善大使の意義を説明した。
今年で4周年を迎える本作のゲーム内では、アイドルのコンサートやダンスライブなど、さまざまな企画の「バーチャルライブ」が随時開催されている。そして、今年も新たな趣向のライブを予定しているという。
酒井プロデューサーによれば、「現実の地球で活躍している実際の歌手のライブをゲームの中で開催し、アークスと地球を結ぶ架け橋になってほしい」とのこと。
そして、その地球親善大役を任されたのは、ニコニコ動画やコミケでの活動が注目されている演歌歌手、ラスボスこと小林幸子さん!
酒井プロデューサーは小林さんを起用した理由について、「私自身も子どものころから知っているくらい知名度が高く、最近ではニコニコ動画やコミケでも活躍されています。老若男女の境界を越えるような存在で、これ以外の方はいないと考えてお願いしました」と説明した。
ゲームの中では8月中旬のアップデートにて、地球の歌姫「小林幸子さん」がご本人として登場。本作のために書き下ろされたオリジナル楽曲で、ステージライブを行う予定だ。
この企画のために制作された楽曲は、ビートまりおさんが作詞・作曲を手掛けた『ヨーコソ・アークス』だ。
ステージにはゲストとして、そのビートまりおさんも登場。小林幸子さんとの親交も深く、コミケで隣同士のブースになったこともあるという。
酒井プロデューサーは、ビートまりおさんに作詞・作曲を頼んだ理由を次のように語った。
「小林幸子さんを起用するというお題が先にあって、どのような歌がいいのかを考えました。開発チームにも作曲できるスタッフはいますが、ビートまりおさんとアークスフェスティバルで初めてお会いした際に、実は『PSO2』のヘビーなプレイヤーだということをお聞きしました。ビートまりおさんは小林幸子さんとも親交があり、適任だと考えました」
楽曲の制作を依頼する際、酒井プロデューサーは2つのお願いをしたという。
1つは「アークスと地球を結ぶ応援歌であること」。もう1つは「小林幸子さんの歌唱力を生かせる曲であること」だ。
『PSO2』のコアなプレイヤーでもあるビートまりおさん。プレイ時間の総計は、ゆうに1万時間を超えてしまっているという。ゲームのことを深く理解しているだけあって、その世界観をじゅうぶんに反映した「ダンサブルなネオ演歌」に仕上がっている。
小林幸子さんは実際にでき上がった楽曲を聞いてみて、「これぞビートまりおの世界」と感じたそうだ。実際に歌ってみても、とても気持ちがいいとのこと。
ただし、レコーディングの際はいろいろなパターンで収録を行うことになり、「いろんなパターンで歌わされました」と少々ぼやき気味。結局、採用されたのは最初に収録したバージョンになったそうだ。
会場では、実際にゲーム内で披露されるライブシーンの映像も紹介された。これを見たビートまりおさんは、「言葉を選ばずに言うと、セガって本当にばかですね(笑)」とつぶやき、会場の笑いを誘っていた。
最後に、小林幸子さんは「楽しいゲームなので、1人でも多くの方に遊んでいただいて、親善大使の幸子に会ってほしい」と述べた。
さらに酒井プロデューサーは、「本作でしかできないものが作れたと思います。これに続く企画もたくさん用意していますが、まずは小林幸子さんの力を借りて、セガならではの渾身のライブを見せたいと思います。8月の実装をお待ちください」と述べ、就任式を締めくくった。
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