太極パンダ -PHANTOM HEROES-【ゲームレビュー】

コミカルな姿ながら力強いアクションで敵を撃破していく「太極パンダ」を主人公にした、新たなファンタジーアクションRPGが登場。前作『太極パンダ カンフーマスター』とは違ったゲーム性を楽しめるタイトルになっている。

ハクスラの快感を手軽に味わえるユーザーフレンドリーなMMORPG

『太極パンダ -PHANTOM HEROES-』は、アジアや北米を中心に人気を博している『太極パンダ』シリーズの最新作だ。

無数の敵を次々に蹴散らしていくハックアンドスラッシュRPGならではの爽快感はそのままに、新たなシステムで壮大な世界での冒険を楽しめる。

主人公的な立ち位置のパンダ戦士「天照命(アマテラスノミコト)」のビジュアルが魅力の『太極パンダ』シリーズ。本作では、突然狂暴化した魔物たちを迎え討ちながら、その元凶を探っていくことになる

最初に選べるキャラクターは、パンダ戦士の「天照命」、短剣使いの「クレハ」、刀を自在に操る剣士「イザナギ」の3種類。

キャラクターは後から追加入手することも可能なので、最初はフィーリングでチョイスしてもらって問題ないだろう。

選んだキャラクターによってバトルのフィーリングは変わってくるが、ストーリー展開に変化はない

操作はかなりシンプルで、アクションゲームのようにバーチャルパッドで移動しながら攻撃ボタンをタップするのみ。もちろん、任意のタイミングでスキルを発動することもできる。

ゲーム画面は見下ろし視点のクォータービュー形式。操作はバーチャルパッド形式となっており、好きなタイミングでスキルを使用できる

またバーチャルパッドから指を離せば、最寄りの敵に自動的に向きを変えて攻撃してくれる。

さらに攻撃ボタンを連打するだけで連続コンボとなり、4回目の攻撃では大きなモーションの攻撃でより多くのダメージを与えることが可能だ。

なお、バーチャルパッドは画面をタッチした場所に出現するため、シンプルな攻撃システムとも相まって、端末の持ち方を工夫すれば片手でもプレイできるだろう。

天照命の場合、「なぎ払い」「三段突き」「連牙突き」のスキルを覚えることができる。キャラクターレベルに応じてスキル自体を強化することも可能だ

新たなキャラクターは、冒険を通じて入手できる「ゴールドガチャ」、もしくは有料のダイヤを消費する「レアガチャ」から出現する「召喚石のかけら」を一定数集めることで入手できる。

どちらのガチャも一定時間が経過すれば無料で引けるのだが、1日ごとに回数制限があること、ゲームにログインしている時間のみがカウントされることに注意しよう。

なお、召喚石のかけらは、特定のダンジョンやモンスターの討伐でも入手できる可能性がある。

出現条件をゲーム内で確認することもできるので、お目当てのキャラクターがいるならじっくりと集めていこう。

ガチャからはほかにも、装備アイテムや便利アイテムなどが出現する

集めたキャラクターで自分だけのパーティー編成を!

メイン画面で左上のキャラクターアイコンをタップすると、パーティー編成メニューが表示される。

本作はMMORPGなのでほかのプレイヤーとパーティーを組むことができるのだが、自分の手持ちのキャラクターを使ってパーティー編成することもできる。

未入手のキャラクターも、この画面ですべて確認できる。それぞれのアイコンをタップして、召喚石のかけらが獲得できる場所もチェックしておこう

自分で操作するメインキャラクター以外はNPCとなり、すべてオートで戦ってくれる。

メンバーとして組み込める人数はパーティーランクによって徐々に増えていくので、お気に入りのキャラクターで最強パーティーを目指してみるのも面白そうだ。

壮大な冒険は街とフィールド、そしてダンジョンで展開

バトルシステムやキャラクター育成において特別変わった点は見受けられないが、特筆すべきはストーリーの合間に出現するカットシーンの多さと臨場感。

さまざまな場面で個性的なキャラクターやモンスターが次々と登場し、本作の壮大な世界観と物語の奥深さを感じさせてくれる。

すべてはビビッドな色彩の3Dグラフィックで表現されている。東洋風の不思議なファンタジー世界を楽しもう

本作のバトルは、基本的にフィールドとダンジョン、そして街の3つで展開していく。

メインのストーリーは、街でNPCと会話し、フィールドやダンジョンに出かけてモンスター討伐やキーとなるアイテムの探索などを繰り返して進めていくことになる。

街の中では、ほかのプレイヤーやNPCが入り混じって歩き回っている

ダンジョンへは、街の中にあるポータルから移動することに。各ダンジョンで設定された条件をクリアすれば最大3つの星が点灯し、ボーナスを獲得できる

ダンジョンではフィールドよりも多くの敵が出現する。プレイヤーは移動しながら内部を探索し、ときにはボスと対決することになる。また、荷車を護衛するといった一風変わった任務が課されることも

こちらはダンジョンでのボス戦の様子。自動的にカメラアングルが切り替わり、さらに大迫力に! また地面には、ボスが繰り出す必殺技の有効範囲が赤く表示される。ちなみに、サポートキャラクターが参加してくれる場合は、彼らの「奥義」をスキルと同様に使用できる

ボスと対決する際には、相手のHPバーのしたに黄色いBREAKゲージが表示される。

これを0まで削ればボスがBREAK状態となり、より多くのダメージを与えられるタイミングが発生する。その瞬間を狙ってスキルを叩き込んでいこう!

フィールドにもボスがいることがある。一撃で倒されてしまうことはないかもしれないが、じゅうぶんに注意して移動しよう

ちなみにフィールドでは、そこに生息するモンスターと自由に戦えるほか、デイリーミッションなどをクリアして報酬を手に入れていくことができる。

本作はMMO形式なので、フィールドではほかのプレイヤーも活動しているが、モンスターはどんどん再出現する。そのため、いわゆる「横殴り」などを気にする必要はないはずだ。

壮大な世界観を実感できる多彩なコンテンツ

メインストーリーのほかにも、さまざまなコンテンツが用意されている。街で表示される画面右下の「スペシャル」をタップすれば、12種類のコンテンツにアクセスできる。

  • ランキング戦
  • リアルタイム戦
  • 協力ダンジョン
  • 勇者決戦
  • 秘宝の遺跡
  • 財宝探索
  • 秘宝探索
  • レイドBOSS
  • 砂漠の守り人
  • 荒野レース
  • メルテ大決闘
  • 神界リーグ

これらのコンテンツは、パーティーランクの上昇によって少しずつ開放されていく。プレイするごとにSP(スタミナ)を消費すること、回数制限のあるコンテンツがることに注意しよう

例えばランキング戦は、ほかのプレイヤーが編成したパーティーと対決するコンテンツとなっている。

対戦相手は、近いランキングのプレイヤーの中から自由に選択できる。勝利の報酬としてもらえる名声ポイントは、多種多様な特別なアイテム交換可能だ。

相手はAIによる操作となるが、近いランクであっても相手が強ければ、あっさりと負けてしまうことも

セミオートとフルオートでミッション遂行も楽々

個性あふれるさまざまなキャラクターをコレクションしつつ、波乱に富んだストーリーをじっくりと楽しめる本作。

そのボリュームはかなりのもので、数時間遊んだだけではその全ぼうを確認することはできなかった。長く遊ぶゲームを探している人にはぴったりなタイトルかもしれない。

アクションはスピーディーだが、ゲームの動作はそれほど軽くはない。今回のプレイでも何度かゲームが落ちてしまうことがあった

また。操作が非常にシンプルであることはすでに紹介したが、さらにモードを切り替えることで、自動的に移動と戦闘を行うセミオートと、スキル発動も自動で行うフルオートに切り替えることができる。

これを利用すれば、ほかに何か作業を進めながらサクサクとゲームを進めていくことができる。

特定のミッションを進める場合でも、画面に表示されたミッションの部分をタップするだけで、移動から戦闘、目的のアイテムの採取、NPCとの会話まで、すべてを自動で解決!

『太極パンダ -PHANTOM HEROES-』は、まさに「お手軽」なハックアンドスラッシュMMORPGだといえる。

  • 使用した端末機種:iPad mini
  • OSのバージョン:iOS 9.3.2
  • プレイ時間:約X時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:0.0.6
  • 課金総額:0円

2009-2016 Snail USA, Inc. Snail USA, Snail Game and the Snail logo are trademarks of Snail USA, Inc. and/or Suzhou Snail Digital Technology Co. Ltd. registered in various countries and categories. All rights reserved