ZenFone 3 Deluxeのゲーマー向け機能とは?ベンチマークと実重量測定も検証!

ついに国内での展開が発表された「ZenFone 3」シリーズ。今回、「Zenvolution」の会場でZenFone 3とZenFone 3 Deluxeのタッチアンドトライをする機会を得たので、重量の測定やベンチマークテスト、ゲーム向け機能「GameGenie」の詳細をお届けする。

ASUSの最新端末はゲーム機能も搭載

ASUSの「ZenFone 3」シリーズは、5月に開催されたCOMPUTEX TAIPEI 2016に合わせて発表され、7月に台湾で発売が始まったZenFoneシリーズの最新モデル群。

日本国内では、9月28日に行われた製品発表会「Zenvolution」で正式に発表され、10月7日より順次発売が開始される。

今回、販売が開始される「ZenFone 3」と「ZenFone 3 Deluxe」をZenvolutionの会場にてタッチアンドトライ。重量の実測や、DeluxeのAntutu Benchmarkによる性能測定を行った。

価格とスペックが控えめなZenFone 3

「ZenFone 3」は、Snapdragon 625、3GBRAMといった、現在の各社のフラッグシップと比較すると控えめなスペックだ。価格も39,800円(税別)とややお手ごろになっている。

ZenFone 3ZE520KL
OSAndroid 6.0.1
ディスプレイ5.2インチIPS液晶/フルHD
サイズ高さ146.8×幅73.9×奥行き7.69mm
重量約144g
SoCSnapdragon 625 8コア
グラフィックス機能Adreno 506
RAM3GB
ROM32GB
背面カメラ1600万画素
前面カメラ800万画素
バッテリー2,650mAh
センサGPS/加速度センサ/電子コンパス/光センサ/磁気センサ/近接センサ/ジャイロスコープ/指紋センサ/RGBセンサ
SIMスロット1microSIM
SIMスロット2nanoSIMまたはmicroSD

実重量は147gと、公称値の144gより3gほど重くなった。挿入されているSIMカードの重量を含んだとしてもやや重い数値だ。

カラーはサファイアブラックとパールホワイトの2色。ディスプレイを除く表面は、ガラス仕上げとなっており、特にサファイアブラックでは指紋が目立つのが少し気になった。

Deluxeはスペックの異なる2モデル展開

ガラス仕上げのZenFone 3に対し、フルメタルボディでアンテナラインがないデザインのZenFone 3 Deluxeは、ディスプレイサイズが5.5インチ(ZS570KL)と5.7インチ(ZS550KL)の2つのモデルを販売。

スペックも大きく異なり、5.5インチモデルはZenFone 3とほぼ同等だが、5.7インチの上位モデルは、Snapdragon 821に6GBのRAM、内部ストレージは256GBと、とにかくハイスペックな仕様の端末となっている。

ZenFone 3 DeluxeZS570KL/ZS550KL
OSAndroid 6.0.1
ディスプレイ5.7インチ Super AMOLED(フルHD)/5.5インチ IPS(フルHD)
サイズ高さ156.4×幅77.4×奥行き7.5mm/高さ151.4×幅76.7×奥行き7.8mm
重量約160g
SoCSnapdragon 821 4コア/Snapdragon 625 8コア
グラフィックス機能Adreno 530/Adreno 506
RAM6GB/4GB
ROM256GB/64GB
背面カメラ2,300万画素/1,600万画素
前面カメラ800万画素
バッテリー3,000mAh
センサGPS/加速度センサ/電子コンパス/光センサ/磁気センサ/近接センサ/ジャイロスコープ/指紋センサ/RGBセンサ/NFC
SIMスロット1microSIM
SIMスロット2nanoSIMまたはmicroSD

重量は、5.5インチモデルが約160g、5.7インチモデルが約172gとなっているが、実際に測定したところ、どちらも10g以上も軽い数値を示した。

5.5インチが145g、5.7インチが159gという結果に。フルメタルのボディに反して、実際に持ってみると軽い印象を受けた

厚さは4.2~7.5mm。側面、背面を見渡してもアンテナラインはなく、統一感のあるデザイン。リアカメラの周囲にスピン加工が施されている

また、展示されていた端末には、ASUS製のものをはじめ、さまざまなアプリがインストールされていた。

海外版を購入したユーザーの報告と同等のため、おそらくこれらのアプリをプリインストールした状態で出荷されると思われる。

GoogleやASUS製アプリに加え、FacebookやInstagramなどのSNS、ゲームでは『Need for Speed No Limits』や『SimCity』が確認できた

Antutu Benchmarkを実行してみたところ、やはり5.7インチモデルのスコアが非常に高く、5.5インチモデルの倍以上の結果に。

3Dの結果に大きく差が見られた。GPUコアのAdreno 530とAdreno 506の性能差が顕著に表れた格好だ

両端末を並べてみると、幅はほぼ変わらないが、5.7インチモデルの方がやや縦に長い

ゲーム向け機能「GameGenie」をクイックチェック

今回発表されたZenFone 3シリーズに搭載されるZenUI 3.0には、ゲームプレイをサポートする機能「GameGenie」が実装されている。

ゲームを起動した際に、ゲームのコントローラーのようなアイコンが表示され、タップするとメニューが開き、各機能にアクセスできる。

確認できた項目は、

  • スピードブースター
  • ライブ&レコード
  • 検索
  • 共有
  • 設定

の5つ。

スピードブースターは、RAMを開放してゲームの動作品質を高めることができるようだ。プレイ中に動作がおかしいと感じた際に使用するといいだろう。

ライブ&レコードは、ゲーム画面をストリーミング配信、またはローカルに保存できる機能。ストリーミングは、YouTubeとTwitchにて配信できる模様。

YouTubeおよびTwitchのアカウント設定は、GameGenieの設定から行える

検索をタップすると、ブラウザが立ち上がり、ゲームの攻略情報を検索することができる。わざわざ別アプリのブラウザを起動させなくても、攻略記事や動画を閲覧できる機能だ。

SamsungのGalaxy S7 edgeでも似たような機能が搭載されているが、ストリーミング配信に対応しているのは本機独自の機能だ。

対して、Galaxyではスクリーンショットを撮影し、自動でゲームごとにフォルダ分けされる機能があるが、ZenFoneでは動画の撮影しか対応していない。

また、RAMの解放が手軽にできるのは、GameGenieの大きな特徴といえるだろう。

(C) ASUSTeK Computer Inc.