けいじぇい新プロデューサーがリアルイベントに初登壇
3回目となる「オセロニアンの宴」は、名古屋にて開催。
今回も広島から訪れる人がいるなど、日本全国から多くのオセロニアンが集まり、開始前からデッキや駒について激論を交わすなど、『逆転オセロニア』への熱気があふれていた。
開会式では、10月5日に新プロデューサーへの就任が発表されたけいじぇいPこと、香城卓プロデューサーが登場。
これまで、運営スタッフの1人として「オセロニアンの宴」に参加していたが、プロデューサーとして登壇するのは初めてで、その表情からは緊張が感じられた。
MC
- ちゅうにーさん
- みそしるさん
- 香城プロデューサー(通称、けいじぇいP)
解説者
- タイガー桜井さん
- 宮坊さん
ゲスト
- 高梨悠介さん(オセロ世界チャンピオン)
ウォーミングアップマッチに参加
開会式のあとは、参加者やゲストたちがあいさつ代わりにバトルを楽しむウォーミングアップマッチがスタート。
今回のウォーミングアップマッチには筆者も実際に参加し、オセロニアンと一戦を交えた。
開発段階でのタイトルは「天国と地獄」だった
予選の前には公式Twitter担当のリリアさんが登場。
プロデューサーに就任したばかりのけいじぇいPにインタビューが行われ、『逆転オセロニア』開発秘話から、普段の仕事の内容までが明かされた。
前任の仁平プロデューサー(にひP)とともに、開発初期段階から『逆転オセロニア』にかかわってきたけいじぇいP。じつは、本作の開発のきっかけを作ったのも氏だったのだという。
2014年に、当時はまだ少なかった対人戦のスマホゲームが流行ることを予想したけいじぇいPは、まだ開発初期段階だったプロトタイプのアプリに、オセロとキャラクタースキルの要素を組み込み、現在の『逆転オセロニア』に原型を作った。
プロトタイプの段階では、「天国と地獄」というタイトルだったいう。
しかし、バトルを盛り上げる「逆転」や「オセロ」を取り入れた名前にし、スマホでの遊びやすさなどから、現在のタイトルになったとけいじぇいPは明かした。
そして、キャラクター制作の流れについても明らかにされた。
けいじぇいPによると、キャラクターは設定やイメージと、スキルやパラメータが同時進行で作られていくそうで、キャラクターの絵が上がった段階で、そのキャラクターに合うスキルが組み合わされる。
1体のキャラクターが完成するまで2ヵ月ほどかかるとのことで、スキルはすでに半年先まで実装の候補が決まっているそうだ。
そのほか、けいじぇいPは、リリアさんや問い合わせ窓口担当者と週1回ミーティングをしており、プレイヤーから寄せられた意見をゲームに反映すべく尽力しているという。
たとえば、設定できるデッキ数が10に増えたことや、先手後手で有利不利がないように属性強化マスの配置が見直されたアップデートは、プレイヤーの意見を取り入れたものだ。
予選では世界チャンピオンがピンチの場面も
けいじぇいPのインタビューのあと、ついに予選がスタート。
今回の大会では、下記のようなルールが採用された。
- デッキコストの上限は160
- 参加者は黒・白のチームに分かれて予選を行う
- 参加者は全員、最初にオセロの駒を3つ持っている
- 参加者同士の対戦では、勝者は敗者から駒を1個もらえる
- 運営スタッフとの対戦では、勝てば駒が2個、負けても駒が1個もらえる
- MCや解説者との対戦では、勝敗関係なく駒が1個もらえる
- オセロ世界チャンピオンの高梨さんにオセロで勝利すれば駒10個、負けても1個もらえる
- 予選終了後、両チームの駒の所持数上位2名が決勝に進出する
今大会では、参加者と対戦した運営スタッフが「これまでの大会よりも参加者のレベルが高い」というほど、ハイレベルなプレイヤーが集まっており、これまでの大会と比べても、上級プレイヤーである解説の2人を破る参加者も少なくなかった。
そして、その最中、会場の一角にあったオセロ多面打ちのコーナーで大きなどよめきが。なんと、オセロチャンピオンの高梨さんをあと一歩まで追い詰める参加者が現れたのだ。
『逆転オセロニア』からプロのオセロ棋士が登場する日も遠くないのかもしれない。
そして、予選が終了し決勝ラウンドへの進出者が決定した。
そして、予選が終了し決勝ラウンドへの進出者が決定した。
決勝ラウンド進出者(以降、敬称略)
- おざえもん(黒チーム1位)
- Bachi(黒チーム2位)
- ほそドゥン(白チーム1位)
- 枝豆(白チーム2位)
準決勝第1試合:ほそドゥン vs Bachi
準決勝第1試合は、白チーム1位のほそドゥンと、黒チーム2位のBachiの対戦。
双方とも序盤から、終盤用の駒が手駒に入ってしまう、手駒事故の展開に。
お互い序盤に外周部分に強力なコンボスキルを持つ駒を配置できなかったため、攻め手に欠く状況が続く。
終盤、ほそドゥンが放ったグエリアスとハヌマーンのコンボを残りHP421で耐え抜いたBachiが、ガルムとサマー・アラジンのコンボを決めて逆転勝利。
アズリエルやブレスドソーディアンなど、コンボスキルが危険なコマをリスクを恐れずに返していったBachiの判断が、最終的にぎりぎりで耐え抜く結果につながった。
準決勝第2試合:枝豆 vs おざえもん
黒チーム2位の枝豆と白チーム1位のおざえもんが激突。
リーダーにアズリエルを設定することで、序盤からの組み立てがうまくいった枝豆が優位に進めていく。
おざえもんも逆転の可能性をかけてサマー・アラジンのコンボルートを作るが、自分の残りHPが30%以下という条件がそろわず発動させられない。
そこを枝豆のグウェインとアズリエルのコンボが襲い、HPを削りきられてフィニッシュ。
おざえもんの手駒が回りきらないうちに勝負を決めた枝豆に軍配が上がった。
3位決定戦:ほそドゥン vs おざえもん
3位決定戦では、ほそドゥンが思い切ってデッキを変更。今回の大会に合わせて、事前に何パターンものデッキを用意してきたという。
おざえもんのフェアリーフェンサーとアルンのコンボを放ったかと思えば、ほそドゥンが、ハヌマーンとポーリュプスを使ったコンボで反撃するなど一進一退の攻防が繰り広げられた。
最終的には、ハーピストエンジェルのコンボルートをアズリエルをおとりにすることで、ダメージの少ないほうに駒を置かせる駆け引きで、ほそドゥンが接戦をものにした。
なお、勝利を決めたアルンのダメージとおざえもんの残りHPの差はわずか4。ダメージが届いた瞬間、会場からは歓声が上がった。
決勝:枝豆 vs Bachi
決勝戦は、予選2位通過者同士の対戦になった。
勝負は、リーダーにアズリエルを設定している枝豆が有利に進める展開だったが、Bachiのアヌビスがアズリエルのコンボスキルを封じたところで形勢が変わっていく。
Bachiが配置したアマリアのシールドがうまく利いて、枝豆の決定打を抑えるなど、この勝負もギリギリのところまでもつれ込む。
Bachiのサマー・アラジンの攻撃を残りHP723で耐え抜いた枝豆が、逆転を狙ったグウェインだったが、コンボを狙える場所がつぶされてしまい不発に。
相手のコンボスキルを封じて、決定打を打たせない立ち回りを見せたBachiが優勝を決めた。
ランクは「エキスパート9」!「ガルム推しデッキ」で優勝奪取
今回、見事優勝したBachiにインタビューをすることができた。
――優勝おめでとうございます。優勝されてのご感想をお聞かせください。
Bachi:ありがとうございます。予選2位でほかにも予選で同成績の人がいるなか、オセロトスで決勝トーナメント進出が決まるなど、運にもだいぶ助けられました。
――『逆転オセロニア』を始められたのはいつからですか?
Bachi:5月のゴールデンウィークの逆転祭からです。なので、プレイ歴はちょうど半年くらいですね。
――クラスマッチのランクを教えてください。
Bachi:実はクラスマッチのランクがまだエキスパートの9なんです。
基本的に決戦イベントなど、NPCとの対戦ばかり遊んでいるので、今日はマスタークラスの人たちと当たって、勝てるとは思っていませんでした。
ウォーミングアップマッチで、運営スタッフの方と対戦したのですが、手も足も出なくて、予選の前から、なんてところに来てしまったんだ……と思っていました。(笑)
――対人戦の経験が少ない中、あの立ち回りはすごいです……。まさに、コスト制限マッチならではですね。本日使われたデッキを見せていただけますか?
Bachi:デッキもそんなに変わったものではありません。
ほかの方のように、アズリエルなどの駒があれば入れたかったのですが、残念ながら持っていないので、手持ちの駒をやりくりして、デッキを編成しました。
――S駒のガルムを中心に、A駒が多めの隙が少ない編成ですね
Bachi:『逆転オセロニア』のキャラクターでガルムがいちばん好きなので、軸にしようと最初から決めていました。そこから、A駒は魔属性寄りに決戦などで入手できるものを中心にして、B駒はシールドを持つものを使いました。
――「ガルム推し」デッキなんですね。ほかの駒も復刻イベントなどを活用すれば、はじめられたばかりの方でも作れそうですね。
Bachi:そこまでレアな駒を使っていないので、良ければ初心者の方の参考にしていただければと思います。
オセロチャンピオンに挑戦
イベント終了後の会場で、筆者も世界チャンピオンの高梨さんに挑戦させていただいた。
『逆転オセロニア』を始めてから、オセロの定石についても勉強した筆者。ここで高梨さんとの対戦から、『逆転オセロニア』攻略のヒントを引き出したい。
(C) 2016 DeNA Co.,Ltd.
オセロは登録商標です TM & (C) Othello,Co. and Megahouse