ゲーム実況配信者の気になる実態:OPENREC.tv人気配信者たいじに聞く!

YouTubeやニコニコ生放送、OPENREC.tvなどで活躍するゲーム実況配信者たちは、なぜ配信を始め、どうやって暮らしているのか。その謎に包まれた配信者の実情を、『スプラトゥーン』の実況などで人気の配信者のたいじさんに直撃した。

たいじってどんな人?

幼少のころからゲーム好きで、自然とゲームの腕も上がり、最初にハマった『バイオハザード』シリーズでは全ステ一位や世界記録を保持していたこともある、関西在住の男性。年齢は不詳で、奥さんがいるらしい。

現在、大阪のマンションで、サラリーマンをしながらゲーム実況をしており、ゲームの腕前だけでなく、トーク力も持ち合わせている。

人気のゲーム実況は『スプラトゥーン』と『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』。特にスプラトゥーンではトッププレイヤーとして知られており、数々の大会で輝かしい成績を残している。

たいじさんの影響でスプラトゥーンを買ったという人も多く、判断の速さや突っ込んで敵を倒していくテクニックなどプレイが非常に見応えがある。現在はOPENREC.tvをメインに活動をし同時接続で毎回5,000~7000人以上が視聴している人気配信者。

たいじがゲーム実況に出会うまで

――たいじさんが、ゲーム実況配信を始めたきっかけをおしえてください。

たいじ氏(以下、たいじ):ゲーム実況を始めたのは、確か2007年あたりだったんですが、ひさしさんという配信者の方の『バイオハザード4』(以下、バイオ4)の実況のリスナーだったんです。

それを見ていて、面白くて、「じゃあオレもやってみよう」って思ったのがきっかけですね。

同じバイオ4で実況を始めました。

――見る側から配信する側になって、自分がイメージしていた配信ができた感触ってありましたか?

たいじ:そのころに見ていた配信が、たとえばハンドガンだけでクリアするといった、プレイスキルが求められる感じの「縛りプレイ」だったんです。

そういった配信を見て、自分も難しい難易度で縛って魅せようっていうのがきっかけで、もともと、自分はゲームがうまいとある程度は自負していたので、その点ではけっこうすんなり配信できました。

――ゲームの実況というと、プレイのスキルはもちろん、話のスキルも求められると思うのですが、その辺りはどうでしたか?

たいじ:最初のころは全然しゃべれなかったですね(笑)。最初の実況とか、めちゃくちゃ緊張しましたよ。

――2007年くらいだと、ゲーム実況配信そのものが、今ほど一般的ではなかったと思いますが、視聴者数はどのくらいでしたか?

たいじ:平均で20~30人くらい、最大で100~150人くらいでした。

100人来ればけっこう集まっているなっていうのが、当時の配信者側の事情ですね。100人以上集まる人は大手っていう感じでしたね。

――バイオ4では、何か特殊なスタイルでプレイされていたのですか?

たいじ:「クリアするまで寝ない」っていう配信をしていました。

たしか、54時間くらい連続で寝ないでプレイしたんですが、これがいちばん視聴者数が多かったと思います。

――バイオ4以外では、どのようなゲームを配信でプレイされましたか?

たいじ:『バイオハザード』シリーズはずっと配信でやっていました。特に、『バイオハザード5』は世界記録を保持していたので。

――最近は発売されて間もない『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のプレイを配信されていますが、配信されるタイトルはどのように選んでいますか?

たいじ:配信をやっていると、リスナーさんたちから、「このゲーム面白いよ」みたいな情報がなんとなく入ってくるんです。

そういった作品を調べてみて、それで面白そうだったら買ってみるという流れですね。ジャンルでいうとアクションが好きです。

――スプラトゥーンの配信が特に人気があると思いますが、始めたきっかけをおしえてください。

たいじ:実は、もともとスプラトゥーンをプレイするつもりはなかったんです。妻がプレイしているのを見て、楽しそうだったから始めたのがきっかけですね。

やり始めたら、面白すぎて速攻でハマりました!

――もともとニコニコ生放送にて、ゲーム実況を行っていたたいじさんが、どうしてOPENREC.tvで配信されるようになったのですか。

たいじ:スプラトゥーンを配信する際、ビットレートが原因でモザイクのようになるのが気になり、OPENREC.tvの解像度がよいと聞いて配信を始めたのがきっかけです。

――実際始めてみてどうでしたか。

たいじ:改めて動画がきれいだなと思ったのと、アーカイブ(過去の配信)が無限に残せることがよかったですね。実際に僕の配信を見て下さるリスナーの方にも好評です。

自分自身でも、大会の配信を見返したり出来るのが便利で重宝しています。

また、これは賛否両論あるかもしれませんが、配信者が一般公開されていない承認制なので、メディアのモラルが守られているというか無法地帯にならず自分の配信も荒れることないです。

あと、運営と配信者の距離がかなり近いこともいいところですね。

――それについて運営側との具体的なエピソードなどありますか。

たいじ:そうですね。反映されるかどうか別として、要望が伝わっている感覚があります。一緒にメディアを作り上げていっている感覚に近いですね。

余談ですが、実はもうすぐ僕のOPENREC.tvで使えるスタンプを公開して貰う予定です(笑)。

たいじさんも配信中の「OPENREC.tv」とは?

もともとニコニコ生放送にて、ゲーム実況配信を行っていたたいじさんだが、解像度などの問題から、現在は主に「OPENREC.tv」にて活動中。(OPENREC.tvの配信を映画館で流したこともあるくらい解像度が高いとか。)

OPENREC.tvは、ゲーム実況やプレイ動画が楽しめる動画コミュニティプラットフォームで、たいじさんや、ダイナモンさん、そらるさんなど数多くのストリーマーがゲーム実況やプレイ動画を配信している。

OPENRECで活動するオフィシャルストリーマーによる限定のオフ会「オプ会」も定期的に行われている。

『シャドウバース』や『ウイニングイレブン』などゲームタイトルの公式チャンネルや、デヴィ夫人や竹達彩奈さんをはじめとした声優陣を起用したOPENRECスタッフによる番組も多数放送されている、ゲーマー注目の急成長プラットフォームだ。

――お仕事はゲーム関係だったりするのですか?

たいじ:いや、まったく関係ない仕事です。

今のところゲームは、あくまで楽しんでプレイするものだと思っているので、それが仕事になったらどうなんだろう、っていうのは感じます。

――ご自宅のゲームをプレイする環境は、何かこだわってたりしますか?

たいじ:今のマンションに引っ越す前は、かなり狭い部屋に住んでいたのですが、その頃は座椅子に座ってプレイしていました。

そのスタイルに慣れたので崩したくなくて、引っ越した今も、ゲーミングチェアとかは買わずに座椅子でやっています。

あとは、遅延が少ないEIZOのディスプレイを使ったりしています。

遅延に関しては気を使っていて、バイオの配信をやっていた頃は世界記録を狙っていたので、あえて遅延が少ないブラウン管でプレイしていたくらいです。

――環境を整えること以外に、配信のために何か心がけていることってありますか?

たいじ:やはり情報を集めることが大事だと思っています。ゲームの攻略情報は、常に敏感に検索し続けています。

――ということは、ゲームの情報メディアってご覧になったりしますか?

たいじ:特に意識して見ていないですね。

インターネットで検索をするのが、一番情報量が多いので、その中から自分に得になるものを精査して取り入れる感じです。

あまり信ぴょう性のない情報もあるので、実際に試してみて判断することはあります。

――それが実際のゲームプレイや配信において役立ったことはありますか?

たいじ:かなり活きてますよ。

特に『スプラトゥーン』の初期のころは、どのブキが強いかは常に調べていて、実際に試して駄目だったら次の情報を探して……というのを繰り返していました。

そうしていくうちにプレイの基礎を固めて、そこからは自分なりに考えてやっています。

そもそも、ゲーム実況だけで食っていけるのか?

――ここからは、ちょっと配信者の事情に踏み込んだことをお聞きしたいと思います。すばり、ゲーム配信をすることで、何らかの収入が発生しているということはありますか?

たいじ:実はあるんです。

最近、動画の配信で生計をたてている人って結構いると思うんですよ。

そういう道もありかなって思うことはありますね。

――ゲーム実況配信だけで食っていこうと?

たいじ:配信で食っていこうと思えば、僕も今は食っていけるんじゃないかな、とは思いますけど、それがいつまで続くのかがという懸念は残ります。

人気が落ちれば、それがそのまま反映されるので。ただ、今現在の状況なら食ってはいけますね。

――今現在のたいじさんというと、人気のある配信者であると思うのですが、そこに至るために必要な資質ってなんでしょう?

たいじ:誰でもできるといえばできると思いますけど、本当に人気になりたかったら、周りの反応に敏感な人であること。

今って、Twitterとかニコニコとか、OPENREC.tv、YouTube、2ちゃんねる、いろいろなところで視聴者が反応するので、それを敏感に確認して、そのうえで行動を起こす必要があると思います。

――配信以外でゲームを遊ぶことってありますか? 例えば、スマホゲームとか。

たいじ:たまに3DSのソフトをちょこちょことやることはありますが、基本は配信しています。

スマホゲームは、『シャドウバース』をやっていて、配信も何回かやっています。スマホはこれだけで、他のゲームはやったことないですね。

シャドウバースは、好きな配信者の方が配信しているのを見て楽しそうだったので始めました。

――他の方の配信を見ることもあるんですね。

たいじ:たくさん見るわけではなくて、むしろあんまり見ない方です。

スプラトゥーンの配信を見てプレイの参考にしていましたが、今はあえてやらないようにしています。

参考にしすぎても、自分のプレイスタイルが崩れてしまうので。

――バイオ5の世界記録をとったり、スプラトゥーンでもかなりの実力を持っているお持ちですが、競技者としてのプロゲーマーになりたいという考えはないのですか?

たいじ:自分はゲームがうまいと自負しているので、ただのゲーム好きで終わってしまうよりは、プロゲーマーという肩書は憧れますね。

――実現に向けて一歩踏み出すまでには、今のところ至ってない感じですか?

たいじ:そうですねー。具体的にどういう一歩を踏めばいいのか、何をすればいいのかっていうのがないので難しいですね。

今は、単純にゲームがもっとうまくなって、大会で優勝することくらいです。

――今、活躍されているプロゲーマーがどうやってプロになったのかって、よくわからないですもんね。それでは、最後にこれから配信を始める人や人気配信者を目指している人に向けてメッセージをいただけますか。

たいじ:僕が配信をしているうえで心がけているのが、ゲームを楽しむこと。配信していなくても、ゲームは楽しんでやるものだと思っているので。

それを貫きとおすことが大事だと思っています。

こういった自分の考えを、時には曲げることが必要かもしれないけど、変に曲げずに、やっていたら、その配信者の色になるじゃないですか。

視聴者さんはそれを求めて見に来てくれるので、自分なりの考えを持っておくといいと思います。