メンバーを応援しながら株が学べるシミュレーションゲーム
『アイカブ』は、リアルタイムで刻々と価格が変動する会社の株を取引きして、資産(エール)を増やしていく、シミュレーションゲームだ。
登場する会社は、すべてAKBメンバーが社長を務めている。
そしてプレイヤーは、増やした資産で推しメンの株を買い増して、株主ランキングのトップを目指していくことになる。
メンバーたちはキリッとしたスーツ姿で登場! 本作専用の撮り下ろし写真を使った「写名刺」をコレクションすることもできる
株の知識が一切なくとも解説が充実しており、なんとなくプレイを進めていくと、少しずつ株知識も深められる設計となっている。
スマホゲームではおなじみの丁寧なチュートリアルに加えて、「アイカブック」や「株用語辞典」なども用意されている。まずは2種類の注文方法のメリット・デメリットと「気配値」についてさえ押さえておけば、じゅうぶんに楽しめるはずだ
基本的な遊び方
本作で株を買うには、YL(エール)という資産が必要になる。
目標となる推しメンの株を買い集めるには、大量のエールを稼がなければならない。
エールは、いずれかのメンバーの株を売り買いした差額でもうけるか、保有株に応じて毎日発生する「配当」で増やしていくことになる。
保有している株が取得時と比べて利益が出ているかどうかは「損益額(率)」で一目瞭然。赤くプラスで表示されていれば、そのぶん1株の価値が上がっており、逆に青くマイナスで表示されている場合は、価値が下がっていることを示している
株の取引は一見するとわかりづらく感じるが、普段の買い物と大差ない。
それでは、メインとなる取引の方法のメリットとデメリットから説明していこう。
注文方法1:成行(なりゆき)
値段を指定せずに、売り買いしたい株を注文する方法。
「指値注文」より優先されるため、約定(※)しやすいが、安易に注文すると想定外の値段で約定してしまうことがある。
※やくじょう。株の売り買いが成立することを指す。株取引は売りたい人と買いたい人が希望価格が合って、初めて取引が成り立つ
例えば、この状況で「買い(※)」で成行注文した場合は、売りに出されている株でいちばん安い92YLで株を買える。92YLで売りに出されているのは35株ぶんのため、それ以上の数を注文すると、途中で1株93YLで買い始めてしまう
逆に、この状況で「売り(※)」で成行注文した場合は、買い注文の中で最高値となっている1株105YLで46株ぶんまで売れる。以降の売値は102、101、100……と安くなっていく
※買いはその株を購入して保有すること、売りはその株を売却して手放すことを指す
注文方法2:指値(さしね)
文字どおり、値段を指定して、売り買いしたい株を注文する方法。
必ず指定した値段での取引ができるが、指定した値段以下で売り注文、指定した値段以上で買い注文がない場合、いつまで経っても約定しないことがある。
例えば、この売りの指値注文は、59YL以上の買い注文があったときに10株分を売るということ。58YL以下の買い注文では約定せず、注文期限となる3時間59YL以上の買い注文が来るのを待ち続けることに
この買いの指値注文は、64YL以下の売り注文があった場合にのみ20株分だけ購入するということ。株価は刻々と変化するため、安全性の高い取引といえる
どうしても欲しいメンバーの株は、成行注文で売り注文があったらすぐに約定。
売り買いでエールを稼ぎたい株は、指値注文で計画どおりに取引するようにすると、うまく資産運用していけそうだ。
ダイヤで確実に株ゲット!
基本的にはエールでの取引がメインだが、ゲーム内仮想通貨である「ダイヤ」を指定数分だけ消費すると、売り注文がなくても株を買える。
人気メンバーの株はなかなか売られることがないので、この方法での入手が多くなりそうだ。
このように、人気メンバーや注目メンバーの株は買い注文ばかりが殺到し、売り注文が一切ないといったことも
気配値を見て上手に売り買いしよう!
株について一切知らない筆者が、一気にプレイしやすくなったのが「気配値」についての知識を得たときだ。
気配値とは、各株の詳細や取引時に確認できる、買い方と売り方(※)の希望する値段のことをいう。
※買い方とは買い注文をいれた人、売り方とは売り注文を入れた人を指す
ここまでの説明でも多用した、この表が気配値。注文時や詳細から確認でき、タップすることでより詳しく状況をつかめる
上記の表を例にすると、買いたい側は最高63YLで122株分を指値注文しており、売りたい側は最低65YLで19株分だけ指値注文していることがわかる。
この状態で、買いで成行注文を出すと19株分まで1株65YLで手に入り、20~28株分は70YLで約定、売りで成行注文を出せば、122株分までは1株63YLで約定するといった具合だ。
この気配値が読み取れるようになり、たくさん取引を進めると「トレーダーレベル」が上がる。序盤の遊びやすさはこのレベルで大きく変わるため、積極的に売り買いしていこう
レベルアップ&ダイヤで株の保有枠を拡張!
本作は保有できる株の数に上限が設けられていて、スタートしたてはエールがいくらあっても、思いどおりに取引できないことが多い。
まずは推しメンの株集めより売り買いを優先して、どんどんトレーダーレベルを上げよう。
ダイヤでも保有上限を引き上げられる。少しずつ拡張しようがまとめて拡張しようが効率は変わらないので、好きなタイミングで活用しよう
約900種類収録! 写名刺を集めよう
「Aikabuチャレンジ」を達成したりエールやダイヤを消費したりすることで、本作限定の撮り下ろし写真を使用したメンバーの名刺「写名刺」が手に入る。
現時点でもメンバー1人につき8枚、合計896枚もの写名刺が収録されている。
さまざまなポージング、角度からのメンバーを見られる。メンバーのスーツ姿は、なかなか見る機会がないのではないだろうか
中には演出込みの写真もあり、設定すればログイン時や利確時、損切(※)時などに好きなメンバーの演出を見ることも可能だ。
※利確は保有株を売って利益を確定させること、逆に損切はこれ以上損失を増やさないために保有株を売って損失を確定させることを指す
推しメンの演出で揃えれば、取引へのモチベーションもグッと上がりそうだ!
メンバーが社長を務める会社の株を1株、48株保有することでも写名刺がもらえるので、まずは推しメンの株を48株そろえることを目標にしてみよう。
ランダムで写名刺が手に入る「シャメダス」の演出も面白く、運がいいとアンコールが入って追加の写名刺がもらえることもある。
エールシャメダスは1日1回無料で回せ、デイリーチャレンジをこなせばダイヤシャメダスも1日2回も回せる。メンバーの排出率に偏りはないがメンバー数が多いため、推しメンコンプへの道は険しそうだ
AKBグループの情報を得るツールとしても
デイリーチャレンジには、株式についての知識を深めるもののほかに、メンバーについての4択クイズがある。
報酬を2倍にするダブルアップチャンスもあり、ゲームを楽しみながら自然にAKBについての知識を試したり深めたりできる。
ダブルアップチャンスは一度きりしか回答できないので注意。逆に言えば他のクイズは何度間違えてもOKなのがうれしいポイントだ
また、プレイ中は帯状のフィードにその日に起きたAKBグループの関連ニュースが常に流れるため、いち早くAKBの情報を仕入れたいという方にもおすすめのタイトルになっている。
流れるニュースの量は予想以上に多い。AKBグループファンなら見逃せない情報が目白押しだ。ホーム画面には保有している株のメンバーが並ぶ
その日の初ログイン時に届く「AiKaBu新聞」には、前日の市況情報とニュースがズラッと並ぶ。ニュースの豊富さがわかるはずだ
慣れると面白さが染み出てくる期待作
株の知識がまったくないと、ゲームを開始した直後は何をしているかすらわからない状況だったが、なんとなく取引を繰り返していくうちに、仕組みがつかめていった。
まだまだわからないことが多く、ほとんどの株がフィーリングで買った株だが、高騰してエールが増えていくのが単純に面白く、合間合間に気づけば株価が気になっている自分がいる。
わずか数秒の間にも損益額は変化する。株というジャンルならではの流動性で、いつ売るべきかに悩まされ、それが面白さへとつながっている
AKBグループについてそこまで詳しくない筆者でも楽しめたので、ファンならますます楽しめるはず。
少しずつ株について学びながらプレイしてみよう。
プレイヤーが多くなるほど株の値動きは激しくなり、より面白みが増してくるはずなので、今後の盛り上がりにも期待だ!
大株主になれば、リアル株主総会に参加したり株主優待が受けられたりするとの情報もキャッチしている。どんどん株への知識をつけて推しメン株の1位を目指そう!!
- 使用した端末機種:iPhone 6
- iOSのバージョン:10.2.1
- プレイ時間:約3時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.0
- 課金総額:0円