新宿を中心に世界展開を目指すVR ZONE
発表会の冒頭、常務取締役である浅沼氏が登壇。VR ZONE SHINJUKUが、2017年7月14日にグランドオープンすることを明かした。
VR ZONEでは、バンダイナムコのコンテンツ力、開発力、アミューズメント事業で培った体感型のインターフェースなどを結集させ、これまでにないVR体験、夢のような体験を実現させるという。
浅沼氏は、「SHINJUKU」という世界中の人々が集う街で、VRエンターテインメント施設という新しいコンテンツによって、驚きや喜びを世界に向けて発信していきたいと語る。
VR ZONEというバンダイナムコの新しい挑戦にご期待いただきたいと熱く抱負を述べ、挨拶を締めくくった。
続いて、アミューズメント事業部事業部長の堀内氏から、事業計画や今後の展開などについて説明が行われた。
VR ZONEは今後、新宿を拠点に全世界へ「VR ZONE Portal」という小型の店舗を続々と展開していくという。
VR ZONE Portalを文字通り入口として、世界中の施設が結びつき、VR ZONE SHINJUKUが大きな発信力を持つフラッグシップ店舗となるように努めていくとのことだ。
VR ZONE SHINJUKUの動員数目標は2年弱で100万人。
それに向けて、ただVR機器やコンテンツがあるだけの施設ではなく、ナムコや協力他社とともに、日本生まれのVRらしい手厚い”おもてなし”のサービスを提供していくと堀内氏は語った。
施設内には魅力的なVRアクティビティが目白押し
事業計画の発表に続いて、VR ZONEではおなじみのコヤ所長、タミヤ室長こと、小山氏、田宮氏が登壇。
VR ZONE SHINJUKUで提供される具体的なVRアクティビティについて身振り手振りを交えて説明を行った。
VR ZONE SHINJUKUは広さがなんと1100坪ほどという。大きな施設の中でさまざまなVRアクティビティを「みんなで楽しむこと」「夢の世界を楽しむこと」の2点をテーマとしたものになっている。
先日発表されたエヴァVRに加え、ドラゴンボールVRやマリオカートVRなど、超人気どころといえるコンテンツが10を超える。ここではいくつか抜粋してご紹介していこう。
ドラゴンボールVR
『ドラゴンボールVR 秘伝かめはめ波』は、”ついにかめはめ波が撃てる”ようになったコンテンツ。
手の間に「気」がたまり、おなじみのポーズを真剣に行うことで、直径4メートルほどのかめはめ波が撃てるとのこと。
小石が浮き上がったり、地面がえぐれたりと、ある種の恐ろしさすら感じられるほどの迫力が味わえるものとなっている。
マリオカートVR
ハンドルのついた筐体に乗り、カートを運転していく『MARIOKART VR マリオカートアーケードグランプリ』。
バカでかいパックンフラワー、ドッスンなどを肌で感じながら、360°動画どころではないという驚愕の臨場感のレースが楽しめるものとなっている。
従来のシリーズとは違い、甲羅やバナナといったおなじみのお邪魔アイテムを自分でつかみ、投げることができるのが特徴。
まさにマリオカートの世界に入り込めるコンテンツとなっているようだ。
エヴァンゲリオンVR
すでに発表されている『エヴァンゲリオンVR 魂の座』だが、VR ZONE SHINJUKUでは発進以降のシーケンスも楽しめる。
3人で共闘して使徒と戦うことが可能で、第10の使徒ににらまれるとパニックになるほどの迫力であるという。
撃破後の十字架なども表現されているほか、たとえクリアできずにやられてしまってもそれはそれで楽しめるとのこと。ぜひ体感してみたい!
攻殻機動隊 ARISE
VRといえばこのタイトルをやらないわけにはいかない!というほどマッチした世界観の『攻殻機動隊 ARISE Stealth Hounds』は、銃を片手に対戦を行うバトルアリーナ。
作中でおなじみといえる光学迷彩が完全に再現されており、プレイヤーは姿を消すことができる。
消えた相手を、音を頼りに撃っていく、攻殻機動隊ならではの戦場の緊張感が味わえるコンテンツとなるようだ。
このほかにも、お台場でおなじみとなっていたガンダムやボトムズなども楽しむことが可能。
食事を楽しむ本格的なカフェなども併設されるので、友だちや家族連れでワイワイ楽しめる空間となりそうだ。
マリオカートVRとハネチャリを先行体験!衝撃の臨場感
発表会の後に行われた先行体験会では「マリオカートVR」と「ハネチャリ」をプレイすることができた。
いずれも風を肌で感じる、言葉では言い表せないほど衝撃の臨場感を堪能することになった。
アイテムを実際に投げつけられるマリオカートVR
マリオカートVRはカート型の筐体に、頭にHTC VIVE、手に感知センサーを装着して乗り込む。
残念ながらプレイ画面の撮影がNGだったので、雰囲気だけでもご堪能いただきたい。
印象的だったのはアイテムを使う場面。パン食い競争のように風船にぶら下げられたアイテムをつかみ、投げたい方向へ本当に投げつける。
片手で運転しながら、アイテムを利用するのはなかなか難しいが、上手に当てられたときは非常に爽快!実際に自分の体を動かすVRならではの体験であるように感じた。
多くの人がプレイしたことのあるマリオカートだけに、かなり人気コンテンツになるはず。そう確信できるだけの驚きを味わうことができた。
飛ぶことの楽しさと恐怖を味わえるハネチャリ
「ハネチャリ」は名前のとおり自転車のような筐体に乗り込み、空を自由に飛んでいくコンテンツ。
鳥人間コンテストのような滑空する爽快感と、高いところから落ちていく恐怖感が両方味わえるものとなっている。
ハネチャリでは、悲鳴が聞こえたり、激突するほかのプレイヤーが見えたり、危ない場所を教え合ったりなど、多人数プレイならでは面白さを味わうことができた。
そして5分ほどペダルをこぎ続けるのでいい運動にもなる。スポーツジムにこれがあったら通うかもしれない!
かつてない臨場感に衝撃を受けたのだが、正直、実際に体験しなければこの凄さはご理解いただけないように思う。気になる方はぜひVR ZONE SHINJUKUを訪れて、実際にプレイしてみてほしい。
(C) BANDAI NAMCO Entertainment Inc.