近代麻雀オールスターズ 闘牌伝【ゲームレビュー】

アカギ、天、傀、爆岡など新旧『近代麻雀』の人気キャラクターが一堂に会す、ファン垂涎のスマホ麻雀ゲーム『近代麻雀オールスターズ 闘牌伝』。メインモードとなる「闘牌伝」では、アカギVS哭きの竜や兎VS鷲巣など、本編では絶対に見られないオリジナルストーリーが展開。もちろん、全国のプレイヤーとリアルタイムに対戦できる「オンライン戦」や、好きなキャラクターと卓を囲める「CPU戦」も用意。近代麻雀ファン必見の盛りだくさんの内容となっている。

新旧の『近代麻雀』人気キャラクターが集結

『近代麻雀』とは、1999年12月から竹書房より毎月1日と15日に発行されている麻雀漫画雑誌。本格的な劇画から初心者向けのハウツー漫画、4コマ漫画など幅広いジャンルの作品が掲載されている。麻雀ファンはもちろん、同誌掲載作品の『アカギ』などは麻雀ファンでなくとも耳にしたことがあるだろう。

そんな『近代麻雀』の新旧キャラクターが、一堂に会するお祭り的ゲームが『近代麻雀オールスターズ 闘牌伝』だ。このゲームに登場する作品は以下の全9作品。

  • アカギ(福本伸行著)
  • ムダヅモ無き改革(大和田秀樹著)
  • 天(福本伸行著)
  • ノーマーク爆牌党(片山まさゆき著)
  • 兎(伊藤誠著)
  • 哭きの竜(能條純一著)
  • むこうぶち(天獅子悦也著)
  • 根こそぎフランケン(押川雲太朗著)
  • フリー雀荘最強伝説萬ONE(本そういち著)

新旧『近代麻雀』人気キャラクターが集結。現在連載中のものも含めてベテラン作者のものが多く、懐かしいと感じる方もいるだろう

人気キャラクターが夢の対決

アカギといえば、『天 天和通りの快男児』(福本伸行著)に登場する”伝説の雀士”赤木しげるの青年時代を描いたスピンオフ作品で、裏社会で繰り広げられるさまざまな麻雀対決の中で魅せる、常軌を逸しているとも思える打ち筋や駆け引きが魅力の1つ。本作の闘牌伝モードではその重要エピソードを追体験できるだけでなく、原作ではありえない夢のコラボが実現している。

作品ごとに3人前後のキャラクターが登場し、対決できる。なお、アップデートでキャラクターが追加されるものもある

例えば、プレイヤーがアカギを選択してムダヅモの麻生に挑戦した場合、アカギの高い雀力の噂を耳にした麻生が、アカギを国防の要としてスカウトしに来る、といった具合だ。本来絶対に見られないキャラの組み合わせだが、ストーリーはどちらの世界観も崩すことなくうまくまとまっている。「アカギと麻生が出逢えば、こうなるだろうな」と、思わせるのはさすがだ。

闘牌伝モードは、プレイヤーが選んだキャラクター(初期キャラクターはアカギのみ)で物語を追体験できたり、他作品のキャラクターとの夢の対決が実現

使用キャラクターによってストーリーも変化

プレイヤーが使用するキャラクターは任意で変更でき、ストーリーもそれにともなって変化する。同じ対局相手でも、何度も楽しめるのはファンにはうれしい。

アカギを使ってフリー雀荘最強伝説萬ONEの彗星の西と対決する場合、西の方から勝負を挑まれるが、ニセアカギを使用するとケンと西に無視されてしまう…

使用キャラクター増やすには、一定の条件をクリアした上で勝利しなければならない。だが、闘牌伝モードはあくまでサシウマ勝負であり、トップになることが必須ではない。対局相手より着順が上であれば勝利となるので、この辺りをよく考慮して手作りを進めよう。

キャラクターによってはかなり難しい条件もあるが、お気に入りのキャラクターはなんとしてもゲットしたいところ

思わずテンションが上がる演出の数々

肝心の対局画面は縦持ち、横持ちどちらにも対応しており、通勤や通学中などの電車内でも楽にプレイできるのはうれしいポイントだ。グラフィックもとても美しく、実物の牌とかなり近い精度で彫りとそれによる光沢が再現されている。普段から牌を握っている方でも、なっとくのクオリティと思うのではないだろうか。

縦持ち、横持ちの両方に対応しており、手牌や捨て牌の状況も見やすいUIを実現している。操作方法は一般的な麻雀ゲームにあるタイプと同じで、牌をタップすると選択状態になり、もう一度タップすると河に牌を切る。また、タップ操作が面倒な場合は、牌を上フリックすることで素早く切ることも可能

そして、近代麻雀ファンとしてたまらないのは、対局中に表示されるさまざまな演出だ。自分がツモったときやロンしたとき、一定以上の点数があれば各キャラクター固有の演出が流れる。

例えば、アカギなら、「舐めるなよ…! オレを…!」や「ククク…意外に臆病だな…」というセリフだ。もちろんこの他のキャラクターでも、「御無礼」や「背中が煤けてるぜ」など、近代麻雀ファンなら思わずテンションが上がるセリフと演出が続々登場する。

派手な演出とテンションが上がる名言の数々。原作を知っているファンにはたまらないはずだ

多彩なゲームモード

本作のメインは闘牌伝モードだが、そのほかにも麻雀を存分に楽しめるゲームモードが用意されている。

他のプレイヤーと対局できる「オンライン戦」も用意されている。東風戦、半荘戦、一局戦が用意されている

好きなキャラクターを選択して対局できるCPU戦。何の制約もなく気楽に打つことができるので、腕を磨くにはピッタリだ。麻雀を始めたばかりでまだ自身がない方は、ここで腕を磨くといいだろう

『近代麻雀』の中でも比較的懐かしいキャラクターが多く、古くからの近代麻雀ファンは思わずニヤけてしまうような、キャラ同士のやり取りも用意されている。この中に好きな作品が1つでもあれば、ぜひプレイしてその世界に浸ってみてほしい。

  • 使用した端末機種:Xperia Z(SO-02E)
  • OSのバージョン:Android 4.4.2
  • プレイ時間:約2時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.1
  • 課金総額:0円

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