全国の頂点に立つオセロニアンが決まる!
「オセロニアンの戦 2017夏」は、全国のオセロニアプレイヤーの頂点を決める公式の全国大会。
全国6都市で予選が開催され、参加ユーザー総数888名という過去最大規模のイベントとなり、ついに、そのフィナーレとなる決勝大会が行われた。
会場となったベルサール渋谷ガーデンでは午前中に、決勝大会に出場する最後の1枠を決める当日出場枠予選も開催。
地区予選に引き続き以下のようなデッキ制限のルールで、本戦出場をかけて熱戦が演じられた。
当日出場枠予選デッキ編成ルール
- コスト180以下のデッキのみ使用可能
- 以下のいずれかの条件を満たすデッキのみ使用可能
- 神属性駒が10枚以上
- 魔属性駒が10枚以上
- 竜属性駒が10枚以上
- 神、魔、竜属性の駒がそれぞれ4枚以上
予選と決勝の2ラウンドで実施され、決勝トーナメントで勝ち抜いた1名が、午後に行われる決勝大会へ駒を進める。
熾烈な争いの結果、予選を魔デッキで全勝という脅威の結果を残したスコフィールドが決勝大会本戦へ進出!
まさに逆転の連続!準々決勝ダイジェスト
地区予選ですでに出場を決めていた7名に加え、当日出場枠を獲得したスコフィールドの計8名により、決勝大会が行われる。
決勝大会はトーナメント形式となっており、各対戦は2本先取で勝ち抜けの3本勝負。
詳しいルールは下記のとおり。
決勝大会ルール
- コスト180以下のデッキのみ使用可能
- 下記の4デッキを事前に提出(「オセロニアンの戦」特設サイトにて事前に公開)
- 神属性駒が10枚以上
- 魔属性駒が10枚以上
- 竜属性駒が10枚以上
- 神、魔、竜属性の駒がそれぞれ4枚以上
- デッキ提出後の変更は不可
- 各対戦で4つのデッキから3つを選択して使用
- 勝利したデッキはその対戦では使用不可
事前に特設サイトにてデッキが公開されたことにより、対戦でどのデッキを使用するか、対戦相手がどのデッキを選択するかが、勝負の分かれ目といったところだろうか。
当日出場を決めたスコフィールドは、他の出場者のデッキを見た上でデッキを編成できたので、これが勝負にどう影響するにか注目したい。
決勝大会出場者は下記の8名。この中から、最強のオセロニアンが決定する。
決勝大会出場者(敬称略)
- ぱてぃちえーる(仙台大会代表)
- キキ(札幌大会代表)
- いっせー@耐久(福岡大会代表)
- ほそドゥン(名古屋大会代表)
- 伊丹(大阪大会代表)
- kousei06(東京大会代表:優勝)
- 社畜坊主@登山部(東京大会代表:準優勝)
- スコフィールド(当日出場枠)
準々決勝第1戦:キキ vs ほそドゥン
決勝大会の開幕を飾るのは、札幌大会代表のキキと名古屋大会代表のほそドゥン。
キキは、大学で専攻した心理学を武器に、定石を外すことで相手を乱すトリッキーなプレイスタイル、対するほそドゥンは過去のオフラインイベントで幾度となく好成績を残してきた実力者だ。
第1試合は、キキは蘭陵王リーダーの魔デッキ、ほそドゥンは新春蘭陵王リーダーの神デッキを選択。
キキの魔デッキは、進化ラドラをはじめとした吸収スキルを多く採用した、今回の出場者では他に類を見ない構成。
キキは、初手アズリエルから、果敢にコンボスキルを狙うも、ほそドゥンはミアクレルで対抗。定石通りの展開に修正する。
その後、特殊ダメージの罠駒・イヴェットを角に配置して大ダメージを図るが、ほそドゥンが4枚返しでエンデガを決め、10,000を上回る超ダメージで勝負を決めた。
第2試合は、キキが新春蘭陵王をリーダーとした混合デッキを選択。ほそドゥンは、進化ヨシノリーダーの魔デッキをチョイス。
ほそドゥンが展開した罠の数々を、低ダメージでかいくぐり、特殊ダメージの連打でキキが勝利。
準決勝進出を賭けた第3試合は、お互いが直前までの試合で敗北した魔デッキという対戦カードに。
先行のキキは初手に出した、1枚返しで発動する罠駒・トゥーミエが功を奏し、序盤から有利な試合運びをみせる。
アズリエルや進化ラドラなど、S駒を引くツキもあり、順調にダメージを与えていき、その勢いのままほそドゥンを撃破。
触れ込みどおり、トリッキーな戦術で、キキが準決勝へ進出を決めた。
準々決勝第2戦:伊丹 vs 社畜坊主@登山部
続いては、大阪大会代表の伊丹と激戦区・東京大会で準優勝に輝き決勝大会に進んだ社畜坊主@登山部による準々決勝第2戦へ。
初戦は、伊丹が進化ヨシノをリーダーにした神デッキ、社畜坊主@登山部がフルカスがリーダーの魔デッキ。
お互い、迷うことなくヨシノ、フルカスを出して大きくダメージを与え合う、スピーディーな試合展開を伊丹が制し、準決勝へ王手をかける。
続く第2試合。
伊丹は神デッキ同様に進化ヨシノをリーダーとした魔デッキで勝負をかける。
それに対し、社畜坊主@登山部は蘭陵王リーダーの混合デッキ。
伊丹が先行2手目で闘化ブランジェッタを出し、3ターン後に強力な毒ダメージが社畜坊主@登山部を襲う……はずだった。
社畜坊主@登山部のデッキに仕込まれていた孫尚香のアンデッドにより、逆に回復を手助けしてしまい、そのまま社畜坊主@登山部が2試合目に勝利。
運命の第3試合は、お互い魔デッキによる対戦に。
社畜坊主@登山部は、序盤からHP50%以下でしかスキルを発動できない駒が手に入ってしまう厳しい展開。
反面、先行の利を生かした魔強化マスの利用、闘化リッチとアズリエルの毒により、着実にダメージを与えた伊丹が、危なげなく勝利を飾り、準決勝へと勝ち進んだ。
準々決勝第3戦:ぱてぃちえーる vs いっせー@耐久
準々決勝第3戦に参戦するのは、9,300勝(仙台予選時点)という戦績をほこるクラスマッチガチ勢・ぱてぃちえーる。
対するいっせー@耐久は、今大会最年少の高校3年生。
実績が勝つか、若さが勝つか、注目の対戦カードだ。
第1試合、いっせー@耐久はユーザー名よろしく、回復耐久デッキを選択。
ぱてぃちえーるは、進化ムーニアをリーダーとした混合デッキで果敢に攻めるも、回復量に追いつかず、攻めあぐねる展開に。
さらに、ぱてぃちえーるがコンボスキルによる高火力の通常ダメージに期待できる場面でも、ヒアソフィアの99%デバフで対応するファインプレーを披露し、いっせー@耐久が初戦を制する。
もう後がないぱてぃちえーるは、第2試合に新春蘭陵王リーダーの神デッキで勝負し、2ターン目から闘化アシュナリーでアンヘルを召喚。
2枚召喚できるところを1枚しか召喚できないというデメリットはあるが、E3の位置に召喚されたアンヘルのコンボスキルをうまく使い、勝敗を決定づけた。
第3試合は、混合デッキ同士の対戦。いっせー@耐久は序盤に手駒事故で忍竜、アンドロメダを切らざるを得ない不運。
その後は一進一退の攻防の末、ぱてぃちえーるが紙一重の差で勝利。準決勝進出を飾った。
準々決勝第4戦:kousei06 vs スコフィールド
準々決勝最後の対戦は、カップ戦実装以降、トップ100位以内しかとったことがないレジェントプレイヤーkousei06と、当日出場枠を獲得し、この日ノリに乗っているスコフィールドが相見える。
新春蘭陵王の神デッキを繰り出すkousei06に対し、激選の当日出場予選で活躍した魔デッキで構え打つスコフィールド。
スコフィールドの罠駒に対し、kousei06は決め手に欠ける試合運びを強いられ、フィニッシャーを満足に機能させることができない。
耐え忍びつつ、確実にダメージを稼いだスコフィールドに初戦の軍配が上がった。
続く第2試合は、お互い神デッキというマッチアップはkousei06が勝利し、最後の準決勝進出者は第3試合の結果に委ねられた。
使用デッキは、kousei06が進化ヨシノの魔デッキ、スコフィールドが第2試合で使った蘭陵王の神デッキ。
kousei06は初手に進化ヨシノ、2手目に辺に闘化ブランジェッタという堅実な手順を踏んでいく。
さらに、イヴェットを辺に配され、特殊ダメージを使いにくい状況に追い込まれたスコフィールド。
エンデガのスキルとザフキエルのコンボスキルで肉薄するが一歩及ばず、kousei06が勝利。
4人目のセミファイナリストにkousei06が名を連ねた。
息を飲む暇もない準決勝の熱戦
すべての対戦が第3試合までもつれ込んだ準々決勝を勝ち抜いた4名により、準決勝の幕が上がる。
準決勝進出者
- キキ
- 伊丹
- ぱてぃちえーる
- kousei06
決勝へ進むオセロニアンは誰か、ここからは動画を交えてレポートしていこう。
準決勝第1戦:キキ vs 伊丹
まずは、トリッキーな戦術で相手を惑わすキキと、冷静沈着な攻めが魅力の伊丹による第1戦。
1試合目、キキは準々決勝で使わなかった神デッキ、進化ヨシノがリーダーの魔デッキで対戦スタート。
先攻の伊丹は定石どおり、初手に進化ヨシノで大ダメージを与え、2手目にイヴェットでキキをけん制する。
対するキキはリスクを承知で金色・アラジンでイヴェットの罠に踏み込み、反撃の機会をうかがうも、伊丹がアヌビスでコンボスキルを封じ、盤面を支配。
キキは運悪くS駒を1枚も引けないまま、1試合目を伊丹に譲った。
対戦動画
1試合目に敗れたキキは、デッキを得意の魔デッキへ変更し逆転を狙う。
伊丹は、準々決勝でも使った進化ヨシノがリーダーの神デッキで迎え撃つ。
先攻を取ったのは伊丹。1試合目に続き、初手進化ヨシノでダメージを稼ぎ、アドバンテージを得る。
キキは初手でルキアを繰り出し、伊丹のフィニッシャーの1枚、ヴァイセを無駄打ちさせることに成功。
ヴァイセを無駄にしてしまった伊丹だが、その後もモルジアナ、エンデガと、強力な特殊ダメージで猛攻をかける。
キキも、進化ラドラやイーグヤーホ、闘化前田まつの吸収スキルでしのぎながら伊丹のHPを削っていく。
お互い致死圏になり、フィニッシャーを引けるかどうか、という場面でキキが引いたのはリッチ……。
ツキに見放されたことが敗因と言えるほどの接戦を制し、伊丹が決勝へと駒を進めた。
対戦動画
準決勝第2戦:ぱてぃちえーる vs kousei06
続いて、クラスマッチトップランカーのぱてぃちえーると、カップ戦では最高位のレジェンドしか取ったことがないという実力者kousei06の対戦。
第1試合、ぱてぃちえーるは魔デッキを、kousei06は神デッキを選択する。
先攻ぱてぃちえーるは、進化ヨシノに続いて闘化ブランジェッタを辺に出し、3ターン後の毒ダメージで試合の流れを引き寄せようと画策。
ヴォルメラーやツキカゲといったB駒の罠もうまく決まっていき、着々とHPを削っていく。
kousei06も、X打ちしたアラクのコンボスキルや金色・アラジンで果敢に攻め、一時はHPを上回る。
しかし、ヴァイセ、エンデガと立て続けにフィニッシャーを出せたぱてぃちえーるが第1試合を制した。
対戦動画
第2試合は、お互いに新春蘭陵王リーダーの神デッキの組み合わせ。
序盤は両者とも、バフや防御駒を展開する静かな立ち上がり。
試合が動いたのは中盤、ぱてぃちえーるがアシュナリーを角の隣に展開。オセロ的には不利になるが、コンボスキルで一気に攻め立てる思惑なのだろう。
しかし、kousei06は潤沢なHPを活かし、丁寧に盤面の優位を取っていく。
金色・アラジンで勝負を決めるかどうか微妙なラインの場面を迎えても、kousei06は勝負を急がず、削り切れないと判断しブライダル・ウンディーネでデバフをかける丁寧な打ち筋を発揮。
そこから、畳み掛けるようにミアクレルで金色・フギンとムニンのコンボスキルを決めて勝負あり。勝負は第3試合へともつれ込む。
対戦動画
第3試合、ぱてぃちえーるは第2試合と同じ神デッキ、kousei06は進化ヨシノリーダーの魔デッキに、決勝進出への望みをかける。
先攻を取ったkousei06は迷わず進化ヨシノ、アルカードと立て続けに割合ダメージで大きくリードを奪う。
ぱてぃちえーるも、進化ローランの高火力で肉薄するも、決めきれず。
しかし、kousei06も決め手に欠けるといった状況になり、次にフィニッシャーを引いた方が勝ちという、手に汗握る展開に会場は息を飲む。
そして、kousei06がヴァイセを引き当て、観客の歓声とともに準決勝第2戦は終結。
決勝戦のカードは、伊丹 vs kousei06となった。
対戦動画
最強のオセロニアンが決まる決勝戦:kousei06 vs 伊丹
7月の仙台地区予選を皮切りに、長きにわたって繰り広げられた「オセロニアンの戦 2017夏」もいよいよ決勝戦。
果たして、オセロニアンの頂点に君臨するのは、東京代表・kousei06か、大阪代表・伊丹か――。
第1試合
優勝へとつながる大事な1試合目。伊丹は魔デッキ、kousei06は神デッキで先勝を狙う。
先攻は伊丹。迷わず進化ヨシノの割合ダメージで、戦いの火蓋が切って落とされた。
さらに、辺にイヴェットをセットし、神デッキの特殊ダメージに予防線を張っておく。
引きも冴えわたり、3ターン目にアズリエルを引き当て、X打ちをするという、完璧な立ち上がりで主導権を握る。
kousei06も負けじと、ザフキエルのコンボスキルや金色・アラジンで対抗、相手がルキアを出してもピンポイントで低ATKのガラムを引き当て、新春蘭陵王を何とか手ゴマにキープ。
勝敗を決めたのは、伊丹が角マスに放ったモルジアナ。
kousei06のブライダル・ウンディーネによるデバフがかかっていたが、神強化マスの効果が乗り、ギリギリでkousei06のHPを削り切った。
スピーディーな展開を制した伊丹が、優勝へ手をかけた。
対戦動画
第2試合
さて、もう後がないkousei06。選択したデッキは、1試合目で敗北を喫した神デッキ。
優勝へ王手をかけた伊丹も神デッキを選ぶが、こちらは進化ヨシノをリーダーとするまったく異なる編成だ。
今度は先攻となったkousei06は、ザフキエルを皮切りに、アタッカーでテンポよくダメージを与えていく。
後攻、伊丹は初手進化ヨシノ。
そこから、2ターン目にアズリエルを引き、辺に設置。毒ダメージに加え、後のコンボスキルにも期待できる。
さらに、3ターン目にはイヴェットを引き当て罠を仕掛け、1試合目に続き、パーフェクトな流れ。
kousei06も祝融やジークフリートなど、コンボスキルに期待できる駒を出していくが、伊丹は落ち着いて処理していき、フィニッシュ前にもルキアで相手の動きを制限する徹底ぶりを発揮する。
ラストはヴァイセでHPを飛ばして伊丹の勝利。
これがオセロニアの戦い方だと見せつけんばかりの、迷いがないプレイングで、伊丹が見事優勝を決めた!
対戦動画
数々の名勝負が繰り広げられた「オセロニアンの戦 2017夏」もついに閉幕。
MCや出場者、会場に訪れた観客からは、次の大会に期待する声もさっそく聞こえてきた。
けいじぇいPは「予選で全国をまわって、たくさんの出会いがありましたし、たくさんのドラマもありました。次のイベントとか大会とかで皆さんにお会いしたいと思います。」とコメント。
日本一のスマホ対戦ゲームを目指すオセロニアの今後の展開に目が離せない。
オセロニアのイベント初取材だった筆者としては、参加者同士が和気あいあいとしたムードを放っていて、知り合いがいなくても参加しやすい印象を抱いた。
これまでオフラインイベントに興味がなかった人も、一度足を運んでみてはいかがだろうか。
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