App Annieが2022年の「アプリ市場予測レポート」を公開!

  • 2018年05月10日

App Annieは、2017年実績から、2022年までの「アプリ市場予測レポート」を発表した。予測では、世界のアプリダウンロード数は、2022年までに2,582億件に達する見込みで、世界のアプリ消費支出は、2022年までに92%増の1565億ドルに到達することが算出されている。

モバイルデバイスの普及は60億台を突破する見込み

[以下、リリースより]

アプリ市場データを提供するApp Annieは、2017年実績から、2022年までの「アプリ市場予測レポート」を発表します。

App Annieのアプリ市場データは、世界のトップパブリッシャー100社のうち94社に採用いただいており、競合の調査から国際展開まで、アプリ市場で成功するために必要なデータとインサイトをお届けしています。

世界のアプリダウンロード数は2022年までに2,582億件に

  • アプリストアにおける消費支出は1,565億ドルに

ダウンロード数の増加は、スマートフォンのインストールベースが2017年の39億台から2022年には61億台へと急増することが要因となります。

デバイスの増加を牽引するのは、新興市場で初めてスマートフォンを購入する層です。

消費支出の増加は、インストールベースの急増と、成熟市場におけるデバイスあたり支出額の増加によってもたらされます。

国別ランキング

  • 中国は2022年までアプリダウンロード数トップの地位を維持、消費支出は倍増

  • 日本の消費支出は50%成長し3位を維持する予測

2022年、中国はダウンロード数トップの市場地位を維持するでしょう。

インドでは、膨大な人口を背景に爆発的な増加が続きます。インドにおけるスマートフォンの普及を牽引するのは、安価なAndroidデバイスの増加と、補助金を受けた4G通信サービスの拡大です。

より成熟した市場の米国と日本は、2022年までに年間ダウンロード数が安定してくるでしょう。

両国ともダウンロードの絶対数は高いままで、2022年のデバイスあたりの年間平均新規アプリダウンロード数は、米国が21件、日本が15件と予想されます。

配信アプリ数が増加する一方、ダウンロード頻度は低下するため、パブリッシャーは新規ユーザー1人を獲得するのにより多くの投資を求められることになります。

ただし、これらの市場では支出額が急増すると予想されるため、ユーザーあたりの生涯価値(LTV)に対するROIは高くなるでしょう。

米国、日本、韓国などのより成熟した市場は、アプリ市場成熟における「成熟」段階へと移行するのに伴い、消費支出の急増を示すでしょう。

ドイツの消費支出額は2017年の世界7位から2022年には5位に順位を上げると予想されます。

世界のアプリダウンロード数は2022年までに45%増の2,582億件

南北アメリカ地域における増加を牽引するのは、ブラジルなどの大きな新興市場です。

ただし、より成熟した米国市場で先述の「拡大」段階が進行するため、それが同地域の全体的な成長率を抑制します。

アジア太平洋地域(APAC)は最も急成長を遂げる地域となります。

インド、インドネシア、ベトナムなどの市場、および中国の3線都市や農村部は成熟の初期段階にとどまり、それらすべてが2022年までダウンロード数の大幅な増加を示すでしょう。

欧州・中東・アフリカ地域(EMEA)のダウンロード数増加を牽引するのは、未成熟ながら急成長しているエジプト、ウクライナ、ポーランドなどの市場です。

また、市場成熟がはじまりつつある大規模市場のロシアも、引き続き堅調にダウンロード数を伸ばすでしょう。

世界のアプリ消費支出は2022年までに92%増の1,565億ドルに

アプリストアにおける支出額の増加は、成熟市場におけるデバイスあたり支出額の増加が主な要因となります。

ユーザーがますますアプリに依存し、アプリから価値を得るようになるのに伴い、アプリ経由で支出する意欲は高まります。

南北アメリカ地域

デバイスあたりの支出額の増加は米国によって牽引され、同地域のアプリストア消費支出は2022年までに倍近くに増加するでしょう。

米国のデバイスあたり年間支出額は2022年に60ドルを超え、2017年から50%近い伸びを見せると予想されます。

アジア太平洋地域(APAC)

韓国、日本、そして中国の1線および2線都市などの成熟度の高い市場が、支出の急増を特徴とする「成熟」段階に突入することが要因となります。

欧州・中東・アフリカ地域(EMEA)

イギリス、フランス、ドイツなど、複数の成熟度の高い市場が存在します。それらすべてが、今後5年間に堅調な支出の伸びを示すと予想されます。

2022年のアプリ市場の消費支出を地域別・ストア別・カテゴリ別に分類した俯瞰図

注:支出額は総額(アプリストアの手数料を含む)

デバイスあたりの平均アプリ支出額は2022年までに23%増加

個人の支出も拡大し、2022年にはアプリに対するデバイスあたりの平均支出額が25.65ドルに達する見通しです。

それと並行して、世界のスマートフォンとタブレットのインストールベースは2017年の39億台から56.4%増加し、2022年には61億台に達すると予想されます。

これらの増加もあり、アプリに対する消費支出の全体的な増加を促すでしょう。

日本のデバイスあたり年間支出額は、2022年に世界平均の6倍近い140ドルを超える見通しで、国別では群を抜いてトップです。

App Annieについて

App Annie(アップアニー)は、アプリビジネスに役立つアプリ市場データと分析を提供する世界No.1の情報プラットフォームです。

アプリ市場の情勢、自社アプリの競合優位性をより深く把握するため、100万を超えるユーザーに利用されています。

米・サンフランシスコに本社を置き、世界15都市で450名以上の従業員が活躍しています。

現在までにeVentures、GreenspringAssociates、グレイクロフト・パートナーズ、IDGキャピタル・パートナーズ、Institutional Venture Partners、セコイア・キャピタルなどの世界中のベンチャーキャピタルから1億5,700万米ドルの資金調達を実施しました。

(C)App Annie