「空を飛んでる感」がひしひしと感じられる飛行機シミュレーション
スマホを操縦桿に見立て、両手で持って上下左右に傾けながら飛んでいくというジャイロセンサーを活かしたプレイスタイル。操作は簡易的だが、自らの腕に合わせて方向転換する飛行機の様子、そして窓の外に広がるグラフィックともリアリティがあり興奮させられる。
ゲームの流れはステージ制で、各ステージで与えられたミッションをこなしていくこととなる。序盤はチュートリアルとして、離陸、高度調整、旋回、着陸といった動作を1つずつ覚えていく。筆者は最初の離陸をプレイし始めた瞬間、空港で飛行機が飛ぶ瞬間の楽しみな気分を思い出した。
スマホの傾きで飛行機を操作するので、フライト前に毎回傾きの調整を行う。腕がラクな位置で調整ボタンを押せば、その傾きが操縦桿の基本ポジションとなる。動作がとても精密なので、思う通りに動かずイライラさせられることもない。
傾き1つで縦横無尽なフライトに。風景の見晴らしもバッチリ
まずは練習として、空中に描かれた緑色のサークルをくぐってみよう。スマホを上下左右に傾けると、ゆっくりその方向へ進んでいく。
飛行機は高度が高くなればなるほど、周りの景色がゆっくり動いているように見える。そんな現象もうまく再現されていて、飛んでいる実感が感じられる。あたかも無免許で飛行機を操縦してしまったかのような、妙な背徳感すらあった。
現実と同じく、着陸する瞬間が最難関
着陸時は機体がなるべく地面と並行になるよう慎重にバランスを取って着地しよう。最後に右下のブレーキボタンを押せば、無事止まってミッションクリア。ここであまりにもバランス悪く着地すると、事故を起こしてしまうので要注意だ。着陸するのが遅れて滑走路をオーバーランしたり、斜めから着陸してしまい脱線してしまったりすることもある。
1つの飛行機につき5つのステージが用意されており、すべてクリアすると次の飛行機に乗れるようになる。海を走れる水陸両用型の機体、大型旅客機、さらには戦闘機やコンコルドまで、さまざまな飛行機を体験できるのも見どころ。どの飛行機も実在する機体を再現している。
飛行機ならではのトラブル発生!機転を利かせて生き抜け
ミッションの内容は、目的地の空港に無事着陸せよというものが大半だ。ただ、これが一筋縄ではいかない。激しい雷雨の影響でバランスを取るのが難しくなったり、燃料タンクからオイルが漏れて緊急着陸する必要に迫られたり、あらゆるトラブルが襲いかかる。
エンジンが故障してガタガタの飛行になってしまうステージでは、早い段階で着陸するための軌道を整えることがキモに。山火事で空中消火活動を行うステージでは、小さく旋回しながら火の真上を適確に飛べるかどうかがポイントだ。その他、乗務員の体調不良、ホワイトアウト(空が真っ白になり前が見えなくなる現象)、夜間の捜索活動などといった多様な試練を乗り越えていこう。
ところで、この手のゲームを見ると、1度は思いきり事故を起こしてみたくなるのが人情ではないだろうか。障害物や地面に激突したらどうなるのか気になるものだ。本作は飛行機の爆破シーンもきちんと作られていて、山や管制塔に突っ込むと炎上シーンを見せてくれた。
アイテム収集やカスタマイズ要素はなし。遊びたいときだけ気軽にフライトを
各ステージを飛行技術のみでクリアしていくゲームなので、何度もやり込んでお金を集めたり飛行機をグレードアップさせるような要素はない。他のゲームにちょっと飽きたときなど、遊びたいときだけ気軽に遊べる。1回のフライト所要時間は3〜5分程度だ。
本物の飛行機に比べれば大幅に簡素化された操作なのだろうが、離陸する瞬間のワクワク、飛行中の開放感、そして着陸する瞬間の緊張はパイロットでない一般人にとって十分すぎるほどの体験を与えてくれる。ステージクリア時など区切りのいいタイミングで広告が表示されるタイプのゲームで、アプリ内課金もないので、ぜひ気軽に大空を飛んでみてほしい。
- 使用した端末機種:Galaxy S6 edge
- OSのバージョン:Android 5.0.2
- プレイ時間:約3時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.04
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