World of Tanks Blitz【攻略】すべての基本は軽戦車にあり! 高い機動力を生かすためのテクニック

モバイルに特化した『World of Tanks Blitz』(以下、WoT Blitz)では、PC版と比べてさまざまな違いがある。その中でも大きなポイントとなっているのが、「軽戦車」での立ち回りだ。今回は軽戦車を使用する際の注意点や豆知識などを説明しておこう。

最初はだれでも軽戦車からスタート! 求められる役割は?

『劇場版ガールズ&パンツァー』をご覧になった方であれば、アンツィオ高校から唯一参加した軽戦車「CV33」の活躍から、戦場における偵察という要素がいかに重要であるかがおわかりいただけるはずだ。

『WoT Blitz』には、PC版で偵察および情報の伝達に大きな役割を果たす「無線機」が存在しない代わり、味方の戦車が発見した敵の情報は、即座にチーム全体に伝えられる

敵の配置を味方に伝えるのは、基本的に軽戦車の役目だ。ただし、あまり大きく突出しないように注意しよう

しかし、『WoT Blitz』はPC版に比べて戦場の広さが小さく、参加車両が少ないことから、偵察そのものの重要度はかなり低くなっている。

そのため、たとえ装甲が薄く、砲の威力が小さめの軽戦車であっても、積極的に砲撃戦に加わっていく必要が生じている。

茂みの中に身をひそめ、敵の情報を味方に伝えているだけでは勝利を呼ぶことはできないのだ。

PC版の15vs15に対し、モバイル版の『WoT Blitz』は7vs7での戦闘になるのでバトルの展開がかなり早く、チーム全体の火力という意味でも必然的に戦力として計算に入れられてしまう

ゲーム開始時に与えられるTier Iの車両は、イギリスの「Medium I」を除いてすべて軽戦車。

このランクでは軽戦車らしい特徴はあまり感じられないが、装甲が薄いという欠点だけは上位Tierでも続いていく……。

各国における上位Tierの軽戦車をチェック

実は『WoT Blitz』では上位Tierの軽戦車はかなり限定されており、最上位でもドイツのTier VIII「Ru 251」で技術ツリーが途絶えてしまう(以降は中戦車に発展する)。

とはいえ、軽量・快速の中戦車であれば、軽戦車で鍛えたテクニックはそのまま活用することができるだろう。

さて、各国の最上位Tierの軽戦車をあらためてチェックしておこう。

Spähpanzer Ru 251(ドイツ、Tier VIII)

スペック上の最高速度は80km/hとかなり魅力的だが、エンジンがやや非力で加速が悪く、かなりくせの強い戦車となっている。

A-20(ソ連、Tier IV)

傑作戦車「T-34」の試作型。軽戦車の割に火力を期待できる。3タイプの砲を選んで搭載できるのが特徴

Crusader(イギリス、Tier IV)

『劇場版ガールズ&パンツァー』でも活躍を見せた巡航戦車。最終的には、高い貫通力と発射速度が特徴となる

Type 5 Ke-Ho(日本、Tier IV)

高い旋回力で抜群の機動性を発揮するが、加速性は控えめ。深い俯角を持ち、段差のある場所でも砲弾を下方へ撃ち込むことができる

T1 Cunningham(アメリカ、Tier I)

数戦もすれば次の戦車に乗り換えることになるが、Tier Iの車両のため修理費は無料! エンジンが車体の前部に搭載されているため、砲塔は後部に搭載されている

機動力を最大限に生かせ! 軽戦車ならではの立ち回り

PC版に比べてバトルに参加する車両の数が少ないため、単独で先行して敵の情報を味方に伝える……という場面は多くない。

むしろ、味方の本体の動きに合わせて先行し、敵と遭遇したら即座に後退する、建物に身を隠すといった行動が必要だ。

バトル開始の直後は先行してもOK。ただし、退避ルートは常に意識しておこう

序盤は身軽な機動力を生かして敵の発見に努め、戦闘が始まったら味方の動きに合わせて火力支援を行うというのが、軽戦車の基本的な立ち回り。

中盤以降は敵の背後に回り込んだり、おとりになって敵をおびき寄せたりする動きに徹しよう。

1対1の撃ち合いでは負けてしまうことがほとんどなので、「隙あらば退散!」ということを心掛けておくように。敵に発見されている状態で足を止めるなど、もってのほかだ。

PC版では取得するのが面倒な搭乗員スキル「第六感」がデフォルトの状態で有効になっており、敵に自分が発見されたときは頭上の「豆電球」のマーカーでそれを知ることができる。発見されたら、すぐに移動して配置を変更しよう

バトルの開始時には、味方と敵の車両の種類がリストで表示される。重要なのは、各戦車のTierとカテゴリー。自分の戦車が全体の中で低いTierとなっているときは、あくまで脇役に徹しよう。倒せそうな敵をあらかじめチェックしておくのも大切だ

独特な操作方法に注意

『WoT Blitz』での操作は、バーチャルパッドを使った移動と、画面のスワイプによる照準作業が基本となる。

PC版に慣れた人なら、バーチャルパッドの独特な感覚に戸惑うかもしれないが、混乱してしまった時にはいったん左手の指を画面から離し、改めてタッチしてバーチャルパッドを行きたい方向にスワイプしよう。

軽戦車を使っているときは、即座に後退しなければならないという場面も多い。後退中に方向転換を行う場合、前進の場合とは逆方向に転回することに注意しておこう

照準の面においては、スワイプできる範囲が端末の画面サイズによって制限されてしまうため、PCのマウスのよう素早くに一気に視界を回転させることは難しい。これは、対戦している相手も同じだ。

つまり、敵と1対1の状況に陥ったとき、高速で相手の周囲を旋回していれば、相手に攻撃されることなく一方的にダメージを与えられる可能性があるということ。

なお、敵車両の砲塔の旋回速度にも左右されるが(砲塔を持たない駆逐戦車が相手ならわかりやすいだろうか?)、高い機動力を持つ戦車ならではのこの状況は、俗にNDKと呼ばれている。

「Non Damge Kill」の略かと思いきや、どうやら「ねえねえ今、どんな気持ち?」の意味らしい……。

敵の背後をとった! 相手は砲塔のない駆逐戦車なので、即座にこちらに砲を向けることは不可能だ。このまま左手の方向へ回り込めば、一方的に撃破できる

この場合、オプション設定で「自動照準」を「有効」にしておく、または「ボタン制」で切り替えられるようにしておくのがおすすめだ

砲撃では弱点を狙え! ダメージにこだわる必要なし

『WoT Blitz』ではスナイパーモードに切り替えた際、敵の装甲の厚い部分が、赤いフィルターで覆われた状態で表示される。つまり、フィルターのない部分が砲弾の貫通しやすい場所となる。

どんなに威力のある砲弾でも、装甲を貫通しなければダメージを与えることはできない(榴弾は例外となるが、やはり貫通なしではダメージ量は期待できない)。

敵車両の前面がうっすらと赤くなっているのが分かるだろうか。側面や背面は装甲が薄く、こちらの砲弾が貫通しやすい

どうしてもタイマン勝負を行わなければならない状況なら、いわゆる課金弾を活用するのがいい。

課金弾……ということで、「リアルマネーが必要」と思いがちだが、実は購入時にゴールド(課金通貨)とクレジット(ゲーム内通貨)を切り替えることができる。

かなり高額なので、課金弾にたよってばかりだと赤字は必至だ。

課金弾の持つ高い貫通力は魅力だ。あらかじめ何発分かを購入しておき、必要に応じて装填する砲弾を切り替えるのがおすすめ

足を生かして背後を狙う軽戦車の場合、砲の貧弱さも相まって、敵の弱点を狙うことはより重要となる。すべてを覚えておく必要はないが、エンジンや弾薬庫などを積極的に狙っていこう。

また、装甲を貫通できずにダメージを与えられない場合は、履帯(キャタピラ)を狙って足止めを行い、味方の連携に期待するというのも1つのテクニックだ。

履帯切りを狙うなら、前端または後端にある起動輪を撃っていこう。

イギリスの「Medium Mk.II」(Tier II)の場合、起動輪は車体前方にある

「迷彩」で車体をカモフラージュ! 利用できるものは最大限に活用せよ

敵に発見されることが即座にピンチにつながる軽戦車。偵察などの役割に重きを置く場合、ガレージで「迷彩」を買っておくといい。

車体に迷彩ペイントを施すことで、わずか3%ではあるが「隠ぺい率」がアップ! 迷彩パターンはマップによって自動的に切り替わるので、夏季/冬季/砂漠のそれぞれで好みの迷彩を購入しておこう。

効果と値段はすべて共通。見た目の好みでチョイスして問題ない

忘れがちだが、「消耗品」や「拡張パーツ」も役に立つ。それぞれ、最大3つまで搭載可能。軽戦車なら、静止中の視認範囲が広がる「双眼鏡」や、静止中の被発見率が下がる「迷彩ネット」などがおすすめ

軽戦車は低~中Tierでしか活躍できないが、ここで覚えたテクニックは上位Tierの中戦車を乗りこなす際にも必ず役に立つ。今後の戦車生活に役立ててもらいたい。

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