モンスターレイド【ゲームレビュー】

『モンスターレイド』は、350種類を超えるモンスターを集めながら7つの島を冒険する、モンスター収集系RPGだ。ボードゲームのように進んでいくダンジョンと、戦略性と難易度の両方が高いバトルに注目しよう。

7つの島を冒険して最高のモンスターハンターを目指そう

本作は、ダンジョンでモンスターを集めながら最高のモンスターハンターを目指す、モンスター収集系RPGだ。

プレイヤーは駆け出しハンターの「レイナ」を操作しながら、「モンスターワールド」にある7つの島を冒険していく。

なんでこんなに密集しているんだ!?  と思わずにはいられないくらい、たくさんの島がある

ショートカットのかわいい女の子が、主人公のレイナ。残念ながら、男の子の主人公はいないようだ

7つの島にはたくさんのダンジョンがあり、探索を繰り返してモンスターや未知のアイテムを発見していく。もちろん、レイナの探索をじゃまする敵も出現する。

ダンジョンの中で、よくわからない石版をゲット!

ストーリーを進めながら、どんどん新しいダンジョンに挑戦していって、レイナが一人前のモンスターハンターになるお手伝いをしてあげよう。

登場するモンスターはどれもかわいい

本作には、350種類を超えるたくさんのモンスターが登場する。全体的にちょっとデフォルメされたイラストで描かれていて、これがまたかわいい。

モンスターを仲間にすると、主人公のレイナを助けるために一生懸命戦ってくれるようになる。

左が仲間モンスターで、右はダンジョンで登場する敵モンスターだ。どっちもかわいい

見た目だけでなく性能もバラバラで、どんなモンスターがいるのか探すのも楽しい。せっかくなので、今回のプレイで登場したモンスターを一部紹介してみよう。

ふわふわ系モンスター

名前は「アルリ」。オーブをもってふわふわ浮いている、モコモコなモンスター

ロボット系モンスター

名前は「ワード」。ゲームを始めたときに、6種類の中から選んだ。こう見えて回復スキルが使える

ブロッコリー系モンスター

名前は「プラニー」。ブロッコリーにしか見えないが、そこそこ強い

数はそれほど多くなさそうだが、かわいい女の子のような外見をした人型モンスターも登場するようだ(今回のプレイでは手に入らなかった)。

冒険中にたまに発生するロード画面では、まだ出会ったことのないモンスターがどんどん表示される。早く進めて仲間にしたくなってしまう。

謎のバニーガールも登場

ロード画面でいちばん気になったモンスター(?)「無限のバニーガール」。なぜかドット絵で描かれていて、違和感がすごい

ボードゲームのように進んでいくダンジョン

冒険の舞台となる7つの島には、たくさんのダンジョンがある。

自然豊かな森が広がる「アールノア」

暑そうな火山地帯がある「ブルカノース」。真ん中にある目がとても気になる

急に世界観が変わった近代的な「テラ・フレア」

島によって、精霊のようなモンスターやロボットが出てきたりと、生息するモンスターが異なっている。ほかにも、ドラゴンで出るといわれている島もあるようだ。

ダンジョンに入ってみると、ボードゲームのようなマップが登場する。

右下にある[移動]をタップすると、レイナがトコトコと歩き始める。分岐点にきたら、どっちに進むか指示してあげよう

レイナの通り道には「宝箱」や「発掘ポイント(地面が光っている場所)」があり、アイテムがゲットできたり、モンスターが仲間になったりする。

光っている地面を掘ってみると、「モンスターボール」をゲット! 開けてみると、モンスターが仲間になった。どこかで聞いたことがあるが、気にしないでおこう

また、歩いていると野生のモンスターに襲われてバトルが発生することも。そんなときは、仲間のモンスターに助けてもらおう。

いきなりモンスターに襲われて、びっくりしながらバトルに突入する。昔ながらのエンカウントバトルだ

仲間のモンスターは、レイナの代わりに戦ってくれる

マップのどこかで待ち構えているボスモンスターを倒せば、ダンジョンクリア

ボスを倒すとダンジョンから脱出してしまうので、落ちているアイテムは全部拾っておこう。

7つの島を行ったり来たりできる

面白いと思ったのが、1つの島を制覇したら次の島へ、という流れではなかったこと。

本作では、ストーリーが進むごとに「次はあの島のあそこにいこう!」といった感じでクエストが発生して、それをクリアしていく流れになっている。

とにかくいろいろな島をいったりきたりする。次の目的地は……「伝説の島」!?

難易度の高いバトルはやり込み要素たっぷり

基本は、タップして攻撃するだけの簡単な操作だが、やってみると思いのほか戦略性が高くてびっくりした。

左上には行動順が表示されている。順番が回ってきたら、スキルを選んで攻撃したい敵をタップするだけでいい

「スピード」のステータスが高いほど早く順番が回ってくる。スキルでスピードを上げれば、相手が動くまでに2回連続で攻撃することもできた。

また、こういうゲームには珍しく、敵モンスターのAIがしっかりしている。単純に攻撃してくるのではなく、状況に合わせて攻撃方法を変えてくるので、戦っていて非常に面白い。

敵は、属性相性が有利だったりステータスがダウンしているモンスターを優先的に狙うなど、ちゃんと考えて攻撃してくる

ほとんどのモンスターが、通常攻撃に「攻撃力ダウン」や「受けるダメージアップ」などの特殊な効果がある。属性の相性だけでなく、モンスターの組み合わせも非常に重要になりそうだ。

通常攻撃以外に、ゲージがたまると使えるようになるスキルもある。全体攻撃や回復など便利なものが多いので、チームのバランスを考えて編成しよう

スキルゲージは、ターンが経過するとたまっていく。スキルの効果によって発動までに必要なターン数が違っていて、強力になるほど使うまでに時間がかかる。

ゲージは次の戦闘に持ち越せるので、万全な状態でボス戦に挑みたいが、何気に敵の攻撃が強くて、回復スキルを使わないと全滅しそうになるのがつらかった。

モンスターの育成にパズル要素が!?

『モンスターレイド』には、モンスターの育成方法が4種類ある。

  • 合成:モンスター同士を合成してレベルアップ
  • 強化:強化素材でステータスを上げる
  • 進化:モンスターのレアリティをアップ
  • ルーン:石版を装備してステータスを上げる

この中で気になったのが、4つのめ「ルーン」だ。

ルーン自体は、「力がアップ」などの特別な力を持った石版をモンスターにもたせて、ステータスを強化するという、ごく一般的な感じだが、装備の仕方が面白い。

ルーンをつけようとすると、4×4のパズルのような画面が出てくる。右にある石版がルーンだ

ルーンには、それぞれ「横3マス」や「縦2マス」などの形があって、4×4のスロットの中にきれいに収まるように、配置する場所を考えながら装備していく。

ルーンは、緑色のマスの中なら好きに移動させられる。黒くなっているマスはルーンを置くことができないので、ほかのルーンの場所も考えながら配置しよう

さらに、モンスターごとに空きスロットの数や形が違っているので、ルーンの組み合わせはかなりのパターンがある。

同じモンスターでも、ほとんどのスロットが使えるものもいれば、5マスも使えなくなっているちょっと切ないパターンもある

今のところスロットを空けるためのアイテムは確認できていないが、きっとあると信じてがんばって進めていくつもりだ。

遊びきれなかったゲームモードを紹介

ダンジョン、バトル、育成のそれぞれで面白い部分を発見できたが、まだまだ面白そうな要素がたくさんあった。

今回遊びきれなかったものも多いので、簡単に紹介していこう。

巨大なボスと戦う「レイドボス」

スマホゲームでは定番ともいえる「レイドボス」。本作では、フレンドと協力して、巨大なボスと戦うことができる。

マップでたまに拾える「キー」を使うと、レイドボスへの扉が開かれる

中からは、とんでもなく強いボスモンスターが登場する。レベルは同じくらいなのに、まったく歯が立たなかった

与えたダメージは持ち越せるので、とにかくフレンドといっしょに戦いまくればきっと倒せるはずだが、残念ながらフレンドがほとんどいなかったので、今回は惨敗という結果に終わった。

本作には、ほかのプレイヤーとチームを組む「ギルド」もあるので、まずはここで仲間を見つけてから、みんなで協力してレイドボスに挑むのがいいだろう。

ほかのプレイヤーのチームと戦える「アリーナ」

対戦モードももちろんある。本作では、アリーナという場所でほかのプレイヤーが作ったチームと戦うことができる。

アリーナはモンスターアイランドの中にある。最初から入ることはできるが、使えるようになるのはまだ先のようだ

ほかにも、「チャレンジタワー」と呼ばれるダンジョンのようなものもある。かなり難易度が高そうな予感がするので、挑戦するのが楽しみだ。

かわいい見た目なのに、ガチなバトルが楽しめるといった印象の『モンスターレイド』。非常に高い戦略性で知られている『サマナーズウォー』を思わせる、久しぶりにやりごたえのあるRPGだ。

ポチポチするだけのゲームに飽きている人は、ぜひチャレンジしてみよう。

  • 使用した端末機種:iPhone 5s
  • OSのバージョン:iOS 8.3
  • プレイ時間:5時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.3
  • 課金総額:0円

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