異なる文化を持った3つの勢力が激突!
壮大なスケールの領土争いを描いた大規模オンラインストラテジー
『マーチ オブ エンパイア』は、ハイランドのキング、北方の遊牧民族のツァーリ、砂漠のスルタンの3つの勢力から1つを選んで、自分の勢力を拡大していく国家運営シミュレーションだが、とにかくゲーム中に用意された要素が多く、やれることが尽きないのが特徴だ。
もちろん、それほど頻繁に触らなくても特に問題はないし、やり込みプレイが好みならやるべきことはたくさんあるという、懐の広さが魅力だ。国家運営シミュレーションとしては基本的なことはすべて押さえているので、この手のゲームを触ったことのある人には余計な説明が必要ないのもうれしい。
王様の日常はそれなりに忙しい
3つの勢力にはそれぞれ特徴があるが、あとで変更することもできるので、最初に難しく考える必要はない。今回は、ヨーロッパ圏のゲームとしては珍しい中東系の国家が用意されていたので、砂漠のスルタンを選んでプレイしてみた。なお、どの勢力を選んでもやれることと、やるべきことはまったく変わらない。
操作に関しては特にアクション性を要求されるものでもなく、ストレスは感じなかった。しかし、画面内にさまざまな要素が密集していること、領地内では縦方向のスクロールに遊びがないことなどで、片手でのプレイは少々難しかった。ただ、クエストが完了してから新たなクエストに挑戦するということの繰り返しであり、満員電車のなかでも遊ぶことはできる。
プレイヤーがやるべきことは大きく分けて内政と軍事であり、内政を充実させて軍備を強化するという流れはベーシックで、システムがすんなりと理解できる。また、この手のゲームに慣れてないユーザーのためにクエストという形でガイダンスが出るので、それに沿って進めていくことをおすすめする。
クエストを進めれば、何をすればいいのかも自ずとわかる。またクリアすればご褒美ももらえるので、この手のゲームに慣れた人も序盤はクエスト通りに進めていくといいだろう。
クエストは無限に続く
序盤のクエストはゲームシステムを把握するために用意されているが、施設の拡張や兵員の育成などひととおりのことを学べば、あとは報酬目当てのものへと性格が変わる。とにかく何か結果が出れば報酬が受け取れるので、1つひとつ進めていくことがモチベーションにつながる、親切な設計であると言えるだろう。
なお、施設の拡張は、他の施設の拡張レベルとリンクしており、1つの施設だけを極端にレベルアップさせていくことはできない。また、レベルが上がれば拡張に必要な時間も比例して長くなる。無論、時間短縮のためのアイテムも用意されているので、必要なら積極的に利用しよう。
マクロとミクロの視点が密接に関わるゲームシステム
国家運営というマクロな視点のほかに、自国にいる英雄を冒険の旅に出すこともできる。この冒険によって追加の資源や経験値を獲得することができ、さらに英雄を強化すれば軍を率いての戦闘にて有利なボーナスが付与される。
また、英雄のレベルの分だけ、軍事、収入、発展のカテゴリーにポイントを振り分けて、それぞれにボーナスを付与することもできる。このように、個人や国家が相互にリンクしているという点も独特である。
国家の繁栄によってゲームの性格も変化していく
今回のプレイでは4時間ほどしか遊んでいないので、本作の最大の魅力である同盟戦まではたどり着けなかった。一応、このゲームにおける究極の目的は、勢力拡張による世界統一なので、中盤以降は戦争がゲームのメインになっていく。その段階になれば、のんびりとクエストを楽しむというよりは、自勢力の生き残り拡大をかけて、さまざまな駆け引きを仕掛けていくことになるはずだ。
また、ゲームには世界中の多くのプレイヤーが参加しているが、チャットは自動翻訳されるので、コミュニケーションにさほどストレスは感じない。これまでにあったオンライン戦略シミュレーションの問題点や改善点を細かく改修した現時点での集大成であり、新たに国家運営MMOを遊びたいというプレイヤーにはマッチした作品といえるだろう。
- 使用した端末機種:iPhone 6 Plus
- OSのバージョン:iOS 8.4.1
- プレイ時間:約4時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.03i apa
- 課金総額:0円
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