Ingressバス「NL-PRIME」に乗ってきました
Ingressの面白いところは、スキャナ(ゲーム画面)では見ることができない、外の経験も実に豊富なところ。
完全燃焼とはいえませんが、アノマリーを通じていろんなことを知りました。
そして、そんなスキャナ外の新たな体験となったのが、ウワサの「NL-PRIME」(ネヌエル-プライム)への乗車でした!
NL-PRIMEとは、WILLER TRAVELとNianticが共同開発した、世界初のIngressバスです。
実際に見てこい! とのお達しをうけて行ってまいりました。
Ingressの世界観を表現した特別バス
「Aegis Nova TOKYO」のお台場特設会場に足を運ばれた方はもうご覧になったかもしれませんが、窓なしで、ボディー全体がIntelMapとロゴでラッピングされた、なんともマニアックな特別バスです。
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Ingressバスの概要についてはこちらの記事
2016年6月6日に発表になり、Aegis Nova TOKYOの翌日である7月17日から運行を開始しています。予約制で、現在は、
- 新宿駅(新宿センタービル)近辺周遊(水曜日)プラン
- 東京駅(丸ノ内鍛冶場駐車場)近辺周遊(水・金・土・祝日)プラン
- 成田駅→東京駅(丸ノ内鍛冶場駐車場)(水・金・土・日・祝日)片道プラン
- 東京駅(丸ノ内鍛冶場駐車場)→成田駅(水・金・土・日・祝日)片道プラン
- 東京駅(丸ノ内鍛冶場駐車場)⇔横須賀(日曜日)往復プラン
が用意されているようです。最新のプランや価格は公式サイトでご確認ください。
「NL-1331」の日本オリジナルバージョン
NL-PRIMEはアメリカやヨーロッパを走っているXM検出車両「NL-1331」の日本オリジナルバージョンであり、世界で1台のバスとのこと。
NL-1331は走るポータルともいわれているようですが、NL-PRIMEはポータルではありません。
外からはうかがい知ることができない車内は、Ingressの世界観が再現されているとのこと。
写真で見る限りでは、アメリカのSFテレビドラマシリーズ「Star Trek」(スタートレック)なんかを彷彿とさせるイメージでした。
乗車すると限定メダルがもらえ、車内では独自のコンテンツが楽しめるようになっているといいます。また、コラボグッズも販売しているとか。
さて、その実態はいかなるものなのでしょうか!?
宇宙船のような内部とゆったりシート
私が乗ったのは丸ノ内鍛冶場駐車場を出発して、ふたたび丸ノ内鍛冶場駐車場に戻ってくるという約1時間のコースでした。
当日、指定時間に駐車場に行くと、いましたいました! NL-PRIMEが!
Aegis Nova TOKYOのアフターパーティーの会場では、遠くにぼんやり見えているだけだったウワサのバスがそこにいました。
中を見せていただくと、うん、確かにこだわってる。乗車口のステップに敷かれたシートから、車内の天井まで、いたるところに「NL-PRIME」の文字。
座席は全部で22席あるとのことですが、実際に使用するのはそのうち20席とのこと。
おかげでシートの足下はとてもゆったりしていて、身長160cmの私が足を伸ばしてもつま先が前に届くか届かないかというくらい。
大柄な男性でも窮屈さを感じずに座れそうです。
それぞれのシートにはモニターとジョイスティックがついていました。
大人のテーマパークという感じで、何が起こるんだ!? という期待感を煽ってきます。
そのうち、乗車される方々が続々と集まってきました。
アノマリー直後ということもあってか、イタリア、カナダ、オーストラリアから来たという方がいらして、国際色豊か。もちろん、みなさんエージェント!
受付を済ませると、記念バッジなどが入ったと思われる封筒を受け取っていました。
あの司アキラ少佐がモニターに
さあ、バスに乗り込んで出発です。みなさん陽気で楽しみにしていた感が思い切り出てました。
乗車が済むと、乗車口のあるフロントがカーテンで仕切られます。
窓がないので、仕切られたら中は暗くなって雰囲気アップ! 添乗員の方の挨拶がはじまり、座席のモニターも始動です。
モニターに映し出されたのは、Aegis Nova TOKYO前にその存在がアキラかにさ……明らかになった司アキラ少佐。
そのリアルな姿がお披露目されるまでは、(私の)Google+のタイムライン上には、いろんな謎のおかっぱ写真が乱れ飛んだものです。
そんな、エージェントの好奇心をかき立てまくった司アキラ少佐。
元自衛隊の生化学研究者で、現在は「IQ Tech East」で所長を務める日本人XM研究者とのことです(あくまでも設定ですよ!)。
ローソン・ポータルの出現や、SoftBank Ultra Linkの開発に関わっているとのこと。
個人的に興味深いのは、XMによる若返りの研究も行っていて、自らが被験者となっているという点!
一説には、彼女はXMを浴びて20歳くらい若返っているのではないかというから見逃せません!
ストーリー上のこととはいえ、もっと浴びに行かねばという気持ちにさせられるのですが、これもNIAの戦略でしょうか。
もしかしたら、おなじみの某姉妹はとっくに浴びまくっているのでは、など妄想が加速します。
そんなことはさておき。XM美魔女?の司アキラ少佐はこのNL-PRIMEの開発にも関係しているとのこと。
彼女のガイドで、ビデオは進行していくのでした。
NL-PRIMEは「***」を探すバスだった!
肝心のビデオの内容ですが、うむむなるほど! というもの。Ingressの背景にほとんど触れてこなかった方にはけっこう新鮮かもしれません。
3部構成で、1部終わるごとにクイズが出題されますので、制限時間10秒以内に答えなければなりません。
モニターはタッチパネルになっているので、正しいと思ったものを選んでタッチ! 瞬時に正解か不正解かが判定されます。
ただのクイズと思うなかれ。のほほんと乗り込んだNL-PRIMEですが、その車内には高濃度のXMが充満しているというではないですか。
なぜそのような車両を作ったのか。ビデオの中で少佐からその理由が説明されます。
ストーリーにのっとって「うわ! やられた」と思うか、「バレちゃったウフフ……」と思うか、それは自分次第なのでありました(さて、なんでしょうね?)。
この際だから、Ingressの世界に浸りきって、なりきっちゃいましょう!
NL-PRIMEは移動式のミニ観光地
私が参加したコースは、トータルで1時間はかからないものでした。移動時間は正味40分くらだったでしょうか。
モニターに集中していたせいか、バスなのに、ちょっとしたアトラクションに乗ったみたいな感じでした。
今回ジョイスティックは使いませんでしたが、そのうち使うようなプランもできるかもしれません。
窓がないのでどこを走っているか景色で確認することはできませんが、我々にはスキャナがあります。
もともと東京駅を起点にしているので、周辺の方なら、どういうルートを移動したかすぐわかってしまうかも。
私も過去にハックしたことのあるポータルを見かけました。
遠方から参加された方は、当然バスグレスのチャンス! 実際にシートの間からは、前の席の方がプレイされているのが確認できました。
辺りを見回したら、みなさんしっかりやってました(笑)。
どこを走っているのだろうと思いながらスキャナを見るのも、ミステリアスでまた楽しいですね。
これは大人の移動式観光地だなと思いました。
ビデオは日本語と英語が併記されていますし、ガイドも英語が堪能な方ですので、海外からお越しの方でも安心です。
駅周辺をいっしょに旅した参加者の方々にお話を伺ったら、みなさん楽しまれたようです。
シドニーとバンクーバーから参加された2人に話を聞いてみたところ、「面白かったし、楽しかった。自分の街にはこんなのないし、来てよかった!」とのこと。
クイズはちょっと間違えたそうですが、終始笑顔で楽しそうでした。
世界に1台しかない、日本独自のNL-PRIME、みなさんもぜひ乗ってみてください。
高濃度のXMを浴びて、私もちょっと若返ったような……!?
(c)Niantic, Inc.