大好きなクラゲの役でうれしさいっぱいの田中あいみさん
『ミトラスフィア』の愛すべきマスコットとして、各所に登場するウパくらげ。
この一風変わったキャラクターを演じる声優・田中あいみさんに、収録後の感想などをうかがってきた。
田中あいみさんの演じるキャラクター
ウパくらげ
本作のマスコットキャラクター。体内に取り込んだ不思議な力で「水の泡」をまとい、ふわふわと浮遊する謎の生物。
見た目に反して知能は高いらしいが、より高度な知能を持つウパくらげはしゃべったりもするらしい……?
田中あいみさんにインタビュー!
もともとクラゲが大好きな田中あいみさん!
――収録お疲れさまでした。事前にゲームの資料などを見て、どのような感想を抱かれましたか?
田中:私の担当させていただいた「ウパくらげ」が、思った以上に画面にいっぱいいて(笑)。いろんなところに隠れていて、かわいいなって思いました。
――今回演じられたウパくらげは、どんなキャラクターでしょうか?
田中:すっごくかわいいキャラクターです!! 私はもともとクラゲ自体がすごく好きで、初めてクラゲの役をやれるということで、すっごくうれしかったんです。ついにキタって(笑)。
ウパくらげは空中に浮いていて、周りに水の泡があってゆらゆらってしているんです。それに、しゃべるたびにプルプルって動いたりして、それがすごくかわいいです。
ゲームの雰囲気が全体的に水をテーマしている作品なので、象徴的でいいなって思います。
――クラゲのどこが好きなんでしょう?
田中:なんだか見た目が好きで、水族館とかに行くと延々とクラゲのコーナーにいられるくらいです。
――今回の収録で、どのような点にいちばん気をつけましたか?
田中:ゲーム自体のマスコットキャラクターということだったので、皆に愛されるようなキャラになれればいいなと考えました。
怒ったりしても、ちょっと許せるかわいさを出せればいいな、と思いながら演じました。
――苦労したセリフやお気に入りのセリフがありましたら、教えてください。
田中:文字だけだと「ウパ!」しかないんですけど、こんなイメージという説明をしっかりと書いてくださっていたので、戸惑うことなくできましたね。
アクセントの矢印なども書いてくださっていて。ここまで気をつかっていだけるのは、なかなかないですね。やりやすかったです。
ちょっと知能レベルが上がると、見た目もちょっと変わって、少ししゃべれるようになるんですよ(笑)。海賊の帽子をかぶっているウパくらげもいます。
――もしウパくらげが田中さんの身近に本当にいたら、お友だちになれますか?
田中:あ、なれそう! クラゲだから(笑)。意思疎通が難しいかもしれませんが、しゃべれるウパくらげだったらいけます!
なりきりボイスは「ぼんロリ」
――さまざまな会話で使われることになる「なりきりボイス」ですが、特定のキャラクターではないということで、難しい点などはありましたか?
田中:うーん、「ぼんロリ」(ぼんやりしている少女)という役柄だったんですが、あんまり難しく感じるところはなかったですね。
自分がバトルで倒されてしまったときのセリフで「おほしさまになるぅ…」というのがあって、なかなか新しいなと思いました(笑)。
たいていは「うう」とか「あー」みたいな感じですけど。このセリフの説明には「スヤッと眠りにつくように」とあって。けっこう気に入っています。
――収録スタッフからはどんな要望がありましたか?
田中:ほとんどのセリフに「眠そうに」と書いてあるんです。
のんびりしていて、感情の起伏がありつつも、全体的にぼんやりしていそうな雰囲気が出せるようにというのが、このなりきりボイスでは大事だったかなと思います。
擬音みたいなセリフも多くて、属性攻撃のセリフは「メラメラ」「ビシャビシャ」「ピュンピュン」って……。これだけ聞いても、いったい何のことだろうって思うかもしれませんけど(笑)。
――過去に演じたキャラクターをだぶらせながら演じるということはありましたか?
田中:こういうのんびりした小さい女の子って、これまでにも演じさせていただく機会があったので、割と自分のやりやすいところでやらせていただいて、よかったです。
『ミトラスフィア』はオートで安心
――お使いになっているスマートフォンは何ですか?
田中:iPhoneですね。
――プライベートでスマホゲームはプレイされますか?
田中:自分が出演させていただいているゲームだと、最初の方だけ遊ばせていただいています。私はゲームが下手なので(笑)。
ゲームをダウンロードして、チュートリアルをクリアして、ガチャを引くところまではやったりします。自分の演じているキャラがガチャにいたら、やっぱり引きたい気持ちになっちゃいますので(笑)。
でも属性とかも把握できなくて、途中で断念しちゃうんです。『ミトラスフィア』の場合はオートがあるので、大丈夫かもしれません!
ホラーは苦手! ファンタジー世界では素早いキャラで活躍したい
――田中さんがもし突然ファンタジー世界に迷い込んでしまったら、どんな職業で活躍したいですか?
田中:私は、『ファイナルファンタジー』とかだとシーフがすごく好きなんです。
――どんなところが好きなんですか?
田中:見た目?(笑) いちばん素早さが高いキャラが好きなんですけど、私もそんな感じになりたいです。
――戦ってみたいモンスターや、見てみたいモンスターはいますか?
田中:あ! 見てみたいのは『キングダムハーツ』のシャドウです。いちばん出くわす確率の高いキャラで、めちゃめちゃかわいくて、あれだったら出会ってみたいです。
――逆に、苦手なモンスターや生き物は何ですか?
田中:私はホラーが苦手なので、ゾンビゲームに出てくる血まみれのナースとかはダメです。人間の形をしたゾンビ系のモンスターは嫌ですね。
最近はVRでもゾンビが出てくるやつがあって、怖すぎる(笑)。
実はVRのコンテンツでもボイスで出演させていただいていて、モーションアクターもやらせていただいたんです。
――田中さんの身の回りで、「これってファンタジー?」のような不思議な事件や出来事があったら教えてください。
田中:あるとき、お昼の休憩で赤坂見附の神社を散歩したんですが、お稲荷さんの像がいっぱいあったんです。
そこにやたらと雀がいて、私がそのそばを通ろうとしたら、列を作ってその場にとどまっていて。それで、私が通るのをずっと見てるんですよ。
しかも参道を避けて、脇の方に寄っていて。「変な雀もいるもんだな」と思ったんですが、あれは少し不思議でしたね。
「神社に住んでいる雀って、礼儀正しいんだな」と思ったりしました(笑)。
――それでは、読者の皆さんへのメッセージをお願いします。
田中:私のなりきりボイスは「ぼんロリ」。ぼんやりした小さい女の子なんですけど、舌足らず感がポイントです。
でも、ちゃんと応援してくれている感もあるので、ちょっとした癒しになればいいなと演じました。そこを気に入ってくださった方がいたら、ぜひいっぱい聴いてください。
ウパくらげは、ころころと表情が変わる感じなんですよ。やっぱりゲームの中で見かける機会も多いと思うので、声がつくことでマスコットとして愛されるキャラクターになれたらうれしいです。
――本日はありがとうございました。
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