DeNA×スパチュンのローグライクRPG『世紀末デイズ』を先行プレイ!【ゲームプレビュー】

『世紀末デイズ』は、DeNAとスパイク・チュンソフトの『不思議のダンジョン』シリーズスタッフが共同で開発するスマホ向けダンジョン探索型RPG。プレイのたびにダンジョン探索型RPGの構成が変化するローグライクゲームとなっており、育成要素や世界観にも注目だ。今回は、クローズドβテストに参加してわかったゲーム性や魅力をお届けしよう。

スマホで遊べる『不思議のダンジョン』!?

プレイするたびにランダム生成されるダンジョンを攻略していくダンジョン探索RPG『不思議の冒険』シリーズ。

ゲームファンであれば改めて説明する必要はないと思うが、「ローグライク」と呼ばれるジャンルを浸透させた人気シリーズだ。

本作『世紀末デイズ』は、『不思議のダンジョン』シリーズを手掛けるスパイク・チュンソフトのスタッフとDeNAが共同で手掛けるスマホ向けローグライクゲームであり、独自の世界観やスマホでも遊びやすくするための工夫が詰まったタイトルとなっている。

物語の舞台は現代の日本。ある日、世界中に突然「サバキの槍」が降り注ぐ。

サバキの槍の外装には、人や植物、動物、機械を化け物「リジェクター」へ変貌させてしまう鉱物「オモイカネ」が使われており、世界は混乱してしまう。

主人公の天霧葵(あまぎりあおい)は、飛散したオモイカネで左目を負傷してしまうが、超常的能力を持つ「レゾネーター」として覚醒。

仲間とともに、妹の天霧黒羽の捜索、東京復興のために奔走する。

街頭スクリーンやテレビ、ラジオ、スマホが突如としてジャックされ、街は壊滅。さらに、槍に使われているオモイカネにより、リジェクターが生み出されてしまう……

友人のピンチに直面し、レゾネーターの力に目覚める葵。リジェクターや敵勢力との戦いに身を投じる

手ごたえのあるランダム生成のダンジョン

本作の大まかなゲームの流れは、ダンジョンをクリアするとストーリーが進行していく、スマホ向けRPGとしてはオーソドックスな形式。

キャラクターの育成アイテムやゲーム内通貨、キャラクターを入手できるイベントクエストも用意されている。

ただし、ローグライクゲームということで、ダンジョンは挑戦するたびにマップや敵モンスター、アイテムの配置が変化し、毎回、気の抜けない展開が待ち受けているのだ。

ダンジョンの探索自体は『不思議のダンジョン』シリーズのそれを踏襲しており、シリーズのプレイ経験があればすぐに理解できるだろう。

タップした場所に向かって移動。3人に自分のキャラクターと、1人の助っ人でダンジョンを攻略していく

チームメンバーの攻撃範囲に敵が入ると攻撃が可能となるのだが、ダンジョン内ではターンの概念があり、移動や攻撃を行うことで1ターンを消費する。

自分が行動しない限り、敵も攻撃をしてこないので、じっくり考えて行動することがダンジョン攻略のコツと言えるだろう。

序盤のステージから意外と難しく、ゲームオーバーにはならないまでも、回復スキルや各種アイテムをしっかり使わないと負けてしまいそうになる場面が何度かあった

キャラクターは、範囲攻撃や回復、さまざまな補助効果などのスキルを所持。これらをうまく使って、ダンジョン踏破を目指す

ダンジョンの最深部には、ボスが待ち受けており、撃破すればダンジョンクリア。道中で拾ったアイテムやクリア報酬を獲得できる。

巨大なリジェクターなどがボスとして待ち構える。数ターンの間、力をためて攻撃をしてくるなど、他の敵よりも強敵。アイテムやスキルをフル活用して撃破を目指す!

マップ上に落ちているアイテムは、回復薬や食料、攻撃用などさまざまな効果を発動できる便利なものばかり。

例えば、本作では、ダンジョン探索中に満腹度というパラメータがどんどん減少していき、0になってしまうと、徐々にHPが減っていくようになってしまうのだが、食料を食べることでこれを防ぐことができる。

敵を麻痺させたり、同じ部屋の中にいれば複数の敵にダメージを与えるものなど、攻略には欠かせないものばかりだ。

しかし、所持できるアイテム数には、限りがある。

ダンジョン内のあちこちにアイテムが落ちているので、出し惜しみせず、ちょっとピンチだなと感じたら積極的に使っていくのが吉だ。

トランクケースは「未鑑定ボックス」というもので、ダンジョンをクリアして持ち帰ることで中身を報酬として獲得できる。なるべくたくさん拾いたいが、その分アイテム所持枠を圧迫することにもなる悩みの種だ

細かい設定が可能なオート機能で快適プレイ

ダンジョンを好きなように探索するのが本作の醍醐味ではあるのだが、オートプレイ機能を使って片手間に遊びたいというのも、スマホゲーマーであれば思うことがあるだろう。

本作もばっちりオートプレイ機能を搭載しているのだが、どのようにダンジョンを攻略していくのか、各行動を優先するかどうかを細かく設定できるのが他にはない魅力。

これにより、ランダム生成されるダンジョンでも、アイテムを回収やモンスター討伐をこぼさずにオートでプレイすることができるのだ。

オートプレイは、右下のボタンをタップし続けることで使用する。ボタンを上フリックすることで、オートプレイ状態で固定することも可能だ

設定できる項目は以下のとおり。

  • モンスター戦闘を優先:視界に入っているすべてのモンスターと戦う
  • アイテム回収を優先:視界に入っているアイテムを積極的に拾う
  • NEXTポイントを優先:視界に入るとNEXTポイントに向かう
  • オートキャンセル:ピンチになるとオートを解除
  • オートフロア移動:自動で次のフロアに進みます

クリアだけを目的とするのであれば、「NEXTポイントを優先」「オートフロア移動」の2つをオンにすればOK。

ただし、アイテムをあまり拾わなくなってしまうので、満腹度などには注意が必要。オートキャンセルは念のためオンにしておくといいだろう。

また、チームメンバーがアイテム・スキルを無駄遣いしないように、それぞれの使用許可も設定可能。

上記の行動指針の他にも、移動速度や操作の方法など、詳細な設定項目が用意されており、好きなように変更できる。

これらの設定はダンジョン探索中でも変更可能。このあたりのプレイヤー目線の工夫は、長年、家庭用ゲーム機向けに『不思議のダンジョン』シリーズを送り出してきたスパイク・チュンソフトのこだわりだろうか

探索を彩る個性派揃いのキャラクターたち

前述のとおり、ダンジョンを探索する際は、3人1組のチームに1人の助っ人が加わった、計4人で挑戦する。

キャラクターは、ガチャやダンジョンのクリア報酬などで手に入るのだが、当然ながらそれぞれ性能が異なり、幅広いチーム編成ができるのも面白いところだ。

キャラクターそれぞれに、武器、防具、装具をセットしてステータスの底上げが可能。ものによっては、獲得経験値増加などの効果も発動する

装備品は、ダンジョンクリア報酬で得られるほか、集めた素材を使って生成、強化をすることができ、強い装備を整えてより難しいダンジョンに挑戦できるようになる。

また、ダンジョンに持ち込める消耗品も作成できる。

クリアできないダンジョンに出会ったら、装備や持ち込みアイテムを整備するといいだろう。念入りに準備する過程も、この手のゲームの魅力である。

属性の概念もあり、ダンジョンに設定された属性とキャラクターの属性が一致すると、与えるダメージが増加、被ダメージは減少する

キャラクターのプロフィールやストーリーも閲覧できる。こちらの火鳥茜はメインストーリーの途中で必ず入手できるキャラクターで、サバキの槍で人々が混乱する影で暗躍する不良集団「レイダース」に弟を誘拐されてしまう……。謎に満ちた、続きが気になるストーリーも見どころだ

ダンジョンをクリアして、キャラクターを育成、難しいイベントダンジョンに挑む、といった感じのゲームサイクルとなっているようで、いろいろなキャラクターを育てておくと、よりダンジョン探索を楽しめるのではないだろうか。

優秀なオートプレイのおかげで、ダンジョンの周回もしやすいのはうれしいポイントだ。ボス戦だけは自分で操作する、という遊び方もできる。

また、今回のクローズドβテストでは制限されていたが、正式版では一度クリアしたダンジョンは、難易度の変更もできる模様。

従来の『不思議のダンジョン』シリーズ同様に、とことんやりこめるタイトルになりそうな印象だ。

正式リリースは2018年夏を予定。Android限定となるが、クローズドβテストは4月26日(木)14:59まで実施(先着5,000名)されているので、『不思議のダンジョン』シリーズファンやローグライクゲームが好きな人には、ぜひ試してみてほしい。

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※使用画面は開発中のため、リリース時とは異なる可能性がございます。