ステージ150クリアまでの2週間に渡る死闘
コンピューターゲーム創成期に一世を風靡したシューティングゲーム「スペースインベーダー」。
そして、アーケードやファミコンで大人気を博したブロック崩しゲーム「アルカノイド」。
この昭和を代表する2大レトロゲームの夢のコラボ作品が今回挑戦する、「LINEアルカノイドvsインベーダー」だ。
そのシステムは、インベーダーでおなじみのドット絵の敵の攻撃を、アルカノイドでおなじみの横長の棒のような自機「バウス」で体当りして弾き返すことで反撃するというもの。
各ステージに設けられた「敵を○体撃破」や「全ブロック破壊」などの目標を、時間内に達成できればステージクリアだ。
原作のアルカノイドのように、弾を弾き返しそこねてもゲームオーバーとはならないので、アルカノイドが苦手なプレイヤー(主に筆者)でも安心してプレイできる。
タイトルに「LINE」と入っているように、こちらのゲームはLINEと連携している。
LINEに登録している友だちとスコアと競い合ったり、協力してエネルギーを送り合ったり、LINEの友だちを招待して報酬をもらえたりする。
そのため、普段からLINEを使っている人は有利に進められる。
実は筆者、LINEをまったく利用していないため、今回アカウントを作成したばかり。まったくといっていいほどLINEによる恩恵を受けられないので、かなり心配である。
そんな今回の目標はこちら。
- ステージ150まで2週間でクリア!
- もちろん、無課金
LINEの友だち招待による報酬「クリスタル」の入手が期待できないのは不安だが、とにかくできる限りステージを進めていく。
1日目
まずはプレイを開始し、チュートリアル中に1回プレイできるプレミアムガチャで、「ナンシー」をゲット。
本作の特別な要素として、プレイをサポートしてくれるキャラクターをセットすることで、特定のインベーダーを撃破したときにスコアアップしたり、アイテムを取ると攻撃力が追加でアップしたりとステージを有利にすすめられるようになる。
ナンシーはブロックやインベーダーを破壊すると出現するスキルアイテムを取ったときに、数秒間だけ弾の威力が2倍になる。
数回攻撃しないと破壊できないブロックや、インベーダーの破壊、ボス戦などでは強さを発揮できるだろう。
セットしたキャラクターは、ステージクリア時にもらえる経験値でレベルアップし、スキルが強化されていくようだ。
実際プレイをしてみて、「アタックタイム」の使い方がこのゲームのキモだと感じた。
敵の弾を反射したり、アタックアイテムを取得したりすることで「アタックゲージ」がたまっていき、ゲージがMAXになると「アタックタイム」が発生する。
アタックタイムでは自機が弓状に変形し、狙ったところにボール状の弾を撃ち出すことができるようになる。
アタックタイム中は時間経過がいったんストップし、アタックゲージがすべてなくなるまでは撃ち出したボールを反射させて攻撃できる。
攻撃が届きにくい位置も狙えるため、アタックタイムが勝敗を分けるといっても過言ではない。
また、育成要素として「アップグレード」がある。「アタックタイムチャージ増加」「アタックタイム延長」「TIME UPアイテム効果」の3つの項目を「メダル」を使ってレベルアップさせることができる。
おそらく後半になればなるほど、この強化具合がモノをいうことになるだろう。
ひととおりシステムを把握したところで、ステージをクリアしていくことにする。
序盤のステージなのでほとんど苦戦することなく、エリア「宇宙ステーション“セクター9”」と「原始惑星“シラニア”」をクリア。
クリア後にもらえる経験値で、プレイヤーレベルがどんどん上がり、そのたびにステージに挑戦するのに必要なエナジーが回復するのでしばらくはサクサク進める。
しかし、ここで最初の難関が訪れる。ステージ32である。
6体しかいない敵を全滅させるだけのステージなのだが、ステージ構成に苦戦。
敵が少なく、攻撃も単発ばかりなので、こちらの反射する手数も少なくなるため、ここで10回ほど失敗してしまった。
外周ブロックの間にいる2体の小さなインベーダーの攻撃を反射させ、中央に固まっている4体を撃破する。
わかってはいるのだが、小さなインベーダーは動きが速く、反射の弾で狙うのは難しい。1体はアタックタイムの弓で確実に撃破を狙う。
残る1体を倒すためにできるだけブロックを崩さないようにし、アタックタイム後に速攻でブロックを破壊することでアタックゲージをため、2度目のアタックタイムを発動させた。
これにより最後の敵も弓で直接破壊し、なんとかクリア。
最終的に初日はステージ42まで進むことができた。
2日目
プレイヤーレベルアップ報酬などで集めたクリスタルが40個になったので、プレミアムガチャに挑戦。
結果、Sレアキャラクター「ウェンディー」をゲット。
ウェンディーの性能はスキルアップアイテム取得時に攻撃力が3倍になるもので、銀色のブロックやインベーダーを一撃で倒せることになる。ここからは、ウェンディーを育てていくことにした。
今のところは失敗しても数回再チャレンジすればクリアできるためそこそこ順調に進んでいるはずだ。
しかし、プレイヤーレベルが上がりにくくなってきたため、エナジー回復が期待できず、ステージの進み具合がゆるやかになってきた。
そんなときにステージ攻略と合わせて行っているのが、「ランキングモード」への挑戦だ。
これはステージ用のエナジーとは別に、ランキングモード専用のエナジーを消費して遊ぶことができる。無限に出てくるインベーダーを倒し、稼いだスコアでほかのプレイヤーと競うモードだ。
一定期間ランキング上位をキープできればクリスタルなどの豪華な報酬が手に入るのだが、全国での上位入賞は難しい。
しかしランキングモードでも、経験値がもらえるので、ウェンディーの育成を目的に時間があればプレイする。
ランキングモードのエナジーの方がステージ用より早く回復するため、多くプレイできるのも魅力だ。
この時点の到達ポイントはステージ59だ。
3~5日目
数回失敗することはあっても、ずっと同じステージで苦戦し続けるようなことはなく、割りと順調といえる。難易度もウェンディーのスキルのおかげか、それほど難しくなっているような感覚はない。
5日目には、ランキングモードの期限が終わり、ランキング報酬をゲット!
友だち内ランキングでは見事1位を獲得し(1人しかいないので当然)、メダル3,000枚をゲット。また、全国ランキングでも472位に入賞できたので、クリスタル10個ゲット!
これは意外だったのでうれしい。
とはいえ、すでにウェンディーがいるので、ガチャは控えて、クリスタルはクリアのためのステージ用アイテムなど、いざという時に使っていこうと思う。
5日目終了時点で、ステージ95まで到達。1日でだいたい10ステージくらいクリアできているので、この調子なら2週間でクリアも夢ではないが、はたしてどうなることか。
6日目
ここでステージ100を突破! おそらく残り期限的に目標達成を狙えるペースだろう。
しかし、この日は10ステージしか進行することができず、ステージ105で終了した。
破壊できないだけならともかく、弾が当たると攻撃を吸収されてしまう金色ブロックが非常にやっかい。
ギミックの「スイッチ」を破壊することで通常のブロックに変化するのだが、アタックタイムのボールでないと破壊できない位置にギミックが配置されることが多くなってきた。
なんとかアップグレートで「アタックタイムチャージ量」と「アタックタイム延長」のLvを上げていきたいのだが……。
7、8日目
ステージ114で、20回近く攻略失敗して、かなりの足止めをくらってしまった。
ステージ114は、十字形に並んだブロックのあいだのインベーダーを倒すシンプルなステージなのだが、インベーダーが小分けにしか出現せず、アタックタイムでまとめて倒すのが難しい。
とにかく、ここはすべての弾を弾き返すことのみに集中して敵に当たるのを祈りながら、なんとか突破。
クリスタルを使用してタイムアップやコンティニューをしてしまおうかギリギリまで悩んだが、なんとかアイテムを使わずクリアできた。
山を越えたと思いきや、ステージ118でもまた苦戦。
ここはひたすらアタックタイムが起こるまで敵の攻撃の反射に徹する。
アタックタイムでは狙いたい位置にブロックが移動してくるまで待ち、連続でブロックを破壊できる位置を狙い撃つことでクリアできた。
ここでもアイテムを使おうかギリギリまで悩んだ。しかしまだ後半ステージがどの程度の難易度かわからない以上はとにかく我慢。
8日目終了時点で到達したステージは119。これまでのプレイで初めての大きなペースダウンとなった。
9日目
大きく行き詰まることなく順調に進めた。
ステージ120付近はかなりシンプルな内容なのだが、それゆえ反射弾の誘導が重要で、少しでも手間取るとタイムアップになるという腕前を問われるステージばかりが並んでいた。
最難関だったのはステージ129。インベーダー80体撃破という条件ながら、インベーダーが少しずつしか出てこない。
しかも、両サイドの壁付近では高速で金色ブロックの壁が次から次に上から降ってくるため、両サイドの壁の反射を完全に封じられたステージだ。
自機のわずかな位置調整によって敵を直接狙い撃つしかないのだ。
ここで思い切って「タイム延長」と「ファイナルアタック」のアイテムを使用し、苦戦して進めなくなる前に強引にクリアしておいた。
これからこんなステージが増えてくるのだろうか……。かなり心配だ。
この日はステージ131までクリア。遅れたペースを少しだけ取り戻すくらいは進めた。
残すステージは19。あれほど遠く思えていた目標が手の届きそうな位置まできた。
10日目
ついに、最もおそれていた事態が訪れた。ステージ132が難しすぎてクリアできない……。
ステージ132は、無敵状態の金色インベーダーの間にいる普通のインベーダーを撃破するステージだ。
ステージ上のインベーダーを全滅させると新たなインベーダーが出現するのだが、金色のインベーダーに弾を吸収されるため、細かく場所移動をしてピンポイントで反射させなければならず、タイムが足りないのだ。
また、いくらうまく反射させても配置の都合、奥にいる敵は狙いにくく、ここはアタックタイムで撃破しないといけない。
しかし、現状のアタックチャージ量では、なんとか最終配置までたどり着いても、そこを攻略するのに必要なアタックチャージ量が足りない。
すべての弾を反射しても足りないので、おそらくアップグレードが足りないのだろう。
すべての弾を受けつつ、運よく敵に攻撃が当たること、そこからアタックチャージアイテムが出ることを祈って戦う。
しかし、どうしても最終的な配置でアタックタイムを発動させるアタックチャージ量はたまらない。全滅させるためには、この最終配置で2回アタックタイムを発動させたい。
クリスタルを消費し、「タイム延長」と「ファイナルアタック」のアイテムを使用すれば、最終配置でアタックタイムを発動させられるが、1回でクリスタルを11個も使用してしまう。
ステージ132では、もう30回以上の失敗をしているため、このままでは突破できる見込みがかなり薄いことは明白。
とにかく、クリスタルを消費してでも今日のうちに勝負してしまうことに決め、クリスタルでアイテム効果を発動し、強行突破をはかる。
結果、持ちクリスタルをすべてつぎ込んだが惨敗。
いちばん惜しいところでは、残り1体まではいけた。本当に運悪く、最後の1匹のわずかに横を弾が通過するという相当悔しい結果となった。
60個近くあったクリスタルはほぼ枯渇。だがもし、またもランキング上位に入ることができれば、もう一度挑戦するチャンスはある。
2日後がランキング順位報酬がもらえる日である。明日もこのステージに挑戦し続けて、アイテムを使えばクリアできるだろう程度までは腕を磨いておきたい。
11、12日目
前日は絶望に打ちひしがれていたが、50プレイを超えるころにはどんどん動きにむだがなくなり、残り3、4体まではうまく行けるようになってきた。
かなり運がよければもしかしたら越えられるかもしれないと思うも、11日目は132ステージで全敗を喫した。
12日目になり、ランキング報酬ゲット!
今回はなんと304位とかなり順位を上げ、メダル3,000枚とクリスタル10個を獲得。
これにより手持ちのクリスタルが15個まで回復したので、「ファイナルアタック」を3回使える。
さすがにもう80回以上もステージ132をプレイしているので、クリアまで残り数体のところまではいけるようになってきた。あとは、ファイナルアタック1回で強行突破するのみ。ここで失敗するわけにはいかない。
しかし、アイテムを使ったときの緊張が完全に裏目に出て、弾を後ろにそらすなどの凡ミスをしたり、運悪く1体だけ残ってしまうパターンが再来。
結局、クリスタルを全部使い果たして、惨敗してしまった。さすがにこれは心が折れる……。
とはいえ、さすがに100回近く同じステージをプレイしているため、動きはかなり効率的になってきており、10日目の絶望的な考察ほどクリア不能ではないような気がしてきているのも事実。
ランキング報酬によるメダルと、こつこつランキングモードでためてきたメダルを使いアップデートを重ねた結果、最終配置でアタックタイムを発動後に数秒フリーで動ける時間を作れるようになった。
これを考慮してなんとか狙える位置のインベーダーをできるだけ残すようにアタックタイムで動くようにした。
結果、100回を超えるプレイで3日間にわたりプレイしてきたステージ132を突破することに成功した。
所持メダルもほぼ底をつき、クリスタルは0個。ステージ150クリアはかなり厳しいかもしれないが、なんとか可能性を残した。
13日目
132ステージで苦労した分、プレイスキルも向上したのか、前日までの鬱憤を晴らすかのような快進撃でどんどんステージをクリア。
この日だけで147ステージに到達。これはかなりのハイペースだろう。残りステージは3つ。これなら最終日でのステージ150攻略も可能だろう。
14日目
とにかく最終ステージ150のボスと戦うために攻略開始。
ステージ148、149は数回の失敗はあったものの順調にクリアし、ついにステージ150に到達。
まずは攻略法を探すためにアイテムを使わず挑戦。
このステージはかなりボスの攻撃が激しく、左右からインベーダーやブロックがどんどん出現する。
しかしこのゲーム、「ボスの攻撃が激しい=こちらの手数が増えて好都合」というメリットしかないため、どんどん反射させてアタックチャージをためていける。
結果、様子見にもかかわらずアイテム未使用でクリア。
勝因は単純に、ウェンディーさんの攻撃力がハンパないこと。なにせ攻撃力3倍なのでアタックタイムでうまくハマればボスであろうと一瞬で体力を奪いつくすのだ。
攻撃力アップのスキルを持つキャラクターがいない場合は、ステージアイテムの「攻撃力2倍」を使えばクリアできるだろう。
あとは、とにかくボスの攻撃を反射しつつアタックタイムで直撃を狙っていくしかない。おそらく、制限時間との勝負になるだろう。
ちょっと拍子抜けするくらいあっさり終わってしまったが、ステージ132でハマったときはほんと心底ヤバイと思っていたので、何とか攻略できてとにかく肩の荷が降りたようにほっとしている。
筆者が今までプレイした「無課金でやってみた」ではいちばん、悩みに悩んだタイトルなのは間違いない。
やればやるほどシューティングゲームというよりは、どのように攻略するか頭を悩ませるパズルゲームのようなやりごたえだと感じた。
ステージを攻略するにはキャラクターよりもプレイ回数とアップグレードが重要な印象。無課金でもじゅうぶんに楽しめるゲームだ。
(c)TAITO CORP.1978,2016