コミカルながらパズル要素もたっぷりのハードなシューティングゲーム!
思わず脱力してしまいそうな不思議なBGMとともにゲームがスタートする『Tiny Bone』。
主人公のガイコツはクレーンでつり下げられた台の上に立っていて、プレイヤーは画面左側のスライダーでその高さを自由に調節できる。
さらに、画面右下のボタンをタップし、ガイコツが手に持つ武器で敵を倒していくというのが基本操作だ。
ファミコン世代の方であれば、懐かしの「プーヤン」を思い出してしまうようなゲーム性となっている。
敵はバルーンにつかまって空中を浮遊しており、上または下へ移動しきってしまうとやりでは倒せなくなってしまう。
そうなると、こちらがダメージを負ってしまうなどの損害が発生するので、なるべくならすべての敵を撃ち落としていこう。
また、連続で敵に当てるとコンボが発生し、より高いスコアを獲得できる。ステージクリアの条件が一定のスコア獲得となっていることも多いので、積極的にコンボを狙っていくといい。
ステージによってはスキルを活用することがポイントに!
武器を使った通常の攻撃以外にも、画面右下のアイコンからスキル(道具)を使って攻撃することもできる。
これはステージごとに使えるものが設定されていて、手持ちの数の範囲で好きなだけ発動することが可能だ。
- ブリザード:敵に減速の効果をもたらし、ボスを撃退する
- 爆発:敵とボスにダメージを与える
- 清掃:塔にたどり着いた敵を倒す
- ブラックホール:空中の敵を吸い込んで排除する
- 地棘:地面にいる敵にダメージを与え、ボスを気絶させる
- UFO:空中の小さな骨を救助する
- ミサイル:3発の誘導ミサイルで敵に大ダメージを与える
さらに、空中を漂うバルーンにもいくつかの種類がある。例えば、ドクロマークの「爆弾風船」を破裂させれば、周囲にいる敵を爆風で一掃できる。
ゲームモードは、全70種類のステージを順番にクリアしていく「物語模式」と、無限にボスがわき続ける「無尽モード」の2種類。
また、1日に1回だけチャレンジできるスペシャルステージ「毎日一駅」や、広告動画を見ることでアイテムがランダムにもらえる「ラッキールーレット」といったコンテンツも用意されている。
ちょっと面食らってしまうのは、日本語への中途半端なローカライズだ。「ひょっとして中国語のまま?」と思い、オプションで設定を確認してしまうほどのあやしい表記になっているので、戸惑ってしまう人も多いかもしれない。
「物語模式」では多種多様なミッションにチャレンジ
「物語模式」モードの各ステージは6つのエリアに分かれており、それぞれ違った雰囲気の中でバトルを楽しめる。そして、各エリアのラストでは、巨大なボスとのバトルが待ち受ける!
序盤は敵を倒して得点を稼ぐだけというシンプルな内容だが、ステージごとにさまざまな目標が設定されていて、バルーンにさらわれそうな「小さい骨」を救うといったステージも出現する。バルーンをうまく割って救出しよう。
敵は1種類だけではなく、操作の上下を入れ替えてしまう音符攻撃を仕掛けてくる「演奏家」、何度も攻撃しないと倒せない「桑犬」および「厚毛犬」、一撃必殺の泡攻撃を繰り出してくる「泡犬」など、さまざまなバリエーションで襲い掛かってくる。
バルーンの違いによっても移動スピードなどが違ってくるので、すべてを計算しながら戦っていく必要がある。もちろん、敵の攻撃を避けながら、だ。
ボス戦では、敵の攻撃をかいくぐってボスのHP(赤いバー)を削っていく。当たり判定がない瞬間があるので、そのタイミングでは雑魚を掃除していこう。
あまり多くの雑魚を撃ち漏らすと画面下側の黄色いゲージが増えていき、満タンになるとゲームオーバーになってしまう。
ボスは即死攻撃を繰り出してくるので、この点にも注意が必要だ。さらに、画面右側まで移動されてしまうと、その時点で時間切れとなりチャレンジ失敗に!
なお、ステージを攻略して星3を獲得していくと、「宝隠し図欠片」というアイテムが手に入る。これがたまると、マップのどこかにあるシークレットステージがアンロックされる(一定時間ごとに再入場可能)。
シークレットステージではキャラクターごとに設定された特殊武器を使って戦うことができるので、通常とは違った気持ちよさを味わえるだろう。
選べるキャラクターは7種類! アンロックまでにはそれなりの苦労が……
最初から選べる「木木」を含め、本作では7種類のキャラクターが使用できる。
基本的には、ステージの各エリアをクリアするごとに1人ずつアンロックされていく。
ただし、中には「無尽モード」で得られる「欠片」を集めないと使えないキャラクターもいる。
ゲームの難易度は先へ進めば進むほどどんどん高まっていくため、すべてのキャラクターをアンロックするまでにはかなりのやり込みが必要になるだろう。
今回のプレイで試せたのは、やりを投げて戦う「木木」、重い銃弾を発射する「ジャック」、ボウガンで矢を連射する「ダンテ」の3人。
この他に「スノー」「マルク」「クラーク」「骨武士」などが存在を確認できた。違う武器、違った姿でプレイすれば、さらに違った感覚で楽しめるはずだ。
へんてこりんな日本語を見て、正直なところ「いまいちなタイトルだろうか?」という思いもあったのだが、なかなかどうして、やればやるほど面白い。
敵の動き、発射の角度とタイミング、そしてスキルの使い方と、かなり頭を使うパズル要素の強いタイトルに仕上がっている。
もちろん、アクションシューティングならではのスリルと興奮も味わえるので、一風変わったゲームを探しているという人には特におすすめしておきたい。
- 使用した端末機種:iPad mini
- OSのバージョン:iOS 9.3.2
- プレイ時間:4時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.5.3
- 課金総額:0円
(C) Star-G Technologies Co., Ltd.