産業界のVR導入が本格化!実物と遜色ないVR画像をレンダリング
「Quadro P6000」と「Quadro P5000」は、NVIDIAのワークステーション向けGPUシリーズQuadroとして、初のPascalアーキテクチャを搭載するグラフィックスカード。
両モデルとも、新たなチャレンジを可能にする製品ということで、建築や飛行機、自動車のデザイン、複雑なビジュアルエフェクト、4Kを超えるビデオ編集、没入間のあるVR作成などが実現される。
Quadro P6000/5000を紹介するエヌビディア エンタープライズマネージャの田中秀明氏
VR、自動車デザイン、建築設計、医療といった分野で、Quadro P6000とQuadro P5000が使われるそうだ
P6000は、旧モデルのM6000と比較して、CUDAコア数が3,072から3,840に増加し、20~30%程度、レンダリング性能が向上している。
また、帯域幅の広いGDDR5Xメモリの採用も性能向上に寄与しているという。
最大消費電力や電源コネクタに変化はなく、ハードウェア的な要求がほぼ変わらないことも1つの特徴だろう
P5000に関しては、旧モデルと比較してメモリが倍増していることに注目したい。現在、プロが扱うVRのデータは、12GBを超えるとのこと。P5000ならば、VRでの利用の対象が広がる
ワールドワイドではすでに販売を開始済み。日本国内では10月中に販売開始とのこと
フォトリアルなVR画像レンダリングを実現するIray VR
今回、Quadro P6000/5000の紹介に加え、Iray VRによるVR画像のデモンストレーションも実施された。
Irayとは、物理ベースのレンダリングテクノロジで、まるで実物のような画像を作り出すことができる。
そのIrayをVRに対応させたのが、Iray VRだ。
Iray VRの紹介をするエヌビディア Quadroプロダクトマネージャー柿澤修氏
Irayはさまざまなソフトウェアで採用されている
今回のデモでは、建築家の隈研吾氏が設計したミュージアムや、NVIDIA本社オフィス、イギリスの昔の銀行などをレンダリングしたVR画像を体験。
実際の場所を360°カメラで撮影したものだと言われても不思議ではないほど、現物と近い画像のように感じた。
Viveのコントローラーで、場所や時間帯の変更を行うデモ。光の差し込み具合が変化し、視界全体で時間の移り変わりを体感できた
柿澤氏によると、数年以内には、こういった建築データがVRのデータで提供できるようになるとのことだ。
Unreal Engineのノンゲーム利用が活発に
最後に、ゲストスピーカーとして、エピック・ゲームズ・ジャパン代表の河崎高之氏が登壇。
同社が提供するゲームエンジン「Unreal Engine(UE)」は、ハイクオリティでインタラクティブなCGコンテンツをリアルタイムで描画できることからゲーム以外での利用が増えているそうだ。
エピック・ゲームズ・ジャパン代表の河崎氏。今後、開発されるゲームの本数が減っていくと予想しており、ゲーム以外ビジネス開拓に注力している
例えば、バンダイナムコとサイバーコネクトツーによる新規IPプロジェクト「Project LayereD」が、UE4を利用してティザームービーを制作している。
モブキャラクターの配置をプログラムにより自動で行い、モーションを組み込んでプログラムでコントロールするといった手法も可能となり、短い納期に対応できたようだ。
アニメシリーズ本編でもUE4の採用を検討しているとのこと。
他には、NASAの宇宙飛行士の訓練用VRコンテンツや、家電メーカーによるスマートキッチンのインタラクティブVRデモなどでもUE4が利用されている。
UEを利用したノンゲーム案件紹介ムービー
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