CLASH ARMS【ゲームレビュー】

「武器を投げ合う」という珍しいバトルシステムが特徴のファンタジーRPG『CLASH ARMS』。敵の投げる武器を相殺しながら、いかに隙をみて攻撃するかという駆け引きが魅力の作品だ。

モンスターに近づけないのなら武器を投げればいい!

「世界中で遠距離攻撃が使えなくなった」という斬新な設定の本作。

近距離から攻撃しようにも、モンスターは近寄れないほどの臭さ。そんな中主人公たちが導き出した結論は、武器を複製して投げつけるという方法だ。

モンスターに攻撃できずに窮地に立たされる冒険者「グランド」は、複製魔法が使える踊り子「リンナ」に救われる。彼らは世界に異変をもたらした元凶を倒すため、北の果ての山を目指し旅をしていく

基本的にはクエストに挑戦することでストーリーが進んでいく。

クエスト中はダンジョンを探索する形式になっており、最奥にいるボスを倒すとクエストクリアになる。

いわゆるWave形式のクエストをダンジョンのように見せたものになっている。画面をスワイプすることで次の部屋に移動する。ダンジョン内には分岐があり、宝箱や敵が各所に配置されている

敵に遭遇するとバトルに発展する。

バトル中、プレイヤーは魔法で複製した「短剣」「長剣」「斧」の3種の武器を投げつけて攻撃していく。敵のHPを0にできれば勝利だ。

  • 短剣:威力(小)、BP消費(小)、再使用までの時間(短)
  • 長剣:威力(中)、BP消費(中)、再使用までの時間(ふつう)
  • 斧:威力(大)、BP消費(大)、再使用までの時間(長)

武器はBP(徐々に自動回復する)を消費することで投げることができる。武器種によって軌道やBPの消費量、再使用可能までの時間が異なる

操作キャラクターは変更可能。最大6人になるようだ。それぞれステータスの伸び方が異なるので、使いやすいものを選択していこう

豪華クリエイター陣が担当したストーリーにも注目!

本作は、数々のゲーム制作に携わってきた豪華クリエイター陣がシナリオや音楽を担当している。

シナリオは『テイルズ オブ シンフォニア』の実弥島巧氏と『FRONTIER GATE』の赤羽 良保氏、音楽は『メタルギア』シリーズの鈴木克崇氏が担当。

壮大な物語とBGMがゲームをより盛り上げてくれる。

雰囲気は全体的にファンタジー。冒険の旅に出るお話は読み物としても楽しめる

敵が投げた武器をクラッシュ!

バトル中は、敵も3種の武器を投げつけてくる。

黙っているとダメージを受けてしまうが、こちらに届く前に同じ軌道の武器を投げることで、敵の武器を壊し、相殺することができる。

武器を投げることが防御にもつながるのだ。

敵が武器を投げると、一瞬軌道が表示される。こちらも同じ軌道の武器を投げ返そう

また、各武器には耐久力の概念も存在している。

敵より耐久力がすぐれた武器なら、武器同士がぶつかった際に貫通させてダメージを与えることも可能だ。

やることは相殺のときと変わらないが、耐久力で上回ると敵の武器を貫通してそのまま敵に向かっていってくれる

カウンター戦法が勝利のカギ

ルートにもよるが、ダンジョン内ではバトルを5回ほどこなさなければならない。

この間、アイテムやレベルアップ以外ではHPを回復できないため、敵の攻撃を受け続けているようでは最後のボス戦までもたない。

攻撃をいかに相殺するかが重要となるため、敵が攻撃するのを待ってから武器を投げるカウンター戦法がおすすめだ。

ステージが進むと、敵は「長剣→短剣→長剣」といった具合に連続攻撃を行うようになる。いざ相殺しようというときにBPがないという事態は避けたいので、後出しの方が有利といえる

投げてくる武器やタイミング、順番が決まっている敵が多い。

プレイしているうちに、攻撃がくるタイミングがなんとなくわかってくるので、防御に徹しながら、相手の攻撃の合間に武器を投げてみよう。

装備やペットの強化はこまめに

敵がなかなか強い本作。特に初めて入ったクエストなどは、敵の攻撃の速さ、威力の高さに面食らうほどだ。

攻防両面で利用する武器をメインに、お金が入り次第鍛冶屋で強化するくらいでちょうどいいはずだ。

武器を強化することで威力はもちろん、耐久力も上げることができる。相手の武器に貫通されることもあるので、防御面でも役立つ

武器や防具はショップで購入も可能。ストーリーが進むとラインナップが増えるので、毎回のぞいてみよう

ショップでは装備以外に、ペットも購入可能。

購入するとバトルにお供として連れていくことができ、攻撃や回復を行ってくれる。

それぞれが攻撃のほか、まれにスキルも発動してくれる。HP回復手段が限られるので、回復スキルは重宝する

闘技場で強力な装備を入手しよう

闘技場では、モンスターを相手にした勝ち抜き戦が行われ、何人まで倒したかで報酬をもらうことができる。

強力な装備が入手できるが、バトルは連続戦闘となるため、かなりのキャラ、装備の強化が必要となる。

バトル間は、HPやBPはもちろん、武器の再使用までの時間も引き継がれる。無駄な攻撃は避けたいところだ

地方大会でもかなりきついのだが、その上には全国大会、世界大会までもが存在する。最大限の強化が必要となりそうだ

 成長を実感できるRPG

某武器投げRPGをオマージュした本作。ストーリー性やダンジョン探索のようなクエストなどが加わることで、また違った楽しみ方ができるだろう。

バトルはいかに敵の攻撃を相殺するかにかかっているので、かなりプレイヤースキルが問われる内容だ。

難しいのだが、最初は勝てなかった敵のパターンを研究し、苦労の末倒せたときはかなり快感。

自分の腕や育成要素の強化によって、徐々に強くなっていくことを実感できる、RPGらしい魅力にあふれた作品になっている。

  • 使用した端末機種:iPhone SE
  • OSのバージョン:iOS 10.0.2
  • プレイ時間:約2時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.0
  • 課金総額:0円

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