全国4地域の予選を勝ち抜いたダビマス名人が集結
今回の大会は、『ダビマス』初のオフライン全国大会。
『ダービースタリオン』(以下、ダビスタ)といえば、1990年代に競馬ゲームブームをひき起こし、ゲームだけでなくスポーツ新聞などさまざまなメディアが主催する大会が開かれていた。
そんな『ダビスタ』シリーズのスマホ版となる本作初のオフライン全国大会ということで、かつての賑わいを思い起こさせるような盛り上がりとなった。
出演者(敬称略)
MC
- ビーグル38能勢(芸人)
- 松中みなみ(タレント)
実況アナウンサー
- 寺西裕一(フリーアナウンサー)
解説者
- 丸山プランナー
- 奥山プランナー
今回の決勝戦は、全国4か所で開催された予選大会を上位で勝ち上がった牧場主、計15名が参加。
ハイレベルな予選大会を勝ち抜いてきた牧場主たちが用意した馬は、予選で圧倒的な実力を見せた馬もいれば、今回の決勝のために新たに育ててきた馬もおり、熱い戦いが予想された。
出走者(出走馬)
東北大会
- 1位:ワタナベ牧場(タツノラヴァーズ)
- 2位:モリキチ牧場(オープンユアアイズ)
- 3位:すけろく牧場(メープルハート)
※……東北予選4位のさとこ牧場は諸事情により辞退
関東大会
- 1位:坂の上牧場(ハーモニーウィング)
- 2位:こもね牧場(ゴウコンシキリオー)
- 3位:キリト牧場(ラブリンガーーベル)
- 4位:小太郎ハナ牧場(ゲッティングベター)
関西大会
- 1位:ちゃんた牧場(エンドロール)
- 2位:ぐるぐる牧場(リンネフォンセ)
- 3位:やまとら牧場(フォルトゥーナ)
- 4位:ヤクソク牧場(ヤクソクラスルピン)
九州大会
- 1位:カズキチ牧場(カズキチサツマアゲ)
- 2位:こつぶ牧場(ナンバショット)
- 3位:坂南牧場(サカナンシオ)
- 4位:そうすけ牧場(ツネノユリア)
決勝大会では、15名が育ててきた馬を使い、4回のレースを行い、各レースの順位ごとにポイントを加算し、最終的な合計ポイントで優勝者を決定する。
また、予選大会ごとにチームを組んでもらい、チームメンバーのポイントの平均値で、地域優勝も決めるという形式になっていた。
4つのレースの条件とポイントは以下の通り。
レース内容
- 第1レース:東京競馬場 芝2400m(ジャパンカップ)
- 第2レース:中京競馬場 ダート1800m(チャンピオンズカップ)
- 第3レース:中山競馬場 芝2500m(有馬記念)
- 第4レース:東京競馬場 芝2400m(日本ダービー)
順位ポイント
- 1着:30pt
- 2着:20pt
- 3着:15pt
- 4着:12pt
- 5着:10pt
- 6着:8pt
- 7着:6pt
- 8着:4pt
- 9着:2pt
- 10~16着:1pt
第1R:ジャパンカップ
第1レースは、東京競馬場芝2400mのコース。ジャパンカップ、日本ダービー、オークスといった大レースが開かれる王道のコース設定だ。
まず、先手を奪ったのはスタートを得意とするメープルハート。そこから、ヤクソクラスルピン、タツノラヴァーズ、オープンユアアイズが先団を形成する展開。
そこから、1番人気カズキチサツマアゲと2番人気エンドロールが追いすがるが、そこからさらにヤクソクラスルピンが突き放し、5馬身差の圧勝。
2着にはエンドロール、3着にはカズキチサツマアゲが入った。
ヤクソクラスルピンは、ヤクソク牧場さんが決勝大会のために新しく育ててきた馬。
レース後のコメントでは「予選大会に出した馬のほうが能力が高いが、こちらは才能を3つ開花させてきた。今回は騎手が乗り替わらず、主戦の内田騎手が乗ってくれたのも大きい」と語った。
第2R:チャンピオンズカップ
2戦目は、中京競馬場ダート1800m。ダートの国際競走チャンピオンズカップの舞台となるコース設定。出走頭数のうち、ほとんどがダート適性が低いということもあり、波乱を感じさせる戦いとなった。
先行争いを制し、ハナに立ったのは前走2着のエンドロール。以下、ツネノユリア、タツノラヴァーズと続く形でレースは進む。
激しいたたき合いとなるも、残り200mを切ったところで、リンネフォンセがタツノラヴァーズをとらえきり、1馬身差をつけて見事ダート戦を勝利。
2着にはタツノラヴァーズ、クビ差の3着にはカズキチサツマアゲが入った。ここでも勝利したのは関西チーム。
東北と九州も1位通過者が気を吐くが、勝利には届かなかった。
ビンゴ大会やあの人からのメッセージも!
2レース目のあとには、来場者が参加する「いきなりブリーダーズカップ」とビンゴ大会が開催。
さらにダビマスPR大使に就任した田中将大選手のインタビュー映像が流された。
第3R:有馬記念
第3レースは、中山競馬場芝2500mの有馬記念コース。第1レースから100m伸びたことで、距離適性の壁が注目される。
最初に先頭に立ったのはエンドロール。ここまで2着、4着と上位争いに絡み続けたスピードを発揮する。
続くのは1レース目の勝ち馬ヤクソクラスルピンと、1レース目でハナを切っていたメープルハート、スタミナに自信があるサカナンシオが先団を形成する。
ヤクソクラスルピンが迫るも、スタミナ不足を才能で補ったエンドロールが粘りを見せ、先頭を譲ることなく勝利。
3着には、2レース目の勝ち馬リンネフォンセが入り、関西チームが上位を独占する。
第4R:日本ダービー
第4レースでは、ふたたび東京競馬場芝2400mのコースに戻り、5月28日に開催される日本ダービー(東京優駿)を模したレースとなった。
総合ポイントでトップを走るちゃんた牧場(エンドロール)とぐるぐる牧場(リンネフォルセ)は1位を取れば優勝だが、他の牧場にもレースの結果次第では優勝のチャンスはある状況。
注目の先行争いでは、エンドロールが主導権を握り、ヤクソクラスルピンが続く。道中もこの2頭が並走し、全体を引っ張る展開となる。
直線に入ったところで抜け出したのは、1レース目の勝ち馬で東京芝2400mコースを得意とするヤクソクラスルピン。
2着から6馬身離れた3着にはメープルハート。以下、4着フォルトゥーナ、5着カズキチサツマアゲという結果。
最終レースを終えての結果は以下の通り。
- 1位:ちゃんた牧場 82pt
- 2位:ヤクソク牧場 81pt
- 3位:ぐるぐる牧場 54pt
大会後、能勢さんからマイクを向けられた上位入賞者たちは、関西チームの強さの秘訣はチームワークの強さと話した。
予選大会で知り合った彼らは、大会後に意気投合。ヤクソク牧場さんが、新しい馬を育て上げられた陰には、他の関西代表者の存在も大きかったという。
『ダビマス』というと、ついつい個人で戦うゲームのように感じてしまうが、このようなお互いの存在を励みにするチームワークがあると思うと感慨深い。
かつての『ダビスタ』ブームをほうふつとさせた全国ダビマス王座決定戦。さらなる強い馬は現れるのか、今後も楽しみだ。
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