レイフォース【ゲームレビュー】

タイトーのアーケードシューティング『レイフォース』がスマホ向けに再臨! 当時の魅力をそのまま再現したうえで、スマホらしい遊びやすさといったプラスアルファの要素も楽しめる。

アーケードSTGの名作をスマホで完全再現!

『レイフォース』は、1994年にタイトーからリリースされたアーケード用縦スクロールシューティングゲーム(以下、STG)。

ステージ背景に同化するように出現する敵をロックオンしてレーザーで倒すシステムと、物語性のある美麗なグラフィックなどで好評を博した作品で、以降も『レイストーム』『レイクライシス』と続いた人気シリーズだ。

今回、その名作がスマホ向けにアレンジされて登場。その特徴や操作性などを紹介していこう。

プレイヤーは、母星を奪われてしまった人類の最後の希望といえる戦闘機「X-LAY」で、味方の犠牲を乗り越えながら敵中枢へと乗り込んでいく。こうした反逆の物語が、今見ても美しいと思えるステージ背景と壮大なBGMによって表現されている

プレイヤーは敵を撃破しながら、7つあるステージを1つずつクリアしていく。各ステージの最後にはボスが待ち受けており、これを倒すことで次のステージへ進める。

ゲームオーバーになった時点での敵撃破スコアで、高得点を狙うのが最終的な目標となる。

操作方法は、画面内をスワイプすることでプレイヤー機(以下、自機)を移動させるだけの簡単なもの。自機の少し下を操作すると弾が見やすいのでおすすめ

敵の高度によって当たる弾が変わる

本作の特徴は自機と敵に、高度の概念があるところ。『ゼビウス』などでおなじみの形式だ。

同じ高度の敵には「ショット」を、低い高度の敵(ステージ背景の中にいる敵)には「ロックオンレーザー」で攻撃を行っていく。

攻撃方法はこの2つのみ。設定でオート発射にすることも可能なので、ロックオンレーザーのサイトに敵をとらえるところだけに集中できる

自機の前方にあるマークがサイト。レーザーで攻撃するために、まずはこの中に敵を収めてロックオンする必要がある。ステージ背景と同化して見える敵にしっかり注目しよう

ロックオンレーザーは複数同時に発射することができるのだが、あとにロックオンした敵ほど、撃破時のスコアが高くなるように設定されている。

アーケード版でも当時話題になっていた要素が、本作でも変わらず踏襲されているので、高スコアを目指す猛者はこのあたりにも気を配っていこう。

移動速度の異なる2つのゲームモード

ゲームモードはスマホ向けに操作しやすくなっているRemixモードと、昔ならではのアーケードモードの2つが選べる。

基本的な遊び方、操作方法は変わらないが、移動時の操作感が微妙に異なる。両方を遊んで、自分に合ったものを選択していこう。

モードによる操作感の違い

  • Remixモード:自機を操作した際の移動速度が速い。瞬時に回避できるのがメリットだが、細かい操作が難しい
  • アーケードモード:自機を操作した際の移動速度が遅い。緊急回避がしづらい反面、弾の間を縫うような細かい操作ができる

筆者のおすすめはアーケードモード。急な回避こそしづらいが、意図した場所に確実に移動できる。弾幕の間の狭い空間を通りやすかった。

Remixモードは動かしすぎてしまう印象。弾幕を抜けようとすると意図せず被弾することが多かった

デモ画面まで再現するアーケードモード

アーケードモードの魅力は、なんといってもその再現性。

昔ゲームセンターで遊んでいた方なら、必ずや懐かしいと思える内容のはずだ。

筐体のデモ画面すら再現する徹底ぶり。冒頭のちょっとしたストーリーや操作説明、スコアランキングなどが閲覧可能だ

設定機能も充実の内容

本作には音量調整やショット自動発射の切り替えのほかに、画面UIや操作方法などを細かく設定することができる。

ゲームとして難しめなので、自分のプレイしやすいようにカスタマイズして、ステージ攻略にのぞもう。

主に設定できるもの

  • ゲーム画面のサイズ
  • ショット、レーザーボタンの位置
  • ゲーム難易度
  • エリア1のBGM変更

影響が大きいのはゲーム画面のサイズ変更。

画面UIは、全画面表示できる「ZOOM」のほかに、オリジナルと同じ解像度でプレイすることができる「ORIGINAL」の2つから選択可能だ。

「ORIGINAL」は、ゲーム画面が小さくなる代わりに、自機の操作を画面外ですることできる。自分の指が邪魔にならないので回避しやすい

また、より精密な操作をしたい場合は、Bluetooth 接続のゲームパッドも使うことができる(※iOSの場合は、 MFI認証のbluetooth ゲームコントローラーに対応)。

パッドのボタン配置なども変更できるので、本気で高スコアを目指す方は活用してみるといいだろう。

ゲームセンターではこんなにコンティニューできない

プレイした感想は、とにかく難しい!

ゲームパッドまで使ってプレイした筆者だが、5面をクリアするまでに30回ほどコンティニューする結果になってしまった。

ボス戦は、弾道が不規則だったり追尾してきたりと、予測しづらい攻撃が多い。緊急回避として定番のボムがないこともつらかった

ロックオンレーザーでしか攻撃できないような敵も登場。サイトの範囲に収める必要があるため、敵に近づかなければならない

これでイージーモードだったことに気づいて、筆者は驚愕。アーケードシューティングの難易度の高さを思い知らされてしまった。

とはいえ、リアルなゲームセンターではこれほど何度も挑戦することはできない。存分に堪能できることが本作最大の魅力であるように思う。

操作の手軽さ、新アレンジのBGM、詳細な設定など、スマホ版ならではの新しい魅力も満載。

新旧STGファンが楽しめる内容なので、昔遊んだ方も、世代ではない方もぜひプレイしてみてほしい。

オプションから、1面のBGMを土屋昇平氏によって新たにアレンジされたものに変更できる。今風のアップテンポさがかなりかっこいい!

ヘルプ画面では、戦いにいたる背景や作戦内容などが閲覧できる。こうした凝った演出もファンにはうれしいはずだ

  • 使用した端末機種:Xperia Z5 Premium
  • OSのバージョン:Android 6.0.1
  • プレイ時間:約3時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0

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