開発陣が振り返る『Fate/Grand Order』2年間の歩み【FGO Fes. 2017】

幕張メッセで開催中の「FGO Fes. 2017」にて、『Fate/Grand Order』開発陣が開発秘話を語るクリエイターズトークが行われた。エイプリルフールの話題を呼んだあのアプリや、FGOの最新情報まで明かされたステージの模様をお届けしよう。

エイプリルフールを騒がせたあのアプリの制作秘話をぶっちゃけトーク!

FGO Fes. 2017の1日目15:00から開催された本ステージは、FGO開発スタッフによるトークが披露された。

司会進行はアニプレックスの金沢氏が務め、クリエイターとして、ディライトワークスの塩川洋介氏(FGO PROJECTクリエイティブディレクター)、石倉正啓氏(マーケティングディレクター)、安生真氏(開発スタッフ)が登壇した。

左から、金沢氏、塩川洋介氏、石倉正啓氏、安生真氏

セイバー(左)、ぐだ子(中)、マシュ(右)の着ぐるみが登場し、会場を盛り上げる一幕も

まずはじめに、FGO2周年振り返りトークと題し、開発に携わる3名それぞれが、1周年と2周年の間のFGOを振り返るコーナーへ。

数多くのイベントを実施してきたFGOだが、現在は昨年開催された水着イベントが復刻して実施されている。

FGO2年目の主な出来事。多くのイベントやストーリーでユーザーを熱中させてきた

今回復刻するにあたって、「霊衣開放」という衣装替えシステムを実装し、マシュを水着姿にしてサーヴァントとして使えるようになった。

塩川氏によると、マシュはFGOにとって特別なキャラクターであり、マシュを1番最初の霊衣開放の対象にしたかったとのこと。

単なる衣装替えと思われがちだが、開発スタッフの安生氏によると、服装によってモーションに干渉する部分があり、実装するまでに細かい調整が行われたという。

既存サーヴァントの新衣装は、ユーザーからの期待も大きいようで、今後の霊衣開放の追加にも意欲的なようだ。

また、石倉氏によって、今年のエイプリルフールに配信された『Fate/Grand Order Gutentag Omen』(通称、『FGO GO』)についての話題が挙げられた。

塩川氏によると、サーヴァントを集めるゲームが楽しそうだ、というところから企画がスタートしたとのこと。

外に出かけてキャラクターを集める『○○○○GO』とは異なり、「外に出ないでサーヴァントゲット」がコンセプトだという。

エイプリルフールのためだけに作られたゲームにもかかわらず、イラストやサーヴァントのフレーバーテキストは新たに制作されており、その完成度からも話題を呼んだのも記憶に新しいところだ。

『FGO GO』のサーヴァント。フレーバーテキストも、国民的ゲームの図鑑の説明文にどことなく似ているような……

なんと、フレーバーテキストはFGOの作家陣が手掛けているそうで、エイプリルフールへの本気な姿勢が会場の笑いを誘った。

来年のエイプリルフールは何を仕掛けるのか、いまから楽しみなところ。想像の斜め上をいく企画に違いないはずだ。

さらに、安生氏からは、思い出に残っている宝具はどれか、開発スタッフたちで実施したアンケートの結果が発表。

その結果、

  • 1位:新宿のアーチャー
  • 2位:メルトリリス
  • 3位:殺生院キアラ

がランクイン。

どれも実装する直前まで調整をしたようで、戦闘シーンのカットを増やすと尺が伸びてテンポが悪くなるなど、普段聞くことができない苦労話も。

水着イベント2017のサーヴァントも公開!

ステージ終盤には、FGOの最新情報コーナーが用意されており、8月に開催予定だという水着イベント2017で登場するサーヴァント3騎が発表。

水着姿の織田信長、ニトクリス、セイバーオルタのイラストが公開された。

織田信長

ニトクリス

セイバーオルタ

また、サービス開始からちょうど2年を迎える明日は、FGO Fes. 2017のステージにてさらなる発表を行うとのこと。

ニコニコ生放送、YouTube、公式Twitter(Periscope)にて中継されるので、会場に行くことができない人はこれらでチェックしよう。

(C) TYPE-MOON / FGO PROJECT