4年ぶりの新バージョン(く)は救世主となり得るか
今年の4月、ニコニコ超会議の企画・出演者発表会で突如発表されたniconicoの次期バージョン「niconico(く)」(読み方:クレッシェンド)。
前回のバージョンアップ「ニコニコ動画:GINZA」から、4年以上の期間が空いた久しぶりのバージョンアップだ。
当初の予定では10月から提供される予定だったが、大幅に遅れており、ついにその全貌が明らかになった。
ドワンゴ取締役 栗田穣崇氏(左)、代表取締役会長CTO 川上量生氏(右)
取締役 夏野剛氏も登壇。3名により新機能・サービスの紹介が行われた。本発表会は、ニコ生で放送され、会場のモニターには視聴者から寄せられたコメントが流れる
まず初めに、niconicoが競合サービスと比べて劣っている画質や通信の品質の改善状況について川上氏から報告された。
今現在も、多くのユーザーが不満を抱いているようだが、改善の着手を発表した4月と比べると画質とレスポンスが向上しているという。
新配信システム(DMC)が画質向上や低遅延化に寄与している。が、発表会の放送に寄せられたコメントは、どれも手厳しい意見ばかりだった
川上氏も「完全に解決はしていない。」と話し、今後半年以内にすべて解決するとみている。
また、画質や視聴・配信時の重さは、最終的にniconicoを含めどのサービスでも変わらない品質になるとコメント。
品質以外の部分で勝負を仕掛けるという。
ユーザーの要望からずれた新機能
続いて、いよいよ新バージョン(く)で実装される新サービスの発表へ。
栗田氏と川上氏が実際に配信を行いながら、各サービスの内容が来場者および視聴者に伝えられた。
niconico(く)の核となるのが、新しいインターフェース「nicocas」。
これは、動画・生放送・双方向・映像合成が一体化したインターフェースで、さまざまな機能を搭載するという。
また、スマホ版では、ログイン不要で視聴可能になるとのこと。
会場に展示されていたスマホ版nicocas。スマホ対応へ出遅れていることにユーザーは怒り心頭。はたしてnicocasでユーザーが満足できるのか定かでない
OPやED映像を作れる機能や、視聴者に非常に簡素なゲームを遊ばせる双方向機能など、多数の機能が発表されたが、そのどれもがユーザーから否定的なコメントが相次いだ。
個人的には、ニコニコQ(アンケートやクイズを作成・共有できる外部サイト)とマルチカメラ(スマホをセカンドカメラとして使える機能)は、配信者にとって便利なものになりそうな印象だ。
発表会では、iPhone 7を使った放送が披露された。PCでの配信中、シームレスにスマホ配信に移行できるようだ
しかし、多くのユーザーが求めているのは、画質や通信の快適さ。
どれも的外れの機能だと感じたのか、視聴者のコメントや会場に集まったユーザーの反応は冷ややかで異様な空気に包まれていた。
ユーザーからの質問に答える川上氏。生放送のコメントは荒れに荒れていた
niconico(く)のサービス開始日は2018年2月28日を予定。
それに先立ち、1月28日には全機能発表会が実施される。
niconicoは、プレミアム会員の減少に歯止めが効かない状態が続いている。
生放送プラットフォームといえばniconicoだという時代も今や昔。
(く)で巻き返しできるか、今後の新情報が待たれる。
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