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日本一クラン決定!「MCVS JAPAN CUP」本戦レポート

1月28日(日)、秋葉原の「ガジェット通信フロア」にて、『モダンコンバット Versus』(以下、モダコンVS)の日本一クランを決定する大会「MCVS JAPAN CUP」の本戦が開催された。本作では初の全国大会ということで、ハイレベルな激戦が展開! その様子をお届けしていこう。

激戦をくぐり抜けてきた6つのクランが激突!

本大会は、1月8日、20日に予選が開催された「MCVS JAPAN CUP」の決勝大会。

予選を1位~3位で通過したクランのみが参加できる、『モダコンVS』の日本一クランを決定するイベントだ。

現状、日本最強クラスである6つのクランが集結し、熱いバトルが展開された。

進行は、モダピチャンネルでおなじみのたかっくディレクター(左)とモダピ氏(右)が担当

大会はモダピチャンネルにて生配信もされており、大会ステージの後ろには配信ブースが設けられていた。

スペシャルゲストとして、e-Sportsキャスターのトンピ?氏、『モダコン』シリーズの実況者であるテンションMAX十六夜氏も参加!

左からトンピ?氏、広報大使のKINAN氏、広報担当のJUDY氏、テンションMAX十六夜氏

配信の様子はこちらにアーカイブで残されているので、見逃してしまった人はチェック!

【モダコンVS】モダピチャンネル第10回〜MCVS JAPAN CUP特番〜(1月28日)

大会はゾーンコントロールの2本先取!

本大会は、ゾーンコントロールのみで試合が行われる。

クランの代表選手4名同士でバトルを行い、3試合中2試合を先取したクランが勝利(BO3)となる。

エージェントやレベルに制限はないので、やりこみがそのまま試合に反映できる形式だ。

また、クランの出場選手は、試合ごとに変更することも可能。

ゾーンコントロールは、先にゾーンを制圧したチームが圧倒的有利。全国規模の大会では、果たしてどのような試合内容になるのか……!?

日本一を争うのは、「〆弱者〆」「仮入部」「CSS」「I.V.A.(アイブイエー)」「JnBa(ジェイエヌビーエー)」「Owsla(アウスラ)」の6クラン。弱者は、エキシビジョンマッチで運営チームに圧倒的な勝利を見せつけるなど、かなりの強者である

優勝するとトロフィーが授与されるほか、なんとオリジナルのエンブレムを進呈!

優勝クランは、希望のデザインを『モダコンVS』デザイナーチームに依頼し、後日オリジナルのエンブレムをデザインしてもらえるとのこと。

第1試合:JnBa vs CSS

最初の試合は、第2回予選2位のJnBaと、第1回予選3位のCSSが激突。

控室で話を聞いたたかっくDによると、全チーム緊張で手汗がヤバイ、とのことだったが……?

JnBaのImRENKA選手(左)。めちゃくちゃ緊張しているらしい……

CSSのZANZI_11JP選手(右)。モダピ氏とにこやかに談笑しているが、こちらも緊張しているとのこと

地方にいるメンバーもいるということで、今回はクランの代表者1名が会場でプレイし、ほかのメンバーはオンラインにて試合に参加。

JnBaチームは「カン」2人、CSSチームは「タワー」2人という構成で試合が開始された。

バトルでは、体力の高いディフェンダーが壁になることが重要なので、ディフェンダーを中心にゲームメイクされていくことが多い。

開始前のCSSチームの編成画面。まさかのタワー3枚かと思われたが、1名は「スイフト」に変更

試合が始まると、CSSチームのタワーが大活躍!

先にゾーンを制圧すると、「パルスシールド」を展開してガッチリと構え、JnBaチームの侵入を許さず。

そのまま2試合とも100:0の大差で押し切り、初戦は圧倒的な強さでCSSチームが勝利を収めた。

JnBaチームもカンで応戦していたが、タワー2枚の厚い壁は打ち破れなかったようだ。

多少の攻撃にはびくともしない、タワー2枚の壁。次々とJnBaチームのメンバーがキルされていく……!

最後はJnBaチームの「モナーク」が決死の特攻を試みるも、あえなく撃退されてストレートでCSSチームが勝利

第2試合:仮入部 vs Owsla

続く2試合目は、仮入部とOwslaによるバトル。

1試合目の2人とは打って変わって、両クランともまったく緊張していない様子であった。

仮入部の_DeSPaiR選手

OwslaのGetter.選手

仮入部チームは、先にゾーンを制圧するとタワー3枚体制で防衛に移る。

順調に制圧率を伸ばしていったが、80%を超えたあたりでOwsla側のタワーが切り込んできて、ゾーンを奪い返されてしまう。

Owslaチームはタワーと「クルト」のアビリティを効果的に使い、そのまましのぎ切って第1ゲームを先取!

守る気満々のタワー3枚体制。本大会では、ほぼどのチームにもタワーがいたのが印象深い

攻める側からすると、この光景は恐ろしい限りである……!

しかし、クルトという伏兵が出現し、戦況は一変。Owslaチームがゾーンを取り返す!

続く2ゲーム目は、逆にOwslaチームがゾーンを制圧してタワーで守りを固めるという展開に。

仮入部チームは「ロック」「セブン」で守りが薄いところを攻めようとするも、反撃の糸口がつかめず。

2ゲーム目は27:100の大差でOwslaチームが勝利を収めた。

準決勝第1試合:〆弱者〆 vs CSS

ここで、第1回予選の優勝クランである弱者が登場。

エキシビジョンマッチでは運営チームに圧倒的な強さを見せ、優勝の最有力候補と思われる。

弱者のふくだ選手

しかし、弱者チームにアクシデント発生!

出場予定だったメンバーと連絡が取れず、1名足りない状態に。

しばらくたっても連絡がつかず、モダピ氏が代打で出るとなったところ、なんとか代わりの選手が見つかり、無事フルメンバーでの対戦へ。

画面はCSSチーム。相変わらずのタワー複数体制である

序盤はCSSチームのペースで進んでいくも、制圧率が55%になったあたりで弱者チームのブレイズ、クリーパーが攻め込み、ゾーンを取り返す。

その後は単位キャッチ無理キュア氏のクリーパーが的確にストッパーを務め、87:100で弱者勝利!

ゾーンが取られているときの突撃役には、ブレイズやクルトが役に立つ。銃がタワーのシールドに防御されないのも大きい

会場には来ていなかったものの、素晴らしい仕事をしていた単位キャッチ無理キュア選手。音もなく接近し、相手チームの背後からキルを取っていた

2ゲーム目も最初はCSSチームのペースで進んでいき、一時は99%までゾーンを制圧。

そのまま勝利するかと思われたものの、ギリギリのところで弱者チームが奪還に成功。

そこからは弱者チームのクルトがアビリティを使って的確な防衛を見せ、大逆転!

2ゲームとも弱者チームが勝利という結果に終わった。

クルトのアビリティは、敵が接近してくると爆発するという性質があるため、ゾーン防衛にも役に立つ。NABE選手のクルトも、非常にいい仕事をしていた

準決勝第2試合:Owsla vs I.V.A.

準決勝の2試合目は、第2試合をストレートで勝ち抜いたOwslaと、I.V.A.の戦い。

勢いに乗っているOwslaに対し、I.V.A.がどう対応していくかが注目どころ。

I.V.A.のてるみどーる選手とWistle選手。I.V.A.は2人で会場に参加

第1ゲーム、I.V.A.チームはまさかの「ローネン」投入。

射撃がいっさいできない異色のエージェントだが、相手によっては役に立つ。タワー対策だろうか。

ローネンは待ち伏せする、上空から襲うなどいかに奇襲するかが重要なエージェント。使いこなすには、かなり頭を使わされる

しかし、ローネンが的確に捌かれてしまい、I.V.A.チームはカンに変更。

Owslaが99%になったところでいったん取り返すも、最終的には41:100でOwsla勝利となった。

Owslaチームのセブンにゾーン内で撃退され、そのままゲーム終了。旦那選手のセブンも活躍が光る

2ゲーム目は、またもOwslaが先制してゾーンを制圧。

I.V.A.チームは一気にキルしてゾーンを取り返しかけるも、Owslaの監督選手のクリーパーが奮闘し、Owslaがゾーンをキープ。

そのまま28:100でOwslaチームが勝利し、ストレート勝ちとなった。

2ゲーム目は、I.V.A.チームは初めからカンを投入。精密射撃で的確に狙撃していた

しかし、ここで輝いていたのが監督選手のクリーパー。神出鬼没の動きでI.V.A.チームを翻弄!

決勝戦:〆弱者〆 vs Owsla

長かった戦いも、ついに決勝戦に突入!

ファイナリストは、盤石な強さを見せる弱者と、精鋭ぞろいのOwsla。

どちらが勝ってもおかしくない試合である。

第1ゲームは、意外にもゾーン外での攻防からスタートした。

ブラックロックのジェネレーターがゾーンだったのだが、脇の小部屋で攻防が始まった

一進一退の攻防が続くも、Owslaが制圧率99%に到達!

このまま1ゲーム目はOwsla勝利かと思われたが、ふくだ選手のタワーが突撃して、弱者チームがゾーンに侵入。

そこからゾーンを取り返し、100:99の大接戦を制した。

決死の突撃を試みるふくだ選手! 道を切り開き、弱者チーム逆転の立役者となった

2ゲーム目は、ステージはブラックロックの橋がゾーンに決定。

今回も、バトルは下層にある地下道から開始された。

タワーで的確に「バッシュ」を決めていくふくだ選手

激しい攻防を経て、最初は弱者がゾーンを制圧。そのまま81%まで制圧を進める。

いったんはOwslaチームにゾーンを奪われるも、タワーのバッシュからクリーパーの射撃で相手のタワーをキルして、すぐに取り返す。

以降はふくだ選手が次々とキルを決めていき、100:23で弱者が勝利!

そして、日本一のクランは「〆弱者〆」に決定!!

すさまじい強さを見せるふくだ選手。次々とキルを決めていき、第2ゲームでも大活躍していた

最後まで乱れることなく、安定したゲーム運びを見せた弱者。

急なメンバー変更にも柔軟に対応し、選手層の厚さ、プレイヤーレベルの高さがうかがえた。

トロフィーを受け取るふくだ選手。このあと、デザイナーチームと打ち合わせてエンブレムを決定するそう

最後はモダコンVSのかっこいいグッズがもらえるじゃんけん大会が開催され、イベントは終了。

ハイレベルな激戦が展開された、アツい大会となった。

ラストは出演者と選手が集まって記念撮影! みなさんお疲れ様でした

『MCVS』初代日本一クラン「〆弱者〆」ふくだ選手インタビュー

優勝クランの強さの秘訣を知るべく、ふくだ選手にインタビューをお願いしてみたところ、快諾していただけた。

初代日本一クラン「〆弱者〆」の実態に迫る!

決勝でも大活躍を見せたふくだ選手。「〆弱者〆」クランの強さの秘訣とは!?

クランについて

――優勝、おめでとうございます。まずは「〆弱者〆」についてうかがいたいのですが、人数はどれくらいの規模なのでしょうか。

ふくだ:ありがとうございます。クランの規模としては、全部で40人くらいですね。T・Rさんという方がマスターで、大会の選手もT・Rさんが選びました。

メンバーの誰がどのエージェントを使っているかも把握しているので、T・Rさんがメンバーに声をかけて、出場できる選手を集めてくれました。

――戦績としては、みなさんマスターリーグなんですか?

ふくだ:そうですね。メンバーのほとんどがマスターリーグに到達していると思います。

――グループプレイがまだ未実装ですが、みなさん、普段は野良でプレイされているんでしょうか。

ふくだ:野良でプレイするほかに、トーナメントを立ててそちらでプレイすることもありますね。

「〆弱者〆」は現在、メンバーが45名もいる大規模クラン。意外にも、プレイヤーレベル要件は1である

――ふくだ選手は、メンバーの中でも上位プレイヤーということで選ばれたのでしょうか。

ふくだ:そんなことはない、と思うんですが……(笑)。

メンバーの中では、単位キャッチ無理キュアさんが強いですね。予選は出ていなかったんですが、決勝に向けて出場してもらいました。

エージェントについて

――大会を見ていると、タワーがよく使われていますが、やはり強いエージェントなのでしょうか。

ふくだ:現在はスイフトが強いといわれていますが、そのスイフトを一撃で倒せるという点からタワーが強いです。

あとは、シールドを展開して自分と味方を守れるのも大きいですね。

タワーは体力が高く、銃のダメージも大きい。キルを取ることにかけては、かなり上位に位置するエージェントだ

――タワーは射程が短いので、距離を開けられるとつらそうですが……。

ふくだ:辛いですね。そういうときは、仲間の後ろについて行って、接近のチャンスをうかがいます。

――なるほど、やはり厳しそうですね。チームの組み合わせとしては、タワー+射程の長いエージェントというパターンが多いようですが。

ふくだ:こういった大会のときは、必ずモナークを入れますね。ヘッドショットでタワーも即死させられるのが大きいです。

――新エージェントの「ノックス」についてはいかがでしょう。

ふくだ:実装時は強すぎて、バランスがかなり変わったという印象でした。みんなでまとまってタレットを設置しているのは、異様な風景でしたね(笑)。

バウンティで試合が始まった直後から動かない、というケースもありました。

――すぐに下方修正されましたが、ふくだ選手としてはうれしい調整ですか?

ふくだ:僕、ノックス買っちゃったんで、複雑ですね(笑)。

――買った側からすると、たしかに複雑ですね(笑)。

修正前のノックスは、タレットが約40秒も持続したため、いちど設置されるとしばらく近寄るのが不可能なほどであった

戦術について

――ゾーンコントロールでもバウンティでも、まとまって動くのがいいのでしょうか。

ふくだ:あまり固まりすぎるとまとめて狙われてしまうので、お互いすぐフォローに行ける距離にいるのが基本ですね。

モナークは遠距離から狙撃したいですし、タワーもバッシュで移動してしまうので、あまり固まっている必要はないと思います。

大会では、ふくだ選手のタワーがバッシュで削ったところに単位キャッチ無理キュア選手が射撃でキル、という好連携も見られた

――ゾーンコントロールについてですが、相手チームに先にゾーンを制圧されると、かなり苦しい展開になります。何か打開策はありますか?

ふくだ:そういったときは、みんなでまとまって一点突破を狙いますね。通話アプリを使いながら、タイミングを合わせて突撃します。

決勝戦では、最後に行われたふくだ選手の突撃が印象に残った

――「〆弱者〆」のみなさんは、いつも通話しながらプレイしているんですか?

ふくだ:そうですね。こういった大会のときは、必ず通話しながらプレイしています。

――普段はどのような感じで通話していますか?

ふくだ:敵チームの編成や、有名クランの強いプレイヤーがいるときなどは、通話で伝えますね。

――大会を見ていると、みなさんタワーの位置は気にしているようでしたが。

ふくだ:タワーはアサシンなどを一撃で倒せるので、味方がやられないよう位置は気にしますね。

――ロックやセブンの探知アビリティは使いますか?

ふくだ:ステージがそれほど広くはないので、個人的にはあまり必要ないかなと思っています。

――バウンティでは、どのような戦術が有効でしょうか。

ふくだ:死角から狙われないよう、壁を背にして移動する、ステージの中央には行かない、などを心がけています。

バウンティだと、なるべくみんなで固まっていてほしいですね。キルを取られても、すぐに味方のデータを回収できますし。

バウンティでは、キルされてもデータチップが取られなければ被害はない。固まって行動していれば、味方のデータチップも回収しやすい

大会に優勝して

――今回、優勝を遂げてお気持ちはいかがでしょう。

ふくだ:本来出るはずだったメンバーが出られなくなってしまうというアクシデントもあって、はじめは不安でしたが、強いメンバーが代打で出てくれて助かりました。

アクシデントを乗り越えて優勝できて、うれしいです!

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