今年のネットマーブルは大作だらけ!今春の注目新作はテリア・サーガ!

2月に韓国ソウルで行われたネットマーブルのプレス発表会「4th NTP(4th Netmarble Together with Press)」。今年は本発表会で、19タイトルもの新作スマホゲームが発表された。気になる日本での展開やこの春の新作について、ネットマーブルジャパン担当者を直撃した。

セブンナイツ2にハリーポッター!2018年のネトマは強力すぎる新作ラインナップ

毎年、冬に韓国で行われているネットマーブルのプレス向け発表会のNTP(Netmarble Together with Press)。主に、韓国メディアを招待し、その年のラインナップ発表する場となっている。

2018年は2月に行われ、スマホ向け新作ゲーム19タイトルが発表された。この中には、『セブンナイツ2』『ハリーポッター』『七つの大罪RPG(仮題)』『Magic: The Gathering Project M(仮題)』が含まれており、ゲームファン注目の存在になっている。

今回はこれらの新作タイトル情報を中心に、ネットマーブルの2018年の展開について、ネットマーブルジャパンの浅野洋将氏を直撃した。

今回、取材に応じてくれたネットマーブルジャパン広報チーム長の浅野洋将氏

テリア・サーガ、KOF、七つの大罪は日本での配信確定

--はじめに、NTPについておしえてください。NTPはいつから、どういった趣旨で実施されているイベントでしょうか?

浅野氏:NTPは今年4回目を迎えたイベントで韓国メディアを対象に、ネットマーブルゲームズのビジョンと成果、事業戦略や新作のラインナップなど、様々な情報をステークホルダーに向けて発表するイベントです。

イベントの最後にはネットマーブルの役員が直接質疑応答に参加して、記者の方々とのコミュニケーションを行っています。

--今回発表した中で、反響が大きかったのはどういったタイトルですか?

浅野:今年のNTPを通して公開した20種類のタイトルが、独自IPだけではなく、世界的に有名なIPを活用したものが多かったので、全般的にいい反応が得られました。

特に、世界のモバイルゲームマーケットの中でも大きな市場となる、日本での熱い反応が予想される『七つの大罪RPG(仮題)』や、日本での展開が決まっている『テリア・サーガ』『ザ・キング・オブ・ファイターズ オールスター』などへの期待値がとても高いです。

そのほかにも、NTPでは事業戦略の軸となる「プラットフォーム拡張」と「新ゲームジャンル開拓」への取り組みとして開発を進めている、Nintendo Switchバージョンの『セブンナイツSwitch(仮題)』と、国際的な人気アイドルグループ「BTS(防弾少年団)」とコラボレートした新たなモバイルゲームジャンル『BTS WORLD』にも高い関心が寄せられています。

--タイトル数もIPも日本のゲームユーザーは気になるものばかりですが、NTPを日本のプレス向けにNTPのような機会を設ける予定はありますか?

浅野:んー(笑)。現状ではまだなんとも言えませんが、今後のリリーススケジュールや会社の戦略によっては日本単独での実施も検討したいと考えています。

勝手に予想!:日本版NTPはある!?

これだけのIPを使用した大作が目白押しのネットマーブル。日本での配信が確定していないタイトルがあるとはいえ、メディア向けに発表会をしないのはもったいないと思うのは、私だけではないだろう。

NTPのような規模になるかはともかく、どこかのタイミングで日本での展開を含めたプレスカンファレンス的なものがあると予想する! というか、やって!

ネットマーブルの4つの核

--以下の4つが2018年ネットマーブルの核になるという発表をされましたが、どういったことを考えているのかを、具体例を交えておしえていただけますか?

  1. プラットフォームの拡張
  2. 独自IPの育成
  3. AI(人工知能)ゲームの開発
  4. 新ゲームジャンルの開拓

1. プラットフォームの拡張

浅野:ネットマーブルは、以前オンラインゲームをメインにサービスしていましたが、市場には似たようなゲームがあふれ、大きな停滞期を迎えていました。そこで大きな敗北を経験した弊社は、モバイルゲームを大きく成長する市場と捉え、2011年末に事業の方向転換を図り、現在の成功をおさめることができました。

現在はオンラインゲームに新作タイトルが少なく、多くのグローバルユーザーが新作タイトルに期待を寄せるような状況に変わってきています。

弊社は事業領域の拡大を目標に、オンラインゲームやコンソールゲームを合せた巨大な市場でのチャンスを掴むために準備を始めています。その足がかりとして「Steam(スチーム)」や「Nintendo Switch」へのゲーム開発や、コンソールやスチーム用ゲームや開発会社への積極的な投資を行う予定です。

2. 独自IPの育成

浅野:現在のゲーム市場では、IPタイトルが安定した成功を収めています。弊社も安定した事業を進めていく上で、独自のIPの育成を考えてきました。

日本を始め、アジア諸国で成功を収めている『セブンナイツ』や『みんなのマーブル(ダイスdeリッチ)』、韓国と台湾で成功した『魔球魔球』などが、少しずつIPとして成長してきています。

その他にも、『ストーンエイジ』や『野菜村』などの魅力あふれるキャラクターのゲームを開発しており、より大きなIPにできるように成長させたいと考えています。

3. AI(人工知能)ゲームの開発

浅野:プラットフォームやIPも大事ですが、いちばん重要なのはコンテンツです。AIの進化もあり今後のゲームはインテリジェントな方向に発展していくと確信しています。中長期的なゲーム市場にはインテリジェントなゲームが大勢を占めると考えており、現時点から知的ゲーム開発を強く推進していかなければならないと考えています。

インテリジェントなゲームとは、プレイヤーがいつでも楽しめるようにAIが対応(補完・調整など)してくれるゲームです。今年は北米に知的ゲーム開発のためのAIラボを立ち上げ、有能な人材を集めることにしています。

4. 新ゲームジャンルの開拓

浅野:ジャンルが固定化していると、似たようなゲームが市場にあふれ、ユーザーの関心がゲームから離れていきます。ですので、もう少しゲームジャンルが多様化する必要があると考えています。

現在開発中の『BTS WORLD』は、映画やドラマ、舞台公演やK-POPなど、異なる文化コンテンツとのコラボレーションを通して、プレイヤーに新しい感動や体験を提供できる新ジャンルのゲームとして提供する予定です。

弊社にとって『BTS WORLD』は実験的な試みですが、多くの経験とノウハウを蓄積することで、これからも新しいジャンルの開拓に挑戦していくつもりです。

ハリーポッター、MTG、リネレボに続くMMORPGも日本投入の可能性大!

--現時点で日本での展開が決まっている、あるいは見込みが高いタイトルはどれでしょうか?

浅野:昨年すでに発表している『テリア・サーガ』『ザ・キング・オブ・ファイターズ オールスター』の日本市場への展開は決定しております。また、『七つの大罪RPG(仮題)』の日本市場への先行展開も予定しております。

そのほかにも、日本でも認知度の高い『ハリーポッター』『Magic: The Gathering Project M(仮題)』などのIPタイトルや、日本市場で成功している『セブンナイツ』関連タイトル、『リネージュ2 レボリューション』に続く超大型MMORPG『ブレイドアンドソウルレボリューション』『イカロスM』も日本での展開を準備・検討しております。

--どれも大型タイトルのようですね。『テリア・サーガ』は昨年、CBTの募集をされてましたよね。

浅野:はい、2017年10月にCBTの募集を始めて、まだ実施はしておりません。11月に小規模ではありますが、別の形でテストを行いました。募集前は人が集まらないのでは……という意見もありましたが、多くの方に応募いただき、テストを通してさまざまなご意見をいただくことができました。

キャラクター名は、(左から)主人公のセリスとワイズ、NPCとして登場するコリーとレティ

--いくつかフィードバックの具体例をおしえてもらえますか?

浅野:『アズールレーン』の人気を受けて、「キャラクターに愛着を持てる機能がほしい!」というご意見をいただきました。開発陣は、同作のほかにもいくつかのゲームを実際にプレイしてみて、ネットマーブル流のキャラクターに愛着を持てる機能を実装しました。

バトル面に関しては、プレイヤーの方々にも好評でした。さらによりよいゲームにすべく、UI面のブラッシュアップをしています。

--次に『テリア・サーガ』をプレイできる機会は配信後でしょうか?

浅野:2月27日にCBT募集のWebサイトを刷新し、第二四半期(4月~6月)にCBTを実施する予定です(Android版のみ)。上記のフィードバックに加えて、ゲーム紹介動画にはなかったマルチプレイモードも実装してプレイいただける予定です!

左から、エルディス、セレン、ディアンテ、ニーナ、マノと名付けられたキャラクターたち

※すでに、『テリア・サーガ』の事前登録や10月のテストに応募している方は、3月29日からのCBTへ新たに応募する必要はありません。

--それはいいですね。『テリア・サーガ』のゲーム性について簡単におしえていただけますか?

浅野:『テリア・サーガ』は横画面のRPGです。バトルは、『セブンナイツ』や『ナイツクロニクル』のようなターン制ではなく、リアルタイムで行われます。パーティーには5体のキャラクターいて、プレイヤーは一気に操作することになります。タップでキャラクターを移動させ、スワイプでスキルを打つような感じです。

マップにはさまざまなギミックが用意されており、状況に応じて攻略する要素もあります。ボスには特性があったり、攻撃をよけたりするのも攻略要素の1つとなっています。バトルにはオートモードもありますが、とにかく「操作が楽しい」ゲームです。

最大の特長は、「クオリア」と呼ぶ玉石のようなアイテムをつなげて(マグナリンク)、バフをかけたりすることができます。この「クオリア」はさまざまな種類が用意されています。

--そのほかに、近々日本で配信する予定のタイトルはありますか?

浅野:『フィッシングストライク』です。『フィッシングストライク』は、リアル描写のフィッシングゲームに、キャラクターの成長やデッキ編成、スキルアクションなどのRPG要素を取り入れた意欲作です。

フィッシングゲームとしてもよくできているのですが、大きな特長としてVR/ARモードがあります。これは釣った魚たちを鑑賞するモードなんですが、臨場感もあるのでぜびお試しいただきたい機能です。

取材を終えて

今年のNTPで発表されたモバイルゲームは19タイトル。限られた時間での取材ではとても全ぼうをうかがうことはできず、未確定のものもあるという。とはいえ、いずれも日本展開が気になるゲームばかりなので、初夏以降のラインナップについて日を改めて聞きに行く予定だ。

2018年はネットマーブルから目が離せないことは確実で、いっそ定期掲載にしようかと思ってるぐらいなんで、またよろしくお願いします! 浅野さん!

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