7,500万MAUを武器にQUICK GAMEはHTML5市場の覇者となるか?
LINE CONFERENCE 2018(以下、LC18)は、同社が今後特に注力する戦略投資領域として打ち出した、フィンテック・AI・コマースの3領域において、彼らが目指す方向性、成長戦略、今後展開を予定する新たな事業構想やサービスなどを発表する場。だが、今回の発表の中に、「LINE QUICK GAME」と名付けられた、LINE上でゲームを展開するという発表があった。
今年で7周年を迎えたLINEプラットフォームだが、この間にさまざまなビジネス領域への進出、展開をしている。LC18の冒頭では、代表取締役社長CEOの出澤剛氏が登壇し、これまでの道のりや成果を紹介した。
今年は「Redesign」をテーマに掲げた。コミュニケーションツールとしてスタートしたLINEだが、今やビジネス領域はゲームはもちろん、LINE LIVEやMUSIC、Payなど多岐にわたっており、このタイミングで「デザインをし直す」ときが来たと判断したようだ。
気になるゲームにおいての動きも発表された。出澤氏に続いて登壇した、取締役CSMOの舛田淳氏が発表したのは、「LINE QUICK GAME」だ。
現在、LINE GAMEでは、カジュアル層向けのゲーム(主にパズル)からミッドコア向けのゲームまで幅広いラインナップを展開しており、各ゲームはアプリで供給されている。つまり、ゲームのプレイにはダウンロードとインストールが必要になる。
今回発表されたLINE QUICK GAMEは、文字どおりすぐにプレイできるダウンロード不要のゲームサービス。コミュニケーションアプリのLINEさえインストールさえしていれば、HTML5技術によるゲームが楽しめるというものだ。
HTML5ゲームの動きは今年に入って活発化しており、Yahoo!ゲーム、楽天ゲームズやBXDのenzaなどが先行している。そういう意味では後発となるが、MAU(月間アクティブユーザー数)が7,500万人を超えるLINEという巨大プラットフォーム上で、インストール不要でカジュアルゲームがプレイできるとなれば、一気にメジャー級になる可能性がある。
気になるゲームのラインナップも発表された。以下のニュース記事を参照してほしいが、たまごっち、クイズ、ナンプレなどLINEのユーザーにフィットしそうなゲームは予想できたが、3Dバトルロワイヤルゲームまでラインナップしている。
先行するHTML5ゲームプラットフォームでは、IP系タイトルやUFOキャッチャーなどが成功を収めているが、LINE QUICK GAMEではカジュアルゲームの王道+オリジナルタイトルでゲームユーザーへのアプローチを図っていくように見える。
HTML5ゲーム市場では後発となるLINEは、QUICK GAMEでどのようなWOW体験を提供してくれるのか。サービス開始の夏以降、動向に注目したい。
- サービス名:LINE QUICK GAME(ラインクイックゲーム)
- 対応端末:iPhone/Android(「LINE」アプリ対応端末に準じる)
- サービス地域:日本
- サービス開始日:2018年夏予定
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