.
■初めてのすっぽかし
言葉の花。
.
そこにいる上位サークル。
.
極限男女。
.
数ヶ月前に戦った際は辛うじて我が所属するVVIPが勝利したものの、その後に極限男女は解散した。
.
しかし、刻を経て、再び上位に食い込んだ極限男女。
様々なサークルが運営に苦しむ中、流石としか言えない。
.
先週の木曜日の戦いは熱い戦いだった。
まぁ、実を言うと先々週からの2連戦で極限男女であった。
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
だが、先々週の木曜日。
VVIPに来て既に数ヶ月が過ぎているが、
.
我、初めてサークル戦をすっぽかす。
.
いや、すっぽかすという表現は違う。
仕事であまりにも熱を帯びてしまい、気付いた時には夜の22時。
やってしまった。
唯一のGvGで声を出せるというアイデンティティを自ら手放すというミステイク。
.
出れぬときは必ず一報入れることを徹底していたのだが、本当にすっぽりと記憶が抜けたように仕事をしていたという。
.
全身麻酔かスタンド攻撃のどちらかというぐらい時が吹っ飛んでしまった。
.
しかも気付いて急いでログインすると、極限男女とのサークル戦は敗北。
.
現状のVVIPの戦力・人数と比較するとどう考えても極限男女は格上相手。
負けても致し方ない。
致し方ないのだが、あまりにも申し訳ない。
.
そして追い討ちをかけるかの如く、いつも同じ防衛組で且つ王者の道のりで一緒に地ベタを転げ回った蒼刀鐡からVCで連絡が来る。
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
蒼「今日極限男女に負けたの、ケンさんが来なかった所為という結論に至ったよ」
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
我、完全に恐縮。
.
いや、戦闘力20万にいっていない我がいるいないだけで勝敗が左右するとは思えないが、我に非があるが故に言い返せないこのザ・日本人。
こうやって日本の社会人は胃に穴が空くのだろう。
.
■禊の週からの極限男女
その次の週からは我は完全なる禊ウィーク。
.
征服の地においては戦闘力20万の我が総指揮を任されたり。
.
我の場合、総指揮が罰ゲーム形式になっているのは気のせいだろうか。
勿論、抜擢されたからにはやることはやる。
まぁ今のところ総指揮で出た全ての試合は、
.
空戦場だったのが幸い。
.
だが今回は木曜日のサークル戦、うまくやり過ごすことはできない。
.
その週のサークル戦はまさかの極限男女連戦。
流石に総指揮ではないが、我はいつもの防衛拠点を守る役割をもらった。
もうすっぽかすまいとVCには30分前に正座待機。
明らかに人数と質共に差はあちらの方に軍配は上がっている状態。
なのにも関わらず、VCは非常に明るい。
.
偏にこれは今回は我がいるから。
.
我がいるからと言えばさもヒーローかのように聞こえはいいが。
.
「今回は”ケンさんいるから”大丈夫、勝てるよ」
「流石”反王様”、前回とは違った戦いになるんだろうなぁ」
「やっぱり”ケンさんいないと始まらない”もんなぁ」
.
という具合。
VCなので声だけしか聞こえない筈なのだが、
.
悪意ある視線しか感じないわけで。
.
我「いや、相手は極限男女故、そう簡単には…」
.
そう言おうものならば。
.
「あれ、前回来なかった人がいたような…」
「前回来てくれてたらなぁ」
「確か前回はケンさんがいなかったから負k
我「我が来たからには安心せよ、勝利の栄光を、VVIPに!」
.
「wwwww」
「wwwww」
「wwwww」
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
先生、このクラスでいじめが発生しています。
.
■例え負け戦でも
とは言いつつも、実際問題相手の人数、質共に明らかに負けている状態。
我がすっぽかした出れなかった試合では早い段階で拠点を獲られてしまい、あれよあれよという間に圧殺されたとのこと。
その戦力差を知っているからこそ、ちょっと不安になっているところだ。
今まではそれでも人数をフルに活用して何とかしてきたものだが、人数が減った以上、ニッチもサッチもいかないという。
.
だがここで楽しさを見つけるのがVVIP。
.
じゃあせめて、前回の戦いを超えてやろう、相手のシナリオ通りにはいかせまいという強い決意を見せる。
.
今回は敵の拠点を獲らせないという方針で行くことにした。
.
ということはだ。
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
我「我が担当している拠点防衛が、手薄になる…?」
.
「ケンさんがいれば大丈夫」
「うん、ケンさんならやってくれる」
「流石反王様」
.
我「いや、流石に相手の人数と質からするとかなり厳s
.
「あれ、前回来なかった人がいたような…」
「前回来てくれてたらなぁ」
「確か前回はケンさんがいなかったから負k
我「我が来たからには安心せよ、勝利の栄光を、VVIPに!」
.
この試合、ただで負けるわけにはいかなくなったようだ。
.
続く。