e-Sportsとは
日本ではあまりなじみのない単語であるが、「エレクトロニックスポーツ(Electronic sports)」の略称。複数人による対戦型のコンピュータゲームをスポーツとしてとらえ、世界的な大会も開催されている。世界の競技人口は5,000万人以上とも言われており、プロのゲーマーも存在しているほど。
『Vainglory』世界大会「Vainglory World Invitational」について
本作の強豪プレイヤーがオフラインで集まり、チーム戦で頂点を競い合う。日本をはじめ、アメリカ、ヨーロッパ、韓国、中国、東南アジアから計8組の強豪チームが集結し、賞金1,100万ウォン(約118万円)をかけて対戦する。日本からは、ゲームキャスターのStanSmith氏率いるDivine Brothersが参戦。大会の様子については、7月24日(金)~8月14日(金)にかけて、ニコニコ生放送のe-sports SQUAREチャンネルで配信予定となっている。
Stansmith、Dejiwo、Slashmoonからなるチーム「Divine Brothers」。国内最強チームということで、本大会でも活躍が期待される
本作は、バトルスタイルの異なる16人のキャラクター(ゲーム内ではヒーローと呼ばれる)から自キャラを選んで戦う。各国のプレイヤーがどんなスタイルで対戦するのかにも注目だ。くわしいゲーム内容についてはこちらを参照
世界で活躍する日本人プロゲーマーたち
日本にも「プロゲーマー」が存在しており、世界のゲーム大会で活躍しているのを皆さんはご存知だろうか。7月17日(金)~19日(日)にアメリカ・ラスベガスで開催された「Evo 2015 Championship Series(Evo)」では、格闘ゲーマーの間では伝説とも言われているプレイヤー・ウメハラ選手をはじめ、ときど選手、マゴ選手も出場。熱戦が繰り広げられた。
『ウルトラストリートファイターIV』部門では、世界各国の強豪プレイヤーを押しのけ「ももち」選手が優勝。他にも『鉄拳7』や『GUILTY GEAR Xrd -SIGN-』、『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』で日本人選手が優勝している
Evo2015の会場の様子。毎年数千人のプレイヤーが集まるイベントで、世界でも最大規模のゲーム大会だ。プロゲーマーだけでなく、一般の日本人プレイヤーも多数参加しており、毎年Evoへの日本人参加者は増加傾向にある
国ごとの得意ゲームの差
対戦格闘ゲームは日本とアメリカ、RTSは韓国……というように、国ごとに得意なゲームが異なるというのもおもしろい点である。『Vainglory』は、RTSのサブジャンルともいえるMOBA(Multiplayer Online Battle Arena)ということもあり、大会では韓国人プレイヤーが有利であるように思える。ここに日本人プレイヤーがどのように食い込んでいけるかは、注目すべきポイントだろう。
本作は3 vs 3のバトルということで、RTSと比べると気にすべき要素が少ない。これは日本人プレイヤーにとって助かるポイントだろう。プレイヤー間の連携や、チームが執る作戦など、見るべきところは多い
日本におけるe-Sportsの発展性
国内では、まだまだ発展途上な感のあるe-Sportsだが、Evoなどの世界大会における日本人選手の実績、秋葉原にオープンしたe-sports SQUAREの登場により、徐々に知名度を広めつつある。『Vainglory』のように、世界規模の大会が開催されるようなタイトルがもっと増えれば、さらに認知されていくはずだ。アメリカや韓国に追い付くためにも、一刻も早いe-Sportsの普及が待ち望まれる。
ニコニコ生放送より、第一試合INVINCIBLE ARMADA(韓国)VS. UNKNOWN-O(欧州)の様子。会場はかなりの熱気に包まれ、白熱した試合が展開されていた。日本でもこういった大会が流行してほしいものである
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