#コンパス【戦闘摂理解析システム】

ダルビッシュP×林Pが教える『#コンパス 』ジャスティス誕生秘話

  • 2017年06月21日

『#コンパス~戦闘摂理解析システム~』(以下、#コンパス)の、ヒーロー誕生に迫るインタビューシリーズ第2弾。今回は、「ジャスティス」について、NHN PlayArtの林プロデューサーとダルビッシュPさんに話を聞いた。

伝説の戦士ジャスティスの秘密に迫る!

niconicoのクリエーターに、ヒーローの成り立ちをインタビューするシリーズ第2弾。

今回は、タンクのヒーローとして活躍する「ジャスティス」の誕生秘話をテーマソング「Call of Justice」を作曲したダルビッシュPと、NHN PlayArtの林プロデューサー(林P)に話を聞いた。

キャラクターデザインはひでかず(NHN PlayArt)。テーマソングは、ダルビッシュPが担当しており、声を演じるのは間宮康弘さんだ

Call of Justice

ジャスティスのデザインは林Pの趣味!?

ジャスティスは、前回のリリカと同じく各ロールの基本として作られたヒーローのひとり。

「タンクの最初の1人として、タンクはどうあるべきかを形にしていったのがジャスティスというキャラクターになっています」

林Pは、ジャスティスの成り立ちについて明かす。

「デザインは、さまざまな世界観のキャラクターが集まるというところで、『じゃあ、日本のスマホのゲームに出てこなさそうなキャラクターデザインにしよう』と思い決定しました」

思い切った洋ゲー風のデザインについて聞いてみると「僕の趣味です」と林Pは笑う

「僕もゴリゴリのゲーマーで、FPSや海外のSFのゲームをよくプレイするので、そこからイメージが来ています」

ジャスティスというと、セリフも「漢のなかの漢」という感じの性格もその影響だろうか。

「それもありますが、自分がダメージを受けてでも拠点を守るというタンクの役割を設定に入れたいと思い、『守りに徹する』『仲間を死なせない』といったキャラクター性になっています。

ストーリーを語る場所があるゲームなら、過去に仲間を戦死させてしまって、それを悔いながら戦うという方向にしますが、『#コンパス』はゲーム内でストーリーを強く語るゲームではないので、ひと言『仲間を戦死させたことがない(ドン!)』となりました」

ジャスティスのトレードマークといえば、巨大なハンマー。しかし、「連合宇宙軍大尉」という宇宙や未来を感じさせる肩書きなら、もっと未来っぽい武器があったのでは?

そんな質問を林Pにぶつけてみると「まだ設定もなにもない段階から、攻撃の射程などはあらかじめ決まっていました。

タンクだと、守りは強いが素早い攻撃をするわけにもいかないので、大振りするハンマーになりました」

「連合宇宙軍 サテライトキャノン」など、名前に「連合宇宙軍」と入る兵器がジャスティスの世界観のカードだ

バンドと楽器店時代に培ったギターとDTMの知識

ジャスティスのテーマソングを担当することになったダルビッシュPは、ギターの超絶演奏テクニックを生かしたメタルな楽曲に定評あるVOCALOIDプロデューサー(ボカロP)。

ボカロPとしてだけでなく、他のボカロPの楽曲にギターで参加するなど、ギタリストとしても活躍している。

ギタリストとしても活躍しているダルビッシュP。今回は都合により、音声通話によるインタビューとなった

「学生時代からバンド活動をしていました。4人編成の割と普通のバンドで、J-Rockのような音楽をやっていました。

GLAYやL’Arc~en~Ciel、Janne Da Arcなど、ヴィジュアル系の楽曲に影響を受けていましたね。あとは、20歳くらいのときは、海外のラウドロックやヘヴィメタルを聴き漁っていました」

1990~2000年代のV系ロックや洋楽のメタルやラウドロックが、ダルビッシュPの音楽性を形作る要素の1つとなっている。

「バンドでは、ギターと作曲を担当していました。あと、だいたいのバンドには、機械系に詳しいポジションの人が1人はいるんですが、僕はまさにそのポジションでした。

なので、当時から、パソコンを使ってDTMをしていました」

しかし、そんなバンド活動も残念ながら解散してしまう。

「4人編成のバンドだったのですが、メンバーの社会的事情で終了するというリアリティのある終わり方をしました」

解散後、ダルビッシュPは楽器店に就職。バンド時代の経験や知識を生かして、ギターとデジタルのコーナーを担当していた。

バンドや楽器店店員としての経験から、ギターや音響機材についても明るく、丁寧な解説レビュー動画の投稿も行っている

niconicoとの出会いはSNSでの書き込みがきっかけだった。

「当時、SNSで知り合いからニコニコ動画で演奏してみた動画を紹介していたのを見て、『自分もやってみたい』と思い投稿を始めました」

最初は、演奏してみた動画から始まり、当時、ブームが起こりつつあったボカロ曲と出会い、2009年1月1日『World End』でボカロ曲を初投稿。

9作目『Holography』で10万再生を達成しVOCALOID殿堂入りを果たした。

2012年1stアルバム『5150』をリリースし、メジャーデビュー。2013年に発表した2ndアルバム『High Gain Street』収録の『Mr.Melancholy』では、MR.BIGのベーシストで世界トップクラスのベース奏者のひとり、ビリー・シーンとの共演している。

Mr.Melancholy

専門家によるリアルな音へのこだわり

多数の楽曲を作り出してきたダルビッシュPにその制作の流れを聞いてみた。

「僕はギタリストなので、やっぱりギターを持ってフレーズ作りという流れが多いです。DTM音源で、色々なドラム音源のパターンを鳴らしながら、色々と弾いてみて、アイデアが出てきたらふくらましていきます」

作曲の際に意識しているポイントはあるのだろうか。

「依頼を受けて作る曲では、どのような音楽が求められているのかを考えて作りますが、個人で作る曲は、どうやったら自分の持ち味を出せるのか意識しています」

ダルビッシュPの楽曲には、今回の『Call of Justice』をはじめ、『Nirvana』など、ベースにberiko氏、ドラムにしょーたろ氏がアレンジメントに参加しているものも多々ある。

Nirvana

「2人は元は地元でいっしょにバンドを組んでいて、今も手伝ってもらっています。

収録は基本的に全部自宅でやっているので、アレンジに協力してもらうときは、家に来てもらってます。収録は、ドラムを叩いてもらうのではなく、打ち込みをしてもらいます(笑)」

自宅で、PCに向かう。思ったよりも地味な収録風景だが、「ドラマーやベーシストの人は、自身の楽器のことをよく知っている人たちですので、彼らに打ち込んでもらうことでよりリアルな音になるんです。そのリアルさが重要なんです」

「Call of Justice」誕生秘話

『#コンパス』のテーマソングの依頼があったときの話を聞いてみた。

「名前の出ない形でゲームの音楽の仕事をした経験はあるのですが、そのときとはまったく違いました。

キャラクターのテーマソングということで、いかにそのキャラクターをちゃんと表現できるかというプレッシャーがありましたね」

開発側からダルビッシュPに渡されたのは、3~4行の設定とゲーム内での仕様、そしてジャスティスのセリフリストだった。

「自身のなかでふくらませてくださいというのと、あくまで自分の曲としてファンに向けて曲を作ってくださいとお願いしました」と林Pは当時を振り返る。

最初の打ち合わせでは、メタリックな要素を入れることと、ミドルテンポということが決定した。

「軽やかに動くヒーローではないというゲーム的な設定もあったので、アップテンポよりもミドルテンポでお願いしました」と林Pは、当時の打ち合わせの様子を教えてくれた

ジャスティスの設定を受けて、ダルビッシュPのなかに思い浮かんだのは、タンクらしい重々しいサウンド。

「ギターのチューニングをすごく落としました。でも、ゲームでバトル中に流れることも考えて、聴いていて闘いたくなる、気持ちが盛り上がる感じにしたいと思い、疾走感のあるリズムに仕上げています」

初期のヒーローのなかでも唯一の男声ボカロ曲となったことについて、「男声というのは当初から、話が出ていました。

男声のボカロでは、がくっぽいど(※1)とZOLA PROJECT(※2)を持っていたので、それぞれに歌ってもらって、一番しっくりきたZORA ProjectのKYOにメインボーカル、がくっぽいどにハモリをいれてもらう形に決定しました」

※1 がくっぽいど:歌手「GACKT」の声を録音し作成されたボカロライブラリ

※2 ZOLA PROJECT:男声3人分の声が収録されたボカロライブラリ。明るく前向きで力強い「KYO」、はかなく哀愁漂うスウィートボイスの「YUU」、抒情的なハスキーボイスの「WIL」の3人からなる

終わりなき戦いのなかに身を置く戦士を歌った歌詞は、ジャスティスの「連合宇宙軍大尉で伝説の英雄」という設定をふくらませたものだという。

「タンクの守るというイメージや、戦士である彼の心情を想像してキャラクター性を表現する歌詞にしました。

2番のサビ『撃て 遥か彼方仰ぎ叫ぶ 光放つ空 焼き尽くす世界』という歌詞は、彼のヒーロースキルを描いています(笑)」

ジャスティスのヒーロースキル「ユニバーサル ブリッツ」。全ポータルキーの周囲をレーザー爆撃する必殺技だ

こうして、ジャスティスのイメージをより確固たるものにするテーマソングは完成した。

ゲーム中でのジャスティスのイメージについて、おふたりに話を聞いてみた。

「熱血漢というか、まさに正義を掲げる軍人というイメージですね。

コスチュームのバリエーションで、腹巻をしている残念な姿もあって、カワイイ一面もあるポジションかなと思っています」とダルビッシュPはジャスティスの印象を語る。

ただし、少し気になることもあるようで、「ジャスティスの使用率があまり高くなくて、作曲者として、もっと皆さんに使ってほしいなと思っています」と笑う。

腹巻、ヘルメット、木槌が特徴的なジャスティスのコスチューム「土木作業仕様 零式」

林Pは「『#コンパス』は、主人公がいないゲームですが」と前置きをしたうえで、「ジャスティスは僕のなかでは、ある意味主人公なんです」と打ち明ける。

「海外のゲームやドラマの主人公って、30~40代のおじさんが多いので、ある意味ワールドワイドな主人公像かなと思っています(笑)」

さらに、林Pは、ゲーム内におけるユーザーの反応について「人気という点ではメジャーになりきれていないんですが、サービス開始前の生放送では大人気だったり、コアに愛してくださる方が多いです」と話す。

「最近では、『テヤァ!(※3)』というのが流行ってきていますし、突っ込まれキャラとして安定のポジションを獲得しているんじゃないかなと思っています(笑)。

タンクという立ち回りは使いにくいという人もいると思いますが、能力も高く、最近は上手いプレイヤーも増えてきているので、ぜひ使ってみてほしいです」

※3 テヤァ!:バリアを展開するジャスティスのヒーローアクションのこと。【防】のカードスキルと異なり、新しく登場した【破】のカードスキルでもブレイクされない

ガードブレイクのスキルカードが登場したことで注目を集めるジャスティス。今後の活躍に期待だ!

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