異色の“街づくりバトル”に込められたこだわり
――「街を作り育てていく」箱庭ゲームの中でも、他のプレイヤーとバトルするPvPという着想はかなりユニークだと思いますが、どういうきっかけでこのアイデアが生まれたのでしょうか。
角田亮二さん(以下角田):ネイティブアプリを使って、しっかりしたシミュレーションゲームを作ってみようというのが始まりでした。ただの街づくりゲームでは面白くないので、当初からPvPのバトル要素を入れるという企画をもとに、ブレずに最後まで開発できました。
――開発にあたって、『ランブル・シティ』ならではのこだわったポイントを教えてください。
角田:システム面でいうと、建物を建てれば放っておけばいいというものではなく、頭を使った配置が必要な点です。例えば、「この建物の隣にこれを置くと、人口がアップする」といった建物ごとにスキルを設定しているので、パズル的な要素も盛り込んであります。
住宅も「小さな家を隣り合わせに建てると、くっついて大きくなると面白いよね」といったアイデアなどを取り入れ、とことん面白さを追求していきました。また、ビジュアルでも、デフォルメされたかわいい建物ですが、しっかりと建物としてきちんと建っていられる、力学的な部分も意識したデザインに仕上げてあります。
「建物の配置」と「レベルアップ」が序盤のカギ
――初心者は、どのように街づくりを進めていくとよいでしょうか。序盤に目指すとよい目標を教えてください。
角田:序盤では「人口が増えない」など、いくつかの壁にぶつかると思います。人口がなかなか増えない場合は、建物の配置を考えて直してみてください。公園など人口が増えやすい建物を中心に、思い切って現在の配置から動かしてみることです。
迷路の公園、赤い住宅まで進められると、人口が加速していきます。最初の壁は、材料のガラスが作れる人口20万人です。ここまでがけっこう大変ですが、ルーレットで人口を増やしやすい建物を狙っていくのも1つの方法です。
――建物をきれいに配置するというより、効果を狙った方がいいということでしょうか。
角田:きれいに並べても問題ありません。その場合は、1つ1つしっかりとそれぞれの建物をレベルアップしてください。レベルが上がるとレアアイテムなどが必要になり、キャップがかかってきますが、プレイしているうちにレアアイテムもゲットできる仕組みになっています。そして、レベルアップをしっかりすれば、人口も上がっていきます。
中には和風の建築物だけを使って、参道のように道を仕立てた美しい街を作っているユーザーさまもいます。これのすごいところは、ちゃんと建物のスキルも考えられていて、街として効果的に機能しているんですね。
他の人の街に遊びに行って、街の作り方や配置を学ぶのも、1つの手です。でも、最適解はありませんので、自分で配置を考えたり好みで選んだりして建ててほしいなと思っています。
――序盤だと、材料の木が足りなかったりしますが、効果的な増やし方はありますか。
角田:それも木材施設をきちんとレベルアップさせれば、もらえる量も増えていきます。こまめにログインしなくても、1日に1回回収すれば、しっかりたまっていきますよ。
――序盤は、建物の配置とレベルアップが重要ですね。
角田:そうですね。特にレベルアップは、意外と上げ忘れている建物があったりするので、よくチェックしてみてください。
――人口が増えないという他にも、電力、水力が足りないという悩みも多いと思います。建物をレベルアップさせると、電力や水力もより多く必要になり、電力不足で泣く泣く倉庫にしまうこともあるのですが……。
角田:その辺は少しキツ目に作っていますが、レベル上限を開放して、新しく海にも陸にもおける給水所と発電所を用意しました。
ダイヤモンドやスターコインのおすすめは?
――ダイヤモンドの使い道は、ルーレットでレアな建物をとるか、倉庫枠を増やすかどちらでしょうか。
角田:個人的にはルーレットで、他の人が持っていない建物をゲットしてほしいなというのがあります。あとは倉庫の拡張も大事になってくると思います。ダイヤモンドは、無課金でもイベントなどでそれなりにもらえるようにしていますので、集めてみてください。
――スターコインはいかがでしょうか。スターコインでしか買えない建物もありますが、どれから買えばいいですか。
角田:序盤はラーメン屋がかなりおすすめです。PvPでも強いですよ。そして、基本的には1個ずつ育てていくのがいいと思います。スターコインが余っているのであれば複数買うのもよいですが、まずは建物1個と土地拡張を最優先にしてください。
――中盤以降になるとコインが集まってくるのですが、いい使い道はありませんか?
角田:想定していたよりも、ユーザーさまの所有コインが多くなってきたので、コインをかなり使う大きな施設が登場する予定です。建物もさらに上のレベルを徐々に開放しています。
――配置の方法で、知っておくと得する裏ワザみたいなものがあれば、こっそり教えてください!
角田:実はけっこうあるのですが、ほとんど言えません……(笑)。今回は特別に1つだけ。実は、電力施設は建物自身も電気を通すので、道路の間に置けるんです。道路が足りないときなど重宝します。
――それは知りませんでした! 道路はいつも足りないのでかなり節約になりますね。
初心者は『20分』の街たてマッチに挑戦してみよう
――PvPの“街たてマッチ”ですが、初心者が挑戦するのはどれがいいでしょうね。
角田:いきなり8時間は長いので、最初は『20分間完全集中バトル』がいいと思います。8分といった短い部屋もありますが、20分だと最も集中してできるんじゃないかと。それでもけっこう疲れますが(笑)。最初はシングルに挑戦して、慣れたら30分のタッグマッチをやるのもいいかもしれません。
――中級や上級になると、戦略が高度になりますね。
角田:もはや中級、上級になると、私たちも想像がつかないようなテクニックが出てきています(笑)。
私たちもPvPを遊んでいますが、作った側はどうしても想定内の遊びしかしないんですね。その点、ユーザーさまは自由に解釈して遊ぶので、「こうやって勝てばいいんだ」と学ぶところも多々あります。
当初は「道路抜き」という、道路を買収して妨害する手法がはやりましたが、最終的には「2WAY」で道路を買収されても電力と水力が生きているという対策も出てきました。本当に上手な人に勝つには、将棋で強い人を負かすぐらい大変なんです。頭脳戦になってきますので。
勝つには、まずしっかり育てた建物をデッキに組み込むことですね。でも、勝っていくとランクも上がっていくので、強い人は強い人同士しか当たらない仕組みになっています。負けるとランクが落ちるので、似たプレイヤースキルの人とマッチングできるようにしています。
――PvPに効果的な建物はなんでしょうか。デッキに入れた方がいいものはありますか?
角田:ダイヤモンドを使うルーレットで出る、PvPに特化したスペシャルスキルが付いた建物ですね。デッキに入れておくと、一気に戦局が変わったりします。特に、イベントであった忍者屋敷など、買収を防御できる建物が効果的。タッグマッチですと、フラッグに買収防御の効果があるので、本社の周りを囲んでおく。本社をとられたらゲームセットですので、隠れたスキルを使って本社をいかに守るかが重要です。
――PvPをしなくてもゲームは楽しめますか?
角田:直接対決を好まないプレイスタイルの方も、スターコインは入手できる仕様になっています。一方で、PvPをがんばっている方には報酬も用意しますので、腕を磨いて待っていてください。
過去のイベントでのアイテム
――過去のイベントで獲得したアイテムを持ったままなので倉庫を圧迫しています。売ってしまっても平気ですか?
それはよくいただくご意見ですが、思い切って売ってください。イベントごとに新しいアイテムを用意していますので問題ありません。
――というと、過去のイベントの建物はもうレベルアップできないのでしょうか。
イベントの建物のレベルアップが途中で終わってしまった方への救済措置として、今後は新しいユーザーさまも楽しめる復刻イベントも考えています。その際、レベルアップに必要なアイテムは新しいものになる予定ですので、記念としてとっておいてください。
――ちなみに、トッププレイヤーの人口はどれくらいなんですか?
トップでは100万人を超えているユーザーさまもいます。実は100万人突破はもっと先を想定していたのですが、予想以上に早かったです。
秋の超大型アップデートで新しい遊びが!
――予定されているアップデートやキャンペーンはありますか?
角田:まず、ランキングが登場します。PvP好きな上位のユーザーさまにも満足していただける報酬もあり、努力した人が報われる特別なアイテムがゲットできる予定です。もちろん上位だけでなく、多くの方向けに賞品もあります。
さらに、秋ぐらいには、8月に登場した海の街ぐらいの大きなアップデートがあります! 細かい仕様はまだ秘密ですが、たまったコインを使える施設も登場しますのでお楽しみに。
――最後にユーザーの方へメッセージをお願いします。
角田:常にユーザーさまの声に耳を傾けて運営しています。現在、ゲームが重いなどの問題がありますが、快適なプレイができるように日々改善していきます。大きなイベントやアップデートなども2~3ヵ月に1回はできるようがんばっています。まずは、秋の大きな新要素を楽しみにしていてください!
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